オブジェクトストレージ#
機能概要#
本機能では、IaaSポータル上でのオブジェクトストレージ機能を提供します。これにより、データをオブジェクト(コンテンツおよびメタデータからなる)単位で格納、取り出しが可能なオンラインストレージを利用できます。 提供機能は以下のとおりです。
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東日本第1/第2、西日本第1/第2の場合
- コンテナ
- コンテナの一覧表示および詳細表示
- コンテナの作成、編集および削除
- コンテナに対するアクセスポリシー(ACL)設定 ※
- コンテナメタデータの作成および削除
- オブジェクト
- オブジェクトの一覧表示および詳細表示
- オブジェクトの作成および削除
- オブジェクトの再アップロード
- オブジェクトのメタデータ編集
- オブジェクトのダウンロード
- オブジェクトのVM(仮想サーバ)インポート
- コンテナ
-
東日本第3/西日本第3の場合
- コンテナ
- コンテナの一覧表示および詳細表示
- コンテナの作成、編集および削除
- コンテナに対するアクセスポリシー(ACL)設定 ※
- オブジェクト
- オブジェクトの一覧表示および詳細表示
- オブジェクトの作成および削除
- オブジェクトの再アップロード
- オブジェクトのダウンロード
- コンテナ
※ コンテナに対するアクセスポリシー(ACL)設定とは、コンテナのリード権限(X-Container-Read)とライト権限(X-Container-Write)を設定できる機能です。これらを設定することにより、以下に対してコンテナへのアクセスを制御することが可能です。
- プロジェクト/ユーザー
- HTTPリクエストに含まれるリファラヘッダー
オブジェクトストレージの利用方法#
本章では、以下の利用方法を説明します。
- コンテナの作成
- オブジェクトの作成
- オブジェクトのダウンロード
- オブジェクトのVMインポート
コンテナの作成#
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コンテナ一覧画面の表示
[ストレージ]→[オブジェクトストレージ]を押下し、コンテナ一覧画面を表示します。この画面で各コンテナのコンテナ名、オブジェクト数、使用容量およびアクセスポリシー(ACL)の情報を参照することができます。
コンテナ一覧画面で「+」ボタンをクリックし、コンテナ作成画面を表示します。
図: コンテナ一覧画面 -
コンテナの作成
コンテナ作成画面で設定項目を入力後、「作成」ボタンを押下し、コンテナを作成します。コンテナ一覧画面に、作成されたコンテナが表示されます。
図: コンテナ作成画面コンテナを作成する際に必要な設定項目を以下に示します。
表: コンテナ作成時の入力項目
No. 項目名 説明 対象リージョン
東日本第1/第2
西日本第1/第2対象リージョン
東日本第3
西日本第31 コンテナ名 コンテナの名前
※東日本第3/西日本第3の場合、指定可能なコンテナ名はリージョン内で一意である必要があります。○ ○ 2 X-Container-Read リード権限のアクセスポリシー(ACL)設定 ○ ○ 3 X-Container-Write ライト権限のアクセスポリシー(ACL)設定 ○ ○ 4 X-Versions-Location バージョニング管理用コンテナの名前 ○ - 5 コンテナメタデータ コンテナメタデータに設定するキーおよび値 ○ - X-Container-Meta-Access-Control-Allow-Origin “*”(初期値) (注)変更した場合はポータルからファイルのアップロード及びダウンロードが利用できません。 ○ - X-Container-Meta-Access-Control-Max-Age “3628800”(初期値) ○ - 各項目の詳細については、下記を参照してください。
- 東日本第1、西日本第1/第2の場合
APIリファレンス(Foundation Service編) - 東日本第2の場合
APIリファレンス(Foundation Service編) - 東日本第3/西日本第3の場合
APIリファレンス(オブジェクトストレージ)
- 東日本第1、西日本第1/第2の場合
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コンテナ詳細画面の確認
コンテナ一覧画面からコンテナ名をクリックすることにより、コンテナの詳細情報を参照することができます。コンテナ詳細画面では、オブジェクト、コンテナ情報、およびコンテナメタデータが表示されます。
図: コンテナ詳細画面コンテナ詳細画面に表示される項目を以下の表に示します。
表: コンテナ詳細画面の表示項目
No. 分類 項目名 説明 対象リージョン
東日本第1/第2
西日本第1/第2対象リージョン
東日本第3
西日本第31 オブジェクト オブジェクト名 オブジェクトの名前 ○ ○ 2 サイズ オブジェクトのサイズ ○ ○ 3 Content-Type オブジェクトのMIMEタイプ ○ ○ 4 更新日時(UTC) オブジェクトの作成日時/メタデータが変更された日時 ○ ○ 5 コンテナ情報 コンテナ名 コンテナの名前 ○ ○ 6 オブジェクト数 コンテナ内オブジェクトの総数 ○ ○ 7 使用容量 コンテナ内オブジェクトの合計バイトサイズ ○ ○ 8 X-Container-Read リード権限のアクセス制御(ACL) ○ ○ 9 X-Container-Write ライト権限のアクセス制御(ACL) ○ ○ 10 X-Versions-Location バージョニング管理用コンテナの名前 ○ - 11 X-Trans-Id リクエストに付与されるID ○ ○ 12 実行日時(UTC) トランザクションの実行された日付と時間 ○ ○ 13 X-Fcx-Endpoint-Request APIエンドポイントとしてリクエストを受け付けたことを示す番号 - ○ 14 X-Timestamp(UTC) リクエストを処理した時刻 - ○ 15 コンテナメタデータ コンテナメタデータキー コンテナメタデータに設定するキー ○ - 16 コンテナメタデータ値 コンテナメタデータに設定する値 ○ -
オブジェクトの作成#
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コンテナ詳細画面よりオブジェクト一覧情報の表示
コンテナ詳細画面からオブジェクト一覧情報を参照できます。オブジェクト一覧情報では、オブジェクト名、サイズ、Content-Type、更新日時(UTC)が表示されます。
コンテナ詳細画面のオブジェクトの「+」ボタンをクリックし、オブジェクト作成画面を表示します。
他の方法として、コンテナ一覧画面のアクションメニュー「オブジェクト作成」をクリックすることでも、オブジェクト作成画面へ遷移できます。
図: コンテナ詳細画面(オブジェクト部分) -
オブジェクトの作成
オブジェクト画面で設定項目を入力後、「作成」ボタンを押下して、オブジェクトを作成します。既存オブジェクトと名前が一致する場合は、更新確認用のダイアログが表示されます。
図: オブジェクト作成画面オブジェクト作成画面に表示される項目を以下の表に示します。
表: オブジェクト作成画面の表示項目
No. 項目名 説明 対象リージョン
東日本第1/第2
西日本第1/第2対象リージョン
東日本第3
西日本第31 オブジェクト名 オブジェクトの名前 ○ ○ 2 ファイル 登録するファイルファイルサイズの最大制限は1GB
※1GBを超える場合は、ラージオブジェクトの設定が必要になります。
※ファイル分割は利用者により実施してください。○ ○ 3 X-Detect-Content-Type オブジェクトのMIMEタイプの自動および手動設定 ○ - 4 Content-Type オブジェクトのMIMEタイプ設定 ○ ○ 5 X-Copy-Fromコンテナ 複製元オブジェクトのコンテナ名 ○ - 6 X-Copy-Fromオブジェクト 複製元オブジェクト名 ○ - 7 ETag オブジェクトのMD5チェックサムの設定 ○ ○ 8 Content-Disposition ブラウザの振る舞いの設定 ○ - 9 削除予定日時(UTC) オブジェクトが削除される予定日時をUTC形式での指定 ○ - 10 ラージオブジェクト ラージオブジェクトに関する設定
設定方法は以下の三種類○ - 設定無し ラージオブジェクトとして扱わない場合の設定 ○ - X-Object-Manifest 動的ラージオブジェクトの設定
コンテナ名/オブジェクト名を設定します。○ - multipart-manifest 静的ラージオブジェクトの設定
JSON形式にて設定します。○ - 11 オブジェクトメタデータ オブジェクトメタデータに設定するキーおよび値 ○ - 各項目の詳細については、下記を参照してください。
- 東日本第1、西日本第1/第2の場合
APIリファレンス(Foundation Service編) - 東日本第2の場合
APIリファレンス(Foundation Service編) - 東日本第3/西日本第3の場合
APIリファレンス(オブジェクトストレージ)
- 東日本第1、西日本第1/第2の場合
-
オブジェクト詳細画面の確認
コンテナ詳細画面のオブジェクト一覧からオブジェクト名をクリックすることにより、オブジェクトの詳細画面が表示されます。オブジェクトメタデータなどの詳細情報を参照できます。
図: オブジェクト詳細画面オブジェクト詳細画面に表示される項目を以下の表に示します。
表: オブジェクト詳細画面の表示項目
No. 項目名 説明 対象リージョン
東日本第1/第2
西日本第1/第2対象リージョン
東日本第3
西日本第31 オブジェクト名 オブジェクトの名前 ○ ○ 2 サイズ オブジェクトのサイズ ○ ○ 3 Content-Type オブジェクトのMIMEタイプ ○ ○ 4 更新日時(UTC) オブジェクトの作成日時/メタデータが変更された日時 ○ ○ 5 ETag オブジェクトのMD5チェックサム値/
"マニフェストの各セグメントのETagとMD5チェックサム値を連結した文字列"(マニフェストオブジェクトの場合)○ ○ 6 Content-Encoding Content-Encodingメタデータの設定値 ○ - 7 Content-Disposition ブラウザの振る舞いの設定値 ○ - 8 削除予定日時(UTC) オブジェクトが削除される予定日時 ○ - 9 X-Object-Manifest 動的ラージオブジェクトの設定(コンテナ名および分割オブジェクトのプレフィクス名) ○ - 10 X-Static-Large-Object オブジェクトが静的ラージオブジェクトのマニフェストオブジェクトの場合は、Trueが返却される ○ - 11 X-Trans-Id リクエストに付与されるID ○ ○ 12 実行日時(UTC) トランザクションの実行された日付と時間 ○ ○ 13 URL ダウンロード対象オブジェクトのURL ○ ○ 14 オブジェクトメタデータキー オブジェクトメタデータに設定するキー ○ - 15 オブジェクトメタデータ値 オブジェクトメタデータに設定する値 ○ - 16 Connection 持続接続の状態 - ○ 17 X-Fcx-Endpoint-Request APIエンドポイントとしてリクエストを受け付けたことを示す番号 - ○ 18 X-Timestamp(UTC) リクエストを処理した時刻 - ○
オブジェクトのダウンロード#
オブジェクトのダウンロードには、以下の二つの方法があります。
- オブジェクト詳細画面の「ダウンロード」ボタンをクリックする方法
- コンテナ詳細画面のオブジェクトのアクションメニューから選択する方法
図: コンテナ詳細画面のオブジェクトのアクションメニュー
オブジェクトのVMインポート#
コンテナ詳細画面のオブジェクトのアクションメニューから、仮想サーバイメージをIaaSサービス上にインポートするVMインポートを選択することができます。アクションメニュー「VMインポート」を選択すると、VMインポート画面に遷移します。VMインポートについては、「VMインポート」を参照ください。
留意事項#
- コンテナの削除機能は、コンテナ内のオブジェクト数が0の場合に限り、コンテナの一覧画面のアクションメニュー「削除」から実行できます。
- アクセスポリシー(ACL)の設定に関しては、リファラの許可を設定するとトークンの認証なしで読取りが可能となり、セキュリティのレベルが低下するため推奨しません。詳細については、下記を参照してください。
- 東日本第1、西日本第1/第2の場合
APIリファレンス(Foundation Service編) - 東日本第2の場合
APIリファレンス(Foundation Service編) - 東日本第3/西日本第3の場合
APIリファレンス(オブジェクトストレージ)
- 東日本第1、西日本第1/第2の場合
- 分割したオブジェクトを一つのオブジェクトとして登録したい場合は、ラージオブジェクトの設定を実施します。これにより、分割したオブジェクトが統合され、一つのオブジェクトとして一括ダウンロードやVMインポートが可能になります。
- ファイルをアップロード/ダウンロードする場合は、データ転送の時間帯、データ容量および対象リージョンにもよりますが、1GB 90分程度かかる場合があります。
(参考)ChromeまたはEdgeで「F12」キーを押下して [デベロッパーツール (DevTools) ]を起動し[ネットワーク (Network) ]を参照することにより、ポータルから発行されているAPIの処理状態を確認できます。 - 東日本第3/西日本第3をご利用時、オブジェクト数および使用容量の反映に時間がかかる場合があります。
- 東日本第3/西日本第3で提供されている、オブジェクトストレージ[S3互換]には対応しておりません。
オブジェクトストレージ[S3互換] の操作につきましてはAPI実行画面をご利用ください。