RDB構築#

本構成は東日本/西日本リージョン1・2向けとなります。

要求事項#

  • 仮想/物理マシン上にデータベースを導入するよりも容易にデータベースを利用したい
  • データベースの構築/運用工数も削減したい

対応するデザインパターン概要#

FJcloud-Oでは、RDB環境を提供するデータベースサービスがあります。
本サービスではクラウドベースのリレーショナルデータベースのセットアップ、運用(スケーリング、バックアップなど)が容易に実行可能です。
物理的に分かれた環境間でのアクティブ / スタンバイ構成、クラウドストレージへのバックアップ自動化により、お客様の運用負担を軽減します。

構造 (イメージ図)#

1. Webサーバ/DBサーバ1台ずつのシンプルな構成例#

Webサーバ1台と、データベースサービスで主系1台のもっともシンプルな構成例です。

image

以下を導入/設定します。

(1) Webサーバ#

  • 仮想サーバを作成
  • データベースサービスのクライアントツールを導入
  • データベースサービスで提供されるデータベース仮想サーバにアクセスするためにセキュリティグループ「SG_Web」に以下を設定
接続先 ポート 方向
SG_DB データベースのポート番号 送信

(2) データベースサービス#

  • データベース仮想サーバを作成
  • データベースサービス側も、セキュリティグループ「SG_DB」に以下を設定
接続先 ポート 方向
SG_Web データベースのポート番号 受信
SG_DB データベースのポート番号 送信
SG_DB データベースのポート番号 受信

なお、クライアントツールの導入や、データベース仮想サーバの作成、設定の詳細については、「データベースサービスユーザーズガイド」を参照してください。

2. 信頼性を向上したマルチAZでのシステム構成例#

Webサーバ複数台とロードバランサーサービス利用、データベースサービスはアクティブ/スタンバイ構成とした信頼性の高い構成例です。

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以下を導入/設定します。

(1) マルチAZ接続#

マルチAZ接続パターン」を参照してください。

(2) ロードバランサーサービス#

外部負荷分散構成」「マルチAZ負荷分散構成」を参照してください。

(3) Webサーバ#

上記のシンプルな構成と同じです。上記を参照してください。

(4) データベースサービス#

データベース仮想サーバを作成する際に、以下のオプションを設定することで、信頼性の高い構成とすることが可能です。

オプション 設定 備考
マルチDBオプション                       有効/無効 有効にするとアクティブ/スタンバイ構成となります。
マルチAZオプション                                     有効/無効 有効にするとマルチAZでアクティブ/スタンバイ構成となります。
マルチDBオプション有効が必須です。
自動バックアップ設定                                                                                 バックアップを行う時間帯、バックアップ保持期間 自動バックアップを設定すると、日次でのデータベース仮想サーバのデータ、設定ファイルのフルバックアップが行われます。

その他、セキュリティグループについては上記のシンプルな構成と同じです。上記を参照してください。

実装サンプル#

クライアントツールの導入や、データベース仮想サーバの作成、設定の詳細については、「データベースサービスユーザーズガイド」を参照してください。

メリット・効果#

RDB環境を提供するデータベースサービスを利用した場合のメリット・効果は以下の通りです。

  • データベースの構築/運用工数の削減
  • 業務アプリケーションの開発に専念可能
  • ミニマムスタートによる初期投資の削減
  • 冗長化オプションを使用することで、AZ間でのレプリケーションも容易に実装可能

注意事項#

  • 本パターンは2017年8月時点のFJcloud-O 東日本/西日本リージョン1・2で動作検証しています。

  • 必要に応じて、セキュリティグループに加え、ファイアーウォールの設定を行ってください。

  • APIを実行する際には、上記より多くのパラメータを設定することが可能です。
    詳細はデータベースユーザーズガイド、APIリファレンスをご覧ください。