仮想サーバの解放/復元#

本構成はFJcloud-O 東日本/西日本リージョン3向けとなります。

要求事項#

FJcloud-Oでは、仮想サーバを構築後、仮想サーバを停止("SHUTOFF")している状態でもコストが発生します。
本パターンでは以下の要求事項に対応します。

  • 停止中の仮想サーバにかかるコストを抑制したい

対応するデザインパターン概要#

FJcloud-Oでは、仮想サーバを停止させる際に運用コストを下げるための機能として、 "仮想サーバの解放" という機能が提供されています。

仮想サーバを構築した後に、 必要に応じて仮想サーバを起動したり停止したりする運用を行っている場合、停止中の仮想サーバに"仮想サーバの解放" を行うとコストを抑制可能となります。
具体的には、仮想サーバの解放処理を行うと、仮想サーバに対して以下の処理が行われます。

  • 仮想サーバに割り当てられていた CPU およびメモリ資源が解放されます。
    解放された CPU およびメモリ資源は、他の仮想サーバで使用できる状態になります。

  • 解放処理を行った仮想サーバは、解放状態 ("SHELVED_OFFLOADED") となります。

  • 解放状態では、仮想サーバに対するコストが発生しなくなります。
    ストレージ等、仮想サーバ以外のコストは発生します。

また、解放状態の仮想サーバに対して、"仮想サーバの復元" という機能で復元処理を行うと、 仮想サーバに CPU および メモリ資源が再度 割り当てられて 仮想サーバが起動します。

構造 (イメージ図)#

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実装サンプル#

1. 仮想サーバの解放 (shelve)#

(1) 仮想サーバの状態確認#

IaaSポータルで「コンピュート」⇒「仮想サーバ」と選択し、仮想サーバの状態を確認します。
状態が 起動状態("ACTIVE") または 停止状態 ("SHUTOFF") であれば、仮想サーバを解放することが可能です。

(2) 仮想サーバの解放#

解放する仮想サーバの「アクション」メニューから「解放」を選択します。
起動状態または停止状態の仮想サーバが解放されます。

(3) 仮想サーバの状態確認#

仮想サーバの状態を確認します。
手順は (1) と同じです。
仮想サーバの状態が解放状態 ("SHELVED_OFFLOADED") に遷移したら、解放完了です。

2. 仮想サーバの復元 (unshelve)#

(1) 仮想サーバの状態確認#

IaaSポータルで「コンピュート」⇒「仮想サーバ」と選択し、仮想サーバの状態を確認します。
仮想サーバの状態が解放状態 ("SHELVED_OFFLOADED") であることを確認します。

(2) 仮想サーバの復元#

解放状態の仮想サーバの「アクション」メニューから「復元」を選択します。
仮想サーバの復元処理を行います。

(3) 仮想サーバの状態確認#

仮想サーバの状態を確認します。
手順は (1) と同じです。
仮想サーバの状態が起動状態 ("ACTIVE") に遷移したら、復元完了です。

メリット・効果#

仮想サーバの解放/復元 パターンを利用した場合のメリット・効果は以下の通りです。

  • 仮想サーバを稼働させない時間は、仮想サーバを解放 (shelve) することで、仮想サーバにかかるコストを抑制可能

注意事項#

  • 本パターンは2019年2月時点のFJcloud-O 東日本/西日本リージョン3で動作検証しています。

  • 解放処理を行う対象の仮想サーバを、誤って別のサーバにしてしまわないようご注意ください。

  • 解放状態の仮想サーバに対して、以下の操作を行うことはできません。

    • ポートの接続/接続解除
    • ブロックストレージのアタッチ/デタッチ
    • 仮想サーバのタイプ変更
    • 仮想サーバの再作成
    • 仮想サーバの停止/起動

その他#

仮想サーバを復元すると、仮想サーバは起動状態 ("ACTIVE") となります。