逆引きDNSの使い方

対象リージョン:全リージョン

FJcloud-O IaaSの逆引きDNSの使い方を説明します。IaaSのDNSにPTRレコードを登録すると、インターネット環境において、IPアドレスからFQDNの名前解決(逆引き)ができるようになります。

対象IPアドレス

PTRレコードに登録できるのは、以下の2つの条件を満たすIPアドレスです。

  • AレコードがIaaSに登録されているIPアドレス
  • 以下のいずれかのリージョンで払い出したフローティングIP
    • 東日本リージョン1
    • 東日本リージョン2
    • 東日本リージョン3
    • 西日本リージョン1
    • 西日本リージョン2
    • 西日本リージョン3
注:

特殊な事情によりIaaS DNSサービスに対して正引き用のAレコードを登録できない場合は、ほかの前提条件を満たしたうえで、ヘルプデスクまで問い合わせてください。DNS問い合わせ内容の詳細は、こちらを参照してください。

逆引きレコードに関する操作

PTRレコードに対して、以下の操作ができます。

  • PTRレコードの登録

    1つのIPアドレスに対して、複数のPTRレコードは登録できません。

  • PTRレコードの削除
  • PTRレコードの更新

    PTRレコードの値を更新したい場合は、更新前のPTRレコードを削除してから、Aレコードを削除します。その後、更新後のAレコードを登録してから、更新後のPTRレコードを登録してください。

    例:PTRレコードの値をFQDN1からFQDN2に更新する場合

    1. FQDN1のPTRレコードを削除
    2. FQDN1のPTRレコードに対応するAレコードを削除
    3. レコード名がFQDN2のAレコードを登録
    4. FQDN2のPTRレコードを登録

PTRレコードの詳細仕様や注意点については、APIリファレンス (Network編) 「レコードの作成/削除」も参照してください。

別リージョンや別プロジェクトのフローティングIPを登録したい場合

別リージョンや別プロジェクトのフローティングIPのPTRレコードを登録することができます。その際には、APIの以下のパラメーターにフローティングIPの払い出し元の情報を指定してください。

  • x-fcx-region:フローティングIPを払い出したリージョン名を指定
  • x-fcx-region-token:フローティングIPを払い出したプロジェクトのリージョナルトークンを指定
  • x-fcx-region-project-id:フローティングIPを払い出したプロジェクトID(フローティングIPを払い出したリージョンが東日本リージョン3、および西日本リージョン3の場合のみ)
ヒント: X-AUTH-TOKENには、フローティングIP払い出し元に関わらず、PTRレコードを登録するプロジェクトのリージョナルトークンを指定してください。
図: ゾーン1にプロジェクト2とプロジェクト3のPTRレコードを登録する場合

上図の場合、x-fcx-regionとx-fcx-region-tokenの指定は以下のとおりです

登録するレコード x-fcx-region x-fcx-region-token X-AUTH-TOKEN
フローティングIP-1のPTRレコード jp-east-1 プロジェクト1のリージョナルトークン プロジェクト1のリージョナルトークン
フローティングIP-2のPTRレコード jp-east-1 プロジェクト2のリージョナルトークン
フローティングIP-3のPTRレコード jp-west-2 プロジェクト3のリージョナルトークン
図: ゾーン2にプロジェクト2とプロジェクト3のPTRレコードを登録する場合

上図の場合、x-fcx-regionとx-fcx-region-tokenの指定は以下のとおりです

登録するレコード x-fcx-region x-fcx-region-token X-AUTH-TOKEN
フローティングIP-1のPTRレコード jp-east-1 プロジェクト1のリージョナルトークン プロジェクト1のリージョナルトークン
フローティングIP-2のPTRレコード jp-east-1 プロジェクト2のリージョナルトークン
フローティングIP-3のPTRレコード jp-west-2 プロジェクト3のリージョナルトークン
図: プロジェクト2のゾーン2にプロジェクト2とプロジェクト3のPTRレコードを登録する場合

上図の場合、x-fcx-regionとx-fcx-region-tokenの指定は以下のとおりです

登録するレコード x-fcx-region x-fcx-region-token X-AUTH-TOKEN
フローティングIP-1のPTRレコード jp-east-1 プロジェクト1のリージョナルトークン プロジェクト1のリージョナルトークン
フローティングIP-2のPTRレコード jp-east-1 プロジェクト2のリージョナルトークン プロジェクト2のリージョナルトークン
フローティングIP-3のPTRレコード jp-west-2 プロジェクト3のリージョナルトークン
図: ゾーン1にプロジェクト4のPTRレコードを登録する場合

上図の場合、x-fcx-region、x-fcx-region-token、および x-fcx-region-project-idの指定は以下のとおりです

登録するレコード x-fcx-region x-fcx-region-token x-fcx-region-project-id X-AUTH-TOKEN
フローティングIP-4のPTRレコード jp-east-3 プロジェクト4のリージョナルトークン プロジェクト4のプロジェクトID プロジェクト1のリージョナルトークン
注:

ゾーンの登録において、以下の操作はできません。

  • 同じ名前のゾーンを複数登録すること
  • 東日本リージョン1以外のリージョンでゾーンを登録すること
図: ゾーン登録