リージョン

対象リージョン:全リージョン

1つのIaaSのアカウントで複数のリージョンを利用できる環境を提供します。大規模なサービスの展開、災害対策などに活用できます。

リージョンとは、各国または国内における東西、南北など地域的に隔離された単位を表します。リージョン間はインターネット接続による広域ネットワーク環境を提供します。

システム稼働中のリージョンで発生する災害などに備えて複数のリージョンを利用すると、サービスの継続提供のためのバックアップシステムとして活用でき、業務システムの高い可用性を実現します。
図: 複数リージョンの利用例


提供リージョン

以下のリージョンを提供します。

表 1. 提供リージョン一覧
リージョン名称 略称 リージョン識別子 AZ数
日本 東日本リージョン1 東日本第1 jp-east-1 2
東日本リージョン2 東日本第2 jp-east-2 2
東日本リージョン3 東日本第3 jp-east-3 1
西日本リージョン1 西日本第1 jp-west-1 2
西日本リージョン2 西日本第2 jp-west-2 2
西日本リージョン3 西日本第3 jp-west-3 1
ヒント:

以下は同じ地域の設備です。

  • 東日本リージョン1と東日本リージョン2と東日本リージョン3
  • 西日本リージョン2と西日本リージョン3

災害対策として複数リージョンを利用される場合、他のリージョンと組み合わせてください。

IaaS 各サービスの提供形態について

  • グローバルサービス

    IaaSとして1つのAPIエンドポイントを持ち、リージョンに依存しないリソースおよびサービスを提供します。グローバルトークンを取得して利用します。

  • リージョナルサービス

    各リージョンに1つのAPIエンドポイントを持ち、リージョンの範囲内でリソースおよびサービスを提供します。リージョナルトークンを取得して利用します。

ヒント:

詳細な情報については、以下のマニュアルもあわせて参照してください。

  • IaaS機能説明書内の各サービス説明
  • IaaS APIリファレンス
図: グローバルサービス、リージョナルサービスの概念


提供機能

  • リージョン利用開始機能

    利用中のリージョンに追加して、別のリージョンを利用開始するときに使用します。

    契約番号(ドメイン)取得時は、「jp-east-3」(東日本リージョン3)または「jp-west-3」(西日本リージョン3)がデフォルトリージョンとして利用可能です。

    図: 別リージョン利用の流れ


  • 利用リージョン情報取得機能

    利用中リージョンの一覧、およびその利用可能状態(「利用可」または「準備中」)を取得できます。

  • 認証機能

    • グローバル認証機能

      グローバルサービスを利用するためのグローバルトークン取得機能を提供します。

      ヒント: グローバル利用者管理サービスを使用して取得します。
    • リージョナル認証機能

      リージョナルサービスを利用するためのリージョナルトークン取得機能を提供します。

      ヒント: リージョナル利用者管理サービスを使用して取得します。
  • APIエンドポイント

    サービスを利用するためにアクセスするAPIエンドポイントについては「エンドポイント」を参照してください。

    APIエンドポイントに対する通信については「APIエンドポイントがサポートするプロトコルおよび暗号スイート」を参照してください。

利用方法

図: 複数リージョン利用までの流れ


注意事項

  • 共通

    • 一度利用を開始したリージョンは、利用を停止することができません。
    • 認証機能で取得したグローバルトークン、およびリージョナルトークンは、以下に示すような相互利用はできません。利用したいサービス、リソースに応じて正しく使い分けてください。

      • グローバルトークンを使用した、リージョナルサービスの利用
      • リージョナルトークンを使用した、グローバルサービスの利用
  • グローバルサービス

    • グローバル利用者管理サービス

      • グローバル利用者管理サービスを利用して、リソースを作成または変更した場合、全リージョンに同期されるまでのタイムラグがあります。

        グローバル利用者管理サービスが提供する「リージョン間同期状況の確認」機能を使用して、利用したいリージョンへの同期が完了しているかをチェックできます。

    • DNSサービス

      DNSサービスを利用する場合、以下の作業が必要です。

      • 「東日本リージョン1(jp-east-1)」にプロジェクトを作成し、DNSサービスを利用するユーザーをそのプロジェクトに登録してください。
      • リージョナルトークンを使用してください。
  • リージョナルサービス

    • メール配信サービス

      「東日本リージョン1(jp-east-1)」だけ提供されるサービスです。東日本リージョン1(jp-east-1)以外に構築された環境からも、インターネット経由でメール配信サービスの機能を利用できます。その場合は、以下の作業が必要です。

      • 「東日本リージョン1(jp-east-1)」にプロジェクトを作成し、メール配信サービスを利用するユーザーをそのプロジェクトに登録してください。
      • リージョナルトークンを使用してください。