Red Hat Update Infrastructure 3.0の利用手順

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Red Hat Update Infrastructureを使用するために、必要なクライアントパッケージを導入する手順を説明します。

始める前に

以下を確認してください。

  • OSの確認

    本手順の対応OSはRed Hat Enterprise Linuxです。

  • 通信の許可

    以下のアウトバウンド通信を許可するように、セキュリティグループやファイアーウォールを設定してください。

    • DNS通信

      ポート:53/UDP

    • RHUIサービス

      ポート:443/TCP

  • DNSサーバの設定

    Red Hat Update Infrastructureを使用するサーバには、/etc/resolv.conf にIaaSのDNSサーバを設定してください。IaaSのDNSサーバについては「共通ネットワークサービス」のDNSサーバを参照してください。

Red Hat Update Infrastructure3.0のリポジトリ使用する場合は、以下の手順を実施してください。

手順

  1. クライアントパッケージのバージョン確認
    # yum list installed | grep client-rhel

    RHEL7の例)

    client-rhel7-3.0-1.noarch.rpmの場合、バージョンは3.0です。

  2. 古いクライアントパッケージの削除

    新しいバージョンのクライアントパッケージに入れ替える場合は、以下のコマンドを実行して古いクライアントパッケージを削除してください。

    # yum --disablerepo=* remove <上記で確認したクライアントパッケージ名>
    # yum clean all
  3. クライアントパッケージの取得

    下記サイトの「RHUI用設定ファイル」から、OSに対応するクライアントパッケージを入手してください。

    https://doc.cloud.global.fujitsu.com/jp/iaas/index.html

    取得後、インストールする仮想サーバの任意の場所に格納してください。

  4. クライアントパッケージのインストール

    以下のコマンドで、クライアントパッケージをインストールしてください。

    RHEL7系以前:

    # yum localinstall -y <手順3で入手したクライアントパッケージ> --nogpgcheck

    RHEL8系:

    # dnf localinstall -y <手順3で入手したクライアントパッケージ> --nogpgcheck
    注:
    • クライアントパッケージのインストール後は、利用できるすべてのリポジトリが有効化されています。

      /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repoファイルを編集し、不要なリポジトリを無効化してください。

    • rhui-custom-protected_rhel~が設定されたリポジトリは、クライアントパッケージの更新時に必要なため、無効化しないでください。
  5. アップデートバージョンの固定(AUS、EUSを利用する場合のみ)

    以下のコマンドで、アップデートバージョンを固定してください。なお、「.x」には、利用するアップデートバージョンを指定してください。

    さらに新しいマイナーバージョンへアップデートする場合も同様に、以下のコマンドで利用するマイナーバージョンを指定し、変更してください。

    RHEL7系以前:

    # echo 7.x > /etc/yum/vars/releasever

    RHEL8系:

    # echo 8.x > /etc/yum/vars/releasever
  6. 動作確認

    以下のコマンドで、リポジトリの情報を表示してください。

    # yum repolist

    表示結果に対して、以下を確認してください。

    • 実行結果にrepolistに0以外の数が表示されること
    • 以下のエラーメッセージが表示されないこと

      "Could not retrieve mirrorlist"

    必要に応じて、yum updateやyum installを実行してください。