NASソフトウェアイメージの利用方法

NASソフトウェアイメージをお客様環境上に配備して、利用可能にするための設定方法を説明します。

始める前に

NASはユーザー環境に配備して利用するため、ユーザーが所属するプロジェクト内に以下のリソースをあらかじめ作成しておく必要があります。

  • ネットワークおよびサブネット
  • 上記ネットワークに接続する仮想ルータ

    注: NASサーバが配備されたサブネット間で通信ができるように、ルーティング、セキュリティグループ、ファイアーウォールの設定を正しく行ってください。
  • 仮想サーバに設定するSSHキーペア
  • ネットワークコネクターおよびコネクターエンドポイント

    ヒント: アベイラビリティゾーンをまたいで構築する場合だけ必要です。

このタスクについて

オーケストレーションサービスを使ったテンプレートによるNASイメージの配備から、NASとしてアクセス可能になるまでの手順を説明します。構築するシステムは下図の構成となります。

図: テンプレートによるNASイメージの配備



手順

  1. NAS配備テンプレートファイル「glusterfs_nas_YYYYMMDD.yaml」を準備します。
    ヒント: NAS配備テンプレートファイル「glusterfs_nas_YYYYMMDD.yaml」については、ヘルプデスクから入手してください。
  2. オーケストレーションサービスのスタック作成機能に対し、NAS配備テンプレートファイルの内容をtemplateパラメーターとして設定します。
    ヒント: NAS配備テンプレートがURLでアクセス可能な場合は、template_urlパラメーターにそのURLを指定します。

    テンプレートには以下のパラメーター項目が設定されています。利用する環境に合わせてパラメーター値を指定します。

    表 1. NAS配備テンプレート パラメーター項目一覧
    パラメーター項目 指定する内容(値)
    nas1_name GlusterFS Server1の仮想サーバ名
    nas1_keypair_name GlusterFS Server1のキーペア名
    nas1_network GlusterFS Server1の配備先ネットワークID
    nas1_subnet GlusterFS Server1の配備先サブネットID
    nas1_subnet_cidr 上記サブネットのアドレス範囲(CIDR形式)
    nas1_availability_zone GlusterFS Server1の配備先アベイラビリティゾーン名
    nas2_name GlusterFS Server2の仮想サーバ名
    nas2_keypair_name GlusterFS Server2のキーペア名
    nas2_network GlusterFS Server2の配備先ネットワークID
    nas2_subnet GlusterFS Server2の配備先サブネットID
    nas2_subnet_cidr 上記サブネットのアドレス範囲(CIDR形式)
    nas2_availability_zone GlusterFS Server2の配備先アベイラビリティゾーン名
    flavor GlusterFS Server1/2で利用する仮想サーバタイプ
    storage_size

    GlusterFS Server1/2にアタッチするブロックストレージ (brick) のサイズ

    ヒント: ここで指定したサイズがNASの容量として使用できます。
    重要: GlusterFS Server1/2の双方に、ここで指定したサイズの増設ストレージをアタッチするため、ストレージ料金は2倍になります。
    storage_type

    ブロックストレージのタイプを選択する

    • 標準 (M1タイプ)
    client_cidr

    NASへの接続を許可するクライアントを配備しているサブネットのネットワークアドレスを、CIDR形式で指定する

    ヒント: NAS配備テンプレートでは、本パラメーターで指定するネットワークアドレスからの接続を許可するセキュリティグループを作成し、GluesterFS Server1/2に設定します。
  3. スタックの作成を実行します。

    スタックの作成状況を確認しながら、配備が完了するまでしばらく待ちます。スタックの作成が完了すると、outputs項目として以下のような情報を参照できます。

      GlusterFS Commands:
        description: gluster Command
        value: |
          * Display the status of peers.
            gluster peer status
    
          * Display information about all volumes, or the specified volume.
            gluster volume info vol01
            gluster volume status vol01
    
          * Start the specified volume.
            gluster volume start vol01
    
          * Stop the specified volume.
            gluster volume stop vol01
    
          * GlusterFS service Logs and locations
            glusterd: /var/log/glusterfs/etc-glusterfs-glusterd.vol.log
            bricks  : /var/log/glusterfs/bricks/bricks-vol01.log
    
          more information see http://gluster.readthedocs.org/en/latest/
    
      mount:
        description: How to mount
        value: |
          * glusterfs
            mount -t glusterfs IPADDRESS:/vol01 /mnt/MOUNTDIR
          * cifs
            \\IPADDRESS\Share

タスクの結果

配備したNASが稼働状態になりました。

注:
  • NAS配備テンプレートファイルを使用して、同一プロジェクト内に複数のNASサーバを配備しないでください。
  • NAS配備テンプレートファイルに定義されているホスト名(nas1、nas2)は変更できません。

次のタスク

NASサーバへアクセスするために、クライアントに以下のどちらかを設定する必要があります。

  • GlusterFSクライアントのインストールおよび設定
  • Windowsの共有設定
注: NFSプロトコルを使用して、NASサーバへアクセスしないでください。
  • Linux OSの場合

    注: GlusterFSクライアントのバージョンは、3.7.X(Xは13以降)を使用してください。NASサーバをバージョンアップした場合は、クライアントも合わせてバージョンアップしてください。

    管理者 (root) 権限を有するユーザーで、以下の操作を実施します。

    1. glusterfsがインストールされている場合は、glusterfsをアンインストールします。

      # yum remove glusterfs-server
      # yum remove glusterfs-client
    2. yumのリポジトリに、glusterfsのリポジトリが存在する場合は削除します。

      確認方法:yum repolist all を実行し、glusterfsのリポジトリの有無を確認します。

      削除方法:/etc/yum.repos.dディレクトリ配下のglusterfsのリポジトリが設定されているファイルを移動、または削除します。

    3. リポジトリを登録します。

      注: 以下のコマンドは実行例です。インストールするGlusterFSのバージョンによって、リポジトリのURLが異なります。
      # wget https://download.gluster.org/pub/gluster/glusterfs/old-releases/3.7/LATEST/EPEL.repo/glusterfs-epel.repo -P /etc/yum.repos.d
      # yum clean all
      # yum search glusterfs
      # yum -y install glusterfs-client
    4. /etc/hostsに、以下の設定を追加します。

      IPADDRESS nas1
      IPADDRESS nas2

      "IPADDRESS"の部分には、nas1,nas2サーバのプライベートIPアドレスを指定します。プライベートIPアドレスの確認方法は、ポータル画面またはAPIの実行結果にて確認してください。

    5. マウント先ディレクトリを作成します。

      # mkdir /mnt/MOUNTDIR
      "MOUNTDIR"部分には、任意のディレクトリ名を指定します。
    6. NASサーバをマウントします。

      # mount -t glusterfs IPADDRESS:/vol01 /mnt/MOUNTDIR
      注: mountコマンドの-tオプションには"glusterfs"を指定します。"cifs”は指定しないでください。
    7. セキュリティなどそのほかの追加設定については、GlusterFSのサイト1を参照します。
  • Windowsの場合

    管理者 (Administrator) 権限を有するユーザーで、以下の操作を実施します。

    1. スタートメニューからすべてのプログラム > アクセサリ > ファイル名を指定して実行をクリックし、名前欄に以下を入力して接続します。

      \\IPADDRESS\Share

      "IPADDRESS"の部分には、nas1,nas2サーバのプライベートIPアドレスを指定します。プライベートIPアドレスの確認方法は、ポータル画面またはAPIの実行結果にて確認してください。

    2. セキュリティなどそのほかの追加設定については、Sambaのサイト2を参照してください。
注: 同期しているNASサーバを2台同時に停止したあと、起動した場合は、片方のNASサーバに対して、クライアントから接続できなくなる現象が発生します。この場合、接続不能なNASサーバを再起動してください。