ネットワークインスタンスの可用性#

1. 仮想ルータ#

旧リージョン#

仮想ルータと仮想サーバは異なる物理ホストに配備されるため、仮想ルータ用の物理ホストがシングルポイントになります。
マルチAZ構成にすることで仮想ルータ用の物理ホストが二重化され、通信不可となるリスクを低減できます。

  • 物理ホストAダウン → 仮想サーバ1・仮想サーバ2ともに通信不可
  • 物理ホストBダウン → 仮想サーバ1のみ影響あり
  • 物理ホストCダウン → 仮想サーバ2のみ影響あり

新リージョン#

仮想ルータと仮想サーバは同じ物理ホストに配備されます。
複数の物理ホスト構成にすることで仮想ルータ用の物理ホストが二重化され、通信不可となるリスクを低減できます。

  • 同じAnti-Affinityグループの仮想サーバを2台以上配備することで、複数の物理ホスト構成となります。
    (Anti-Affinityグループを設定しない場合、仮想サーバは同一の物理ホストに配備される可能性があります)
  • 以下の図のように「論理的な構成図」の仮想ルータは1つですが、物理構成は右のようなイメージになります。

  • 物理ホストAダウン → 仮想サーバ1のみに影響
  • 物理ホストBダウン → 仮想サーバ2のみに影響

2. ロードバランサー#

旧リージョン#

ロードバランサーは負荷分散構成となっており、DNSラウンドロビンで通信を振り分けます。

ロードバランサーがダウンした場合、稼働中のロードバランサーで運用を継続しますが、障害ロードバランサーに振り分けられる通信はエラーとなります。


新リージョン#

ロードバランサーの障害時は、オートフェイルオーバーで再起動されます。

ロードバランサーがダウンした場合、異なる物理ホスト上に新たにロードバランサーが作成され、設定を引き継いで運用を継続します。