共通事項#

用語説明#

本章のAPIで使用する用語を説明します。

用語 説明
監視項目 リソースに対する測定項目(性能情報や起動状態など)を表します。
アラーム 監視項目に対するしきい値監視の設定です。しきい値条件に対するアクションを設定することができます。
リソース 測定対象。本章ではインスタンス、ボリューム等を指します。
ソース 測定データの収集元を示す情報です。
集合体 特定のインスタンスを指定し、識別するために分類した測定対象群(単体でも指定可能)です。
アラームの対象に集合体を設定することで、複数のインスタンスを同じ条件で監視することができます。

アラーム設定に関する共通パラメータ#

TargetType#

アラーム作成時または更新時、アラーム設定対象のタイプ(target_type)と、タイプに応じたアラーム設定対象のオブジェクトID(object_id) を指定します。

アラーム設定対象のタイプ(target_type)の一覧を以下に示します。

target_type設定値 アラームの設定対象 object_idに設定する値
project プロジェクト内の全仮想サーバ プロジェクトID
aggregate 集合体(aggregate)内の仮想サーバ 集合体ID (Aggregate ID)
stack スタックによって作成された仮想サーバ スタックID
auto_scaling_group スタックのオートスケールグループ内の仮想サーバ OS::Heat::AutoScalingGroup タイプのリソースのID

スタックについては、機能説明書の オーケストレーション機能 のページを参照してください。

MetricType#

アラームに設定する監視項目(metric_type)の値を以下に示します。

Threshold項目には、下記の表の「単位」に対応した値を設定してください(80%のcpu使用率を指定したい場合は"80"を指定します)。

metric_type設定値 単位 説明
instance.cpu.usage % CPU使用率
instance.memory.usage % メモリ使用率
instance.network.egress.bit_rate Mbps ネットワーク帯域(出力)
instance.network.egress.drops drops/s 1秒間当たりにドロップした出力パケット数
instance.network.egress.errors errors/s 1秒間当たりのパケットエラー数(出力)
instance.network.egress.packet_rate packet/s 1秒間当たりの送信パケット数
instance.network.ingress.bit_rate Mbps ネットワーク帯域(入力)
instance.network.ingress.drops drops/s 1秒間当たりにドロップした入力パケット数
instance.network.ingress.errors errors/s 1秒間当たりのパケットエラー数(入力)
instance.network.ingress.packet_rate packet/s 1秒間当たりの受信パケット数

Aggregation Function#

アラームに設定する集計関数(aggregation_function)の値を以下に示します。

aggregation_function設定値 説明
avg 平均(各仮想サーバ毎に集計)
max 最大(各仮想サーバ毎に集計)
min 最小(各仮想サーバ毎に集計)
sum 合計(各仮想サーバ毎に集計)
grp_avg アラーム設定対象のすべての仮想サーバの平均
grp_max アラーム設定対象のすべての仮想サーバの最大
grp_min アラーム設定対象のすべての仮想サーバの最小
grp_sum アラーム設定対象のすべての仮想サーバの合計
📒注: grp_avg、grp_max、grp_min、grp_sumを指定した場合、アラーム設定対象のすべての仮想サーバの集計期間内の監視データを指定された集計関数で集計して1つの値を算出し、しきい値(Threshold)とを比較します。
avg、max、min、sumを指定した場合、仮想サーバごとに集計期間内のデータを指定された集計関数で集計し、しきい値(Threshold)と比較します。そのため、仮想サーバ単位でアラームが発報されます。