要求事項
仮想サーバを作成した後に判明した性能不足や性能過剰に対して、臨機応変に対応したいといった要求事項に対応します。
対応するK5デザインパターン概要
仮想サーバを作成してシステムを稼働した後に、性能が不足していたり、逆に過剰になっていたりすることがあります。
K5 では、仮想サーバを作成した後に、仮想サーバのリサイズを行うことで、仮想サーバの性能を変更することができます。
仮想サーバのリサイズは、以下の手順で行います。
→
→
(c) リサイズ
→
(d) リサイズ確定
または
(e) リサイズ
キャンセル
→
(f) 仮想サーバ起動
※リサイズは起動したままでも可能ですが、
停止して行うことを推奨します。
本パターンでは、ポータルを使って、上記の (c) リサイズ、(d) リサイズ確定、(e) リサイズキャンセル の例について記載します。
構造 (イメージ図)
実装サンプル
1.事前準備
- スケールアップ(またはスケールダウン) する対象の仮想サーバを停止してください。
- 万が一のため、仮想サーバのスナップショットを取得してください。
スナップショットの手順については、スナップショット を参照してください。
2.リサイズによるスケールアップ/スケールダウン
(1) 仮想サーバの状態確認
「コンピュート」⇒「仮想サーバ」と選択した画面で、リサイズ対象となる仮想サーバを選択し、
仮想サーバのスペックおよび仮想サーバの状態 (仮想サーバの状態が "SHUTOFF" であること) を確認します。
(2) リサイズ
- 「コンピュート」⇒「仮想サーバ」と選択した画面で、リサイズ対象となる仮想サーバの
「アクション」メニューから「リサイズ」を選択します。 - 「仮想サーバリサイズ」画面で「新しい仮想サーバタイプ」の項目に、
新しいフレーバー(CPUとメモリの組み合わせ) を選択し、「リサイズ」をクリックします。
(3) 仮想サーバの状態確認
仮想サーバのフレーバー、状態を確認します。
状態の確認手順は (1) と同じです。
手順(2) を実行すると、状態が以下のように遷移します。
SHUTOFF
→
RESIZE
→
VERIFY_RESIZE
※手順(2) 実行前
※手順(2) 実行時
※手順(2) 実行完了時
状態が "VERIFY_RESIZE" に遷移したら、(4) リサイズ確定、または、(5) リサイズキャンセル を行います。
(4) リサイズ確定
- 「コンピュート」⇒「仮想サーバ」と選択した画面で、リサイズ対象となる仮想サーバの
「アクション」メニューから「リサイズ/マイグレーション確定」を選択します。 - しばらく待った後、画面をリロードし、状態が仮想サーバの停止を示す 「SHUTOFF」に遷移していることを確認します。
(5) リサイズキャンセル
- 「コンピュート」⇒「仮想サーバ」と選択した画面で、リサイズ対象の仮想サーバの「アクション」メニューから
「リサイズ/マイグレーションキャンセル」を選択します。
確認ポップアップが表示されるので、「リサイズ取消」をクリックします。 - しばらく待った後、画面をリロードし、状態が仮想サーバの停止を示す「SHUTOFF」 に遷移していることを確認します。
- リサイズをキャンセルした仮想サーバを選択し、仮想サーバのスペックが
リサイズ前のフレーバーに戻っていることを確認します。
(6) 仮想サーバ起動
仮想サーバのリサイズ、または、リサイズキャンセルが終了したら、仮想サーバを起動してください。
メリット・効果
スケールアップ/スケールダウン パターンを利用した場合のメリット・効果は以下の通りです。
- 仮想サーバの性能を、臨機応変に変更可能
- システムの稼働状況に応じて仮想サーバの性能を変更することで、コストの適正化が可能
注意事項
- 本パターンは2017年5月時点のK5(IaaS)で動作検証しています。
- 仮想サーバのリサイズは、仮想サーバの起動時(ステータスがACTIVE)でも実行可能ですが、リサイズ実行時に仮想サーバは再起動します。
その他
特にありません。
関連資料
(2017年5月検証)