FUJITSU Cloud Service K5
IaaS 設計・構築ガイド(デザインパターン・実装サンプル集)

K5デザインパターン・実装サンプル集について


はじめに

このページおよびリンク先の各ページは、FUJITSU Cloud Service K5(IaaS)における設計・構築ガイド (以下本資料) です。
本資料では、クラウドで設計をする上での考え方である クラウドデザインパターン (CDP) についてと、 構築フェーズ で 実際に
どのようにその考え方を K5(IaaS) で実装できるかについて、記載していきます。

また、本資料では、実際に作業する際にどんな作業をするかイメージできないといったことが無いよう、 考え方についてだけではなく、
作業内容や作業量をイメージしやすくする実装例を記載しています。

本資料およびその他の資料を参照して、K5 をぜひご利用ください。

※東日本/西日本リージョン3の情報は順次提供しております。
提供済のパターンは、下記一覧の”リージョン3の検証版数”に日付を記載しています。
既存CDPとの互換性については"リージョン3互換性"に記載しています。
詳細については各CDPをご参照ください。


K5デザインパターン一覧

項番
パターン
CDP名称
説明
従来リージョン対応
検証実施時期
リージョン3対応
検証実施時期
リージョン3
同等構成可否
基本パターン
インターネット
接続パターン
インターネットから参照できるように仮想サーバを配備するパターンです。
2017年5月版
2018年9月版
同等構成可
インターネット
アクセスパターン
仮想サーバから、インターネットを参照できるようにするパターンです。
2017年5月版
2018年9月版
同等構成可
スケールアップ/
スケールダウン
動的に仮想サーバのスペックをアップ/ダウンするパターンです。
2017年5月版
検証未実施同等構成可
スナップショット/
リストアパターン
仮想サーバのストレージのスナップショットを取得するパターンです。
スナップショットを取得した元のストレージにリストアします。
2017年5月版
×
構築不可
・取得元へのリストア機能なし
スナップショット/
複製パターン
仮想サーバのストレージのスナップショットを取得するパターンです。
スナップショットを取得した元のストレージとは別のストレージにリストアします。
2017年5月版
2018年9月版
同等構成可
クローニング
(サーバの複製)
既存の仮想サーバからイメージを作成して、効率的にサーバを複製するパターンです。
2015年11月版
-
下記CDP参照
下記CDP参照
クローニング
(サーバの複製)
[西日本第3 /東日本第3 リージョン向け]
既存の仮想サーバからイメージを作成して、効率的にサーバを複製するパターンです。[西日本第3 /東日本第3 リージョン向け]
-
上記CDP参照
2018年8月版
構成変更必要
・AZは1つ
動的ディスク増設既存の仮想サーバに、ディスクを増設するパターンです。
2017年5月版
検証未実施同等構成可
ネットワーク
基本パターン
セキュリティ
グループ活用
セキュリティグループ のみでアクセス制御するパターンです。
2017年6月版
検証未実施同等構成可
セキュリティグループ/
ファイアーウォール併用
セキュリティグループ と ファイアーウォール を組み合わせたパターンです。
2017年6月版
検証未実施同等構成可
機能別
セキュリティグループ
機能別にアクセス制限をかけるパターンです。
2017年6月版
検証未実施同等構成可
IPSecVPN接続イントラネットと接続するパターンです。
2017年5月版
検証未実施一部構築不可
・同一リージョンにおけるプロジェクト間のIPsecVPN接続は不可
・IPsec仕様が異なる(構成/構築手順)
2階層ネットワーク構成2階層ネットワークのパターンです。
2017年9月版
2018年7月版
構成変更必要
・1つのサブネットにルータは1つ
2階層インターネットアクセス
(NAT)パターン
NATサーバを経由して、インターネットを参照できるようにするパターンです。
2017年12月版
検証未実施一部構築不可
・1つのサブネットにルータは1つ
・NATは使用可能
ネットワーク
応用パターン
共通サービス
パターン
プロジェクト間接続によって、監視サーバや踏み台サーバ等を共通化するパターンです。
2016年5月版
検証未実施構成変更必要
・プロジェクト間接続を利用する場合は、申請手続きが必要
・1つのサブネットにルータは1つ
共有ネットワーク
パターン
複数プロジェクトを接続する共有ネットワークを設置するパターンです。
2016年5月版
検証未実施構成変更必要
・プロジェクト間接続を利用する場合は、申請手続きが必要
・1つのサブネットにルータは1つ
・プライベート接続はネットワークコネクターを経由せず、仮想ルーターに直接接続
複数ルータ
外部接続パターン
複数のネットワークをインターネットに接続する際に、用途に応じて仮想ルータを複数用いるパターンです。
2017年5月版
検証未実施構成変更必要
・1つのサブネットにルータは1つ
バックLANパターン 管理用にバックLANを設置するパターンです。
2017年5月版
検証未実施構成変更必要
・プロジェクト間接続を利用する場合は、申請手続きが必要
・1つのサブネットにルータは1つ
プロジェクト間接続パターン プロジェクト間を接続するパターンです。
-
共通サービスパターン参照
検証未実施構成変更必要
・プロジェクト間接続を利用する場合は、申請手続きが必要
・1つのサブネットにルータは1つ
拡張性向上
パターン
オートスケール
(負荷分散構成)
監視によって、一定条件を満たした場合にスケールするパターンです。
2016年7月版
検証未実施同等構成可
・ロードバランサー仕様は異なる(仮想IPアドレスでアクセス、Sorry Page機能なし、etc)
・仮想サーバ増減処理は、利用者にて別途構築が必要
スケジュール
オートスケール
(負荷分散構成)
設定した時間によってスケールするパターンです。
2018年2月版
検証未実施同等構成可
・ロードバランサー仕様は異なる(仮想IPアドレスでアクセス、Sorry Page機能なし、etc)
・仮想サーバ増減処理は、利用者にて別途構築が必要
VM数維持
パターン
異常停止した仮想サーバの代替をオートスケールで起動し、仮想サーバの数を一定数維持するパターンです。
2018年2月版
検証未実施同等構成可
・ロードバランサー仕様は異なる(仮想IPアドレスでアクセス、Sorry Page機能なし、etc)
・仮想サーバ増減処理は、利用者にて別途構築が必要
可用性向上
パターン
外部負荷分散構成外部負荷分散構成を作成するパターンです。インターネットからのアクセスを負荷分散します。
2017年6月版
検証未実施同等構成可
・ロードバランサー仕様は異なる(仮想IPアドレスでアクセス、Sorry Page機能なし、etc)
内部負荷分散構成内部負荷分散構成を作成するパターンです。内部ネットワーク上の仮想サーバ等からのアクセスを負荷分散します。
2017年6月版
-
下記CDP参照
下記CDP参照
内部負荷分散構成
[西日本第3 /東日本第3 リージョン向け]
内部負荷分散構成を作成するパターンです。内部ネットワーク上の仮想サーバ等からのアクセスを負荷分散します。[西日本第3 /東日本第3 リージョン向け]
-
上記CDP参照
2018年7月版
同等構成可
・1つのサブネットにルータは1つ
・ロードバランサー仕様は異なる(仮想IPアドレスでアクセス、Sorry Page機能なし、etc)
マルチAZ接続パターン複数のAZを用いてシステムを構成するパターンです。
2017年6月版
×
構築不可
・AZは1つ(AZが1つでも、可用性は担保される)
マルチAZ負荷分散構成AZ間で冗長化を行うパターンです。
2015年11月版
×
構築不可
・AZは1つ(AZが1つでも、可用性は担保される)
Sorry Pageパターン仮想サーバ異常時に、負荷分散機能の設定で Sorry Pageを表示するパターンです。
2015年11月版
検証未実施構成変更必要
・ロードバランサーはSorry Page機能なし
Anti-Affinity
パターン
複数の仮想サーバを、確実に別々の物理サーバ上に配備するパターンです。
2016年1月版
検証未実施同等構成可
PRIMECLUSTER
による運用待機構成
PRIMECLUSTERでK5上で運用待機構成を実現するパターンです。
2016年1月版
検証未実施同等構成可
DNS切り替えパターンサービスの可用性を考慮した構成をK5上で実現したいといった要求事項に対応するパターンです。
2018年7月版
検証未実施同等構成可
・DNSは未提供のため、外部サービスを利用
RDB
パターン
RDB構築RDB環境を提供するデータベースサービスを利用してRDBを構成するパターンです。
2017年8月版
検証未実施RDBサービスは未提供のため、提供され次第検証
K5 DB(Oracle)パターンK5 IaaS と K5 DB(Oracle) を用いてサービスを構築したいといった要求事項に対応するパターンです。
2017年6月版
検証未実施同等構成可
静的
コンテンツ
処理パターン
オブジェクトストレージ
Webコンテンツパターン
オブジェクトストレージに保存したコンテンツをWebで公開するパターンです。
2018年2月版
×
構築不可
・オブジェクトストレージは、Web公開用のアクセスポリシー設定機能なし
運用保守
パターン
仮想サーバの
解放/復元
停止中の仮想サーバにかかる運用コストを抑制するパターンです。
2017年5月版
検証未実施同等構成可
セキュア
メンテナンスパターン
メンテナンス用に、セキュリティグループや踏み台サーバを設定するパターンです。
2017年5月版
検証未実施同等構成可
テンプレート
配備パターン
テンプレートを作成して、一括してシステムを配備するパターンです。
2017年5月版
検証未実施同等構成可
スモールスタート
パターン
DNSの付け替えで仮想サーバ1台からスケールアウトへ変更するパターンです。
2018年2月版
検証未実施同等構成可
・DNSは未提供のため、外部サービスを利用
・ロードバランサー仕様は異なる(仮想IPアドレスでアクセス、Sorry Page機能なし、etc)
プロジェクト
活用パターン
開発・本番パターン開発環境、本番環境でプロジェクトを分割するパターンです。
2017年6月版
検証未実施構成変更必要
・AZは1つ
・プロジェクト間接続を利用する場合は、申請手続きが必要
・1つのサブネットにルータは1つ
部門別パターン提供サービス毎の開発部門でプロジェクトを分割するパターンです。
2015年11月版
検証未実施構成変更必要
・AZは1つ
・プロジェクト間接続を利用する場合は、申請手続きが必要



本一覧表の見方

  • 提供済みのパターンは、上記一覧の「検証実施時期」欄に「検証年月」を記載しています。
    また、本欄の記号の意味は下記のとおりです。
    • ○:対応している
    • ×:対応していない
    • -:別のCDPとして作成
  • 従来リージョンのパターンと同等の構成が可能かどうかは「リージョン3 同等構成可否」欄に記載しています。
  • 同等構成可でもリージョン3では設定方法等が従来リージョンとは異なる場合があります。
    詳細は検証済みの各パターンの内容を参照してください。
  • 「リージョン3同等構成可否」欄の記載の意味は下記のとおりです。
    • 同等構成可  :同等構成で構築できる
    • 構成変更   :構成を変更することにより同等機能を利用できる
    • 一部構築不可 :構成の一部は構築できない
    • 構築不可   :全て構築できない
  • 検証が済んでいないパターンの「リージョン3 同等構成可否」欄の記載は、仕様上の見解(机上確認)にもとづいています。



今後の作成予定

  • 当面、リージョン3に関するCDPの検証/作成を行いますので今後の作成予定は上記のとおりです。
  • 今後、上記の一覧にあてはまらないCDPを作成する場合は、今後の予定 等でお知らせします。



注意事項

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    • FUJITSU Cloud Service K5は、当社の登録商標です。
    • 記載されている会社名、製品名等の固有名詞は各社の商号、登録商標または商標です。
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      複製、内容の改変、又は転載することを禁止します。
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関連資料

  • FUJITSU Cloud Service K5 マニュアル
    http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/k5/document/
    • サービスご紹介資料
    • IaaS 機能説明書
    • IaaS サービスポータルユーザーズガイド
    • IaaS APIユーザーズガイド
    • IaaS APIリファレンスマニュアル
    • IaaS HEATテンプレート解説書

(2018年9月更新)