第2章 サービス仕様#

本章では、サービス仕様について説明します。

2.1 利用可能リージョン#

本サービスを利用できるFUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-Oのリージョンは以下の通りです。

  • 東日本リージョン3

  • 西日本リージョン3

2.2 利用料金に含まれる費用と含まれない費用#

本サービスの利用料金に含まれる費用と含まれない費用は以下の通りです。

本サービスの利用料金に含まれる費用

  • データ移行用のHDDを含む、お客様先へ貸し出す物品費用

  • お客様指定場所への物品配送費用

  • 弊社事業所に配送した後のデータ移行作業費用

本サービスの利用料金に含まれない費用

  • お客様先から弊社事業所への物品配送費用
  • 移行データの格納先であるお客様環境の増設ストレージの利用料金

2.3 サービス提供時間#

本サービスの提供時間は、弊社が定める以下営業時間です。

  • 平日営業日/営業時間内(9:00~17:00、土・日・祝日・当社指定の休業日を除く)

2.4 責任範囲#

本サービスで弊社が実施する作業、お客様が実施する作業は以下の通りです。

 

No 作業項目 作業内容 富士通 お客様
1 申込み 申込書に記入し、弊社に送付する
2 HDDのお客様先への配送 HDDをお客様指定場所に配送する -
3 事前準備 移行データの整合性確認を行うためのチェックサムを取得する -
4 HDDに移行データを格納する -
5 HDDの弊社事業所への配送 HDDを弊社事業所に配送する -
6 データ移行作業 HDDのウィルスチェックを実施する -
7 HDD内のデータを増設ストレージに移行する -
8 データ整合性確認 増設ストレージを受け取る -
移行データの整合性確認をする -
9 HDD内データ削除 HDD内のデータを削除する -

2.5 HDD#

本サービスでは、データ移行用の専用HDDを弊社からお客様に貸与します。1回の申込みで最大2台まで利用することができます。移行データが2台に収まらず3台以上の利用を希望する場合は、申込書の備考欄に記載してください。

メーカー 型名 インターフェース サイズ 容量
Buffalo HD-LX6.0U3D USB 3.0/2.0 3.5インチ(幅:39 × 高:123 × 奥行:189 mm) 6TB

HDDはフォーマットした状態で提供します。特に指定がない場合には、HDDのファイルシステムは「NTFS」の形式にフォーマットして提供します。他のファイルシステム「FAT32」または「exFAT」を希望する場合には、申込み時に指定してください。

2.6 移行データの格納先#

移行データは、FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O IaaSの増設ストレージ(ブロックストレージ(スタンダード))に格納されます。

2.7 増設ストレージの作成#

移行データの格納先である増設ストレージの作成は、申込書に記入された容量、およびファイルシステムに従って、弊社が実施します。

  • 容量
    増設ストレージの容量は、移行データの実容量よりも10%程度余裕を持ったサイズを指定してください。移行データが作成した増設ストレージのサイズを超える場合には移行に失敗し、再度増設ストレージの作成、データ移行作業が発生し、作業遅延につながる可能性があります。

  • ファイルシステム
    増設ストレージのファイルシステムは、「NTFS」または「ext4」を選択します。増設ストレージに接続する仮想サーバのOSが、Windowsの場合には「NTFS」を、Linux系OSの場合には「ext4」を選択してください。

2.8 増設ストレージの受取#

データ移行後、増設ストレージを利用するためには、増設ストレージの受取処理を実施する必要があります。増設ストレージの受取処理の手順は、本書の「3.2 8.増設ストレージの受取(お客様作業)」を参照してください。

2.9 データの整合性確認#

データが正しく移行されたかを確認するには、データの整合性確認を行う必要があります。具体的には、移行前と移行後のデータのチェックサムを取得し、その値が一致していることを確認することで、データが正しく移行されたことを確認することができます。データの整合性確認の方法は、本書の「3.2 4.移行データ格納事前準備作業(お客様作業)」および「3.2 9.データの整合性確認(お客様作業)」を参照してください。

2.10 データ移行作業完了後のHDDのデータ削除方法 #

データ移行作業完了後、弊社が以下の方法でHDD内のデータを削除します。

  1. HDDをNTFS形式でフォーマット

  2. DoD方式 (米国国防総省準拠方式)に従い、ディスク全体の領域を固定値(0xff)、ゼロ(0x00)、乱数で3回上書きを実施
    X:> cipher /w:d:

2.11 弊社からの連絡#

基本的にメールでの連絡となりますが、作業を進める上でお客様による確認が必要な場合は、電話で連絡することがあります。