利用可能なコマンド・SQL文について
対象リージョン:東日本第1/第2、西日本第1/第2
データベースサービスにおいて利用可能なクライアントコマンドである、SQL文範囲について説明します。
クライアントコマンド
本データベースサービスで利用可能なコマンドを、以下に示します。
各クライアントコマンドの詳細については、「PostgreSQL文書」の「PostgreSQLクライアントアプリケーション」を参照してください。
コマンド名 | 用途 |
---|---|
clusterdb | データベースをクラスタ化(テーブルをインデックス情報に基づいて物理的に並べ替え)する |
createdb |
新しいデータベースを作成する 注: -Eオプションは指定できません。
|
createuser | 新しいユーザーアカウントを定義する |
dropdb | データベースを削除する |
dropuser | ユーザーアカウントを削除する |
ecpg | 埋め込みSQL用Cプリプロセッサを使用する |
ecobpg | 埋め込みSQL用COBOLプリプロセッサを使用する(※) |
pgbench | データベースに対してベンチマーク試験を行う(※) |
pg_config | インストールしたバージョンの情報を提供する |
pg_dump | データベースを、スクリプトファイルまたはほかのアーカイブファイルへ抽出する |
pg_dumpall | データベースクラスタをスクリプトファイルへ抽出する |
pg_isready | サーバの接続状態を検査する(※) |
pg_recvlogical | ストリームの論理デコードを制御する(※) |
pg_restore | pg_dumpによって作成されたアーカイブファイルから、データベースをリストアする |
psql | コマンドを対話的に実行する |
reindexdb | データベースのインデックスを再作成する |
vacuumdb | データベースの不要領域の回収と解析を行う |
※:データベースエンジンがSymfoware Serverの場合は使用できません。
SQL文
本データベースサービスで利用可能なSQL文を、以下に示します。
各SQL文の構文については、「PostgreSQL文書」の「SQLコマンド」を参照してください。
SQL文 | 用途 |
---|---|
ABORT | 現在のトランザクションをアボートする |
ALTER AGGREGATE | 集約関数定義を変更する |
ALTER COLLATION | 照合順の定義を変更する |
ALTER CONVERSION | 変換の定義を変更する |
ALTER DATABASE | データベースを変更する(※1) |
ALTER DEFAULT PRIVILEGES | デフォルトのアクセス権限を定義する |
ALTER DOMAIN | ドメイン定義を変更する |
ALTER EVENT TRIGGER | イベントトリガの定義を変更する(※2) |
ALTER EXTENSION | 拡張の定義を変更する |
ALTER FOREIGN TABLE | 外部テーブルの定義を変更する(※2)(※3) |
ALTER FUNCTION | 関数定義を変更する(※1) |
ALTER GROUP | ロールの名前またはメンバー資格を変更する |
ALTER INDEX | インデックス定義を変更する |
ALTER LARGE OBJECT | ラージオブジェクトの定義を変更する |
ALTER MATERIALIZED VIEW | マテリアライズドビューの定義を変更する(※2) |
ALTER OPERATOR | 演算子の定義を変更する |
ALTER OPERATOR CLASS | 演算子クラスの定義を変更する |
ALTER OPERATOR FAMILY | 演算子族の定義を変更する |
ALTER POLICY | 行単位のセキュリティポリシーの定義を変更する(※2) |
ALTER ROLE | データベースロールを変更する(※1) |
ALTER RULE | ルールの定義を変更する(※2) |
ALTER SCHEMA | スキーマ定義を変更する |
ALTER SEQUENCE | シーケンスジェネレーターの定義を変更する |
ALTER SERVER | 外部サーバの定義を変更する(※2)(※3) |
ALTER TABLE | テーブル定義を変更する |
ALTER TABLESPACE | テーブル空間の定義を変更する |
ALTER TEXT SEARCH CONFIGURATION | テキスト検索設定の定義を変更する |
ALTER TEXT SEARCH DICTIONARY | テキスト検索辞書の定義を変更する |
ALTER TEXT SEARCH PARSER | テキスト検索パーサの定義を変更する |
ALTER TEXT SEARCH TEMPLATE | テキスト検索テンプレートの定義を変更する |
ALTER TRIGGER | トリガ定義を変更する |
ALTER TYPE | 型定義を変更する |
ALTER USER | データベースロールを変更する |
ALTER USER MAPPING | ユーザーマップの定義を変更する(※2)(※3) |
ALTER VIEW | ビュー定義を変更する |
ANALYZE | データベースに関する統計を集計する |
BEGIN | トランザクションブロックを開始する |
CHECKPOINT | トランザクションログのチェックポイントを強制的に実行する |
CLOSE | カーソルを閉じる |
CLUSTER | インデックスに従ってテーブルをクラスタ化する |
COMMENT | オブジェクトのコメントを定義する、または変更する |
COMMIT | 現在のトランザクションをコミットする |
COMMIT PREPARED | 二相コミット用に事前に準備されたトランザクションを、コミットする |
COPY | クライアントとデータベースのテーブルの間で、データをコピーする(※4) |
CREATE AGGREGATE | 新しい集約関数を定義する(※5) |
CREATE CAST | 新しいキャストを定義する(※5) |
CREATE COLLATION | 新しい照合順序を定義する |
CREATE CONVERSION | 新しい符号化方式変換を定義する(※5) |
CREATE DATABASE | 新しいデータベースを作成する(※6) |
CREATE DOMAIN | 新しいドメインを定義する |
CREATE EVENT TRIGGER | 新しいイベントトリガを定義する(※2) |
CREATE EXTENSION | 拡張をインストールする |
CREATE FOREIGN TABLE | 新しい外部テーブルを定義する(※2)(※3) |
CREATE FUNCTION | 新しい関数を定義する(※1)(※7) |
CREATE GROUP | 新しいデータベースロールを定義する |
CREATE INDEX | 新しいインデックスを定義する |
CREATE MATERIALIZED VIEW | 新しいマテリアライズドビューを定義する(※2) |
CREATE OPERATOR | 新しい演算子を定義する(※5) |
CREATE OPERATOR CLASS | 新しい演算子クラスを定義する(※5) |
CREATE OPERATOR FAMILY | 新しい演算子族を定義する |
CREATE POLICY | テーブルに新しい行単位のセキュリティポリシーを定義する(※2) |
CREATE ROLE | 新しいデータベースロールを定義する |
CREATE RULE | 新しい書き換えルールを定義する |
CREATE SCHEMA | 新しいスキーマを定義する |
CREATE SEQUENCE | 新しいシーケンスジェネレーターを定義する |
CREATE SERVER | 新しい外部サーバを定義する(※2)(※3) |
CREATE TABLE | 新しいテーブルを定義する |
CREATE TABLE AS | 問合せの結果によって新しいテーブルを定義する |
CREATE TABLESPACE | 新しいテーブル空間を定義する(※8) |
CREATE TEXT SEARCH CONFIGURATION | 新しいテキスト検索設定を定義する |
CREATE TEXT SEARCH DICTIONARY | 新しいテキスト検索辞書を定義する |
CREATE TEXT SEARCH PARSER | 新しいテキスト検索パーサを定義する(※5) |
CREATE TEXT SEARCH TEMPLATE | 新しいテキスト検索テンプレートを定義する(※5) |
CREATE TRIGGER | 新しいトリガを定義する(※5) |
CREATE TYPE | 新しいデータ型を定義する(※5) |
CREATE USER | 新しいデータベースロールを定義する |
CREATE USER MAPPING | 外部サーバのユーザーマップを新しく定義する(※2)(※3) |
CREATE VIEW | 新しいビューを定義する |
DEALLOCATE | 準備された文の割当てを解除する |
DECLARE | カーソルを定義する |
DELETE | テーブルから行を削除する |
DISCARD | セッションの状態を破棄する |
DO | 無名コードブロックを実行する |
DROP AGGREGATE | 定義済みの集約関数を削除する |
DROP CAST | 定義済みのキャストを削除する |
DROP COLLATION | 定義済みの照合順序を削除する |
DROP CONVERSION | 定義済みの変換を削除する |
DROP DATABASE | 定義済みのデータベースを削除する |
DROP DOMAIN | 定義済みのドメインを削除する |
DROP EVENT TRIGGER | 定義済みのイベントトリガを削除する(※2) |
DROP EXTENSION | 定義済みの拡張を削除する |
DROP FOREIGN TABLE | 定義済みの外部テーブルを削除する(※2)(※3) |
DROP FUNCTION | 定義済みの関数を削除する |
DROP GROUP | 定義済みのデータベースロールを削除する |
DROP INDEX | 定義済みのインデックスを削除する |
DROP MATERIALIZED VIEW | 定義済みのマテリアライズドビューを削除する(※2) |
DROP OPERATOR | 定義済みの演算子を削除する |
DROP OPERATOR CLASS | 定義済みの演算子クラスを削除する |
DROP OPERATOR FAMILY | 定義済みの演算子族を削除する |
DROP OWNED | 定義済みのデータベースロールにより所有されるデータベースオブジェクトを削除する |
DROP POLICY | テーブルから行単位のセキュリティポリシーを削除する(※2) |
DROP ROLE | 定義済みのデータベースロールを削除する |
DROP RULE | 定義済みの書き換えルールを削除する |
DROP SCHEMA | 定義済みのスキーマを削除する |
DROP SEQUENCE | 定義済みのシーケンスを削除する |
DROP SERVER | 外部サーバの記述子を削除する(※2)(※3) |
DROP TABLE | 定義済みのテーブルを削除する |
DROP TABLESPACE | 定義済みのテーブル空間を削除する |
DROP TEXT SEARCH CONFIGURATION | 定義済みのテキスト検索設定を削除する |
DROP TEXT SEARCH DICTIONARY | 定義済みのテキスト検索辞書を削除する |
DROP TEXT SEARCH PARSER | 定義済みのテキスト検索パーサを削除する |
DROP TEXT SEARCH TEMPLATE | 定義済みのテキスト検索テンプレートを削除する |
DROP TRIGGER | 定義済みのトリガを削除する |
DROP TYPE | 定義済みのデータ型を削除する |
DROP USER | 定義済みのデータベースロールを削除する |
DROP USER MAPPING | 外部サーバ用のユーザーマップを削除する(※2)(※3) |
DROP VIEW | 定義済みのビューを削除する |
END | 現在のトランザクションをコミットする |
EXECUTE | 準備された文を実行する |
EXPLAIN | 問合せ文の実行計画を表示する |
FETCH | カーソルを使用してテーブルから行を抽出する |
GRANT | アクセス権限を定義する |
IMPORT FOREIGN SCHEMA | 外部サーバからテーブル定義をインポートする(※2) |
INSERT | テーブルに新しい行を作成する |
LISTEN | 通知を監視する |
LOCK | テーブルをロックする |
MOVE | カーソルの位置を決める |
NOTIFY | 通知を生成する |
PREPARE | 実行する文を準備する |
PREPARE TRANSACTION | 二相コミット用に現在のトランザクションを準備する |
REASSIGN OWNED | あるデータベースロールにより所有されたデータベースオブジェクトの所有権を、変更する |
REFRESH MATERIALIZED VIEW | マテリアライズドビューの内容を置換する(※2) |
REINDEX | インデックスを再構築する |
RELEASE SAVEPOINT | 設定済みのセーブポイントを破棄する |
RESET | 実行時パラメーターの値をデフォルト値に戻す(※1) |
REVOKE | アクセス権限を取り消す |
ROLLBACK | 現在のトランザクションをアボートする |
ROLLBACK PREPARED | 事前に二相コミット用に準備されたトランザクションを、取り消す |
ROLLBACK TO SAVEPOINT | セーブポイントまでロールバックする |
SAVEPOINT | 現在のトランザクション内に、新規にセーブポイントを定義する |
SECURITY LABEL | オブジェクトに適用するセキュリティラベルを、定義または変更する |
SELECT | テーブルまたはビューから行を検索する |
SELECT INTO | 問合せの結果からの新しいテーブルを定義する |
SET | 実行時パラメーターを変更する(※1) |
SET CONSTRAINTS | 現在のトランザクションにおける制約の検査方法を、設定する |
SET ROLE | 現在のセッションにおけるユーザー識別子を設定する |
SET SESSION AUTHORIZATION | セッションのユーザー識別子、現在のセッションのユーザー識別子を、設定する |
SET TRANSACTION | 現在のトランザクションの特性を設定する |
SHOW | 実行時パラメーターの値を表示する |
START TRANSACTION | トランザクションブロックを開始する |
TRUNCATE | 1テーブルまたはテーブル群を空にする |
UNLISTEN | 通知の監視を停止する |
UPDATE | テーブルの行を更新する |
VACUUM | データベースの不要領域の回収と、データベースの解析(オプション)を行う |
VALUES | 行セットを計算する |
※1:configuration_parameterを指定する場合、値にディレクトリパスを記述するパラメーターは指定できません。
※2:データベースエンジンがSymfoware Serverの場合は使用できません。
※3:外部データラッパとしてpostgres_fdwだけ使用できます。
※4:FROMおよびTOにはファイル名を指定できません。STDINまたはSTDOUTを指定してください。
※5:関数を指定する場合、言語がSQLまたはplpgsqlで実装された関数だけ指定できます。
※6:ENCODING句は指定できません。
※7:LANGUAGEに指定できる言語はSQL、internal、またはplpgsqlです。
※8:LOCATION句に指定したディレクトリは、/userdata/tblspcの配下に自動生成されるため、ユーザーが事前にディレクトリを用意する必要はありません。また、LOCATION句に指定できるパス長は958バイト以内です。
-
PostgreSQLで実行可能な以下のSQL文は利用できません。
- ALTER FOREIGN DATA WRAPPER
- ALTER LANGUAGE
- ALTER SYSTEM
- CREATE FOREIGN DATA WRAPPER
- CREATE LANGUAGE
- DROP FOREIGN DATA WRAPPER
- DROP LANGUAGE
- LOAD
-
データベースサービスの並列検索の動作はPostgreSQLと同等です。
-
データベースサービスでは、製品版のEnterprise Postgresで提供されている"CPUリソースの空きチェック"機能を利用できません。
"CPUリソースの空きチェック"機能とは、過度な並列検索によるサーバのスローダウンを抑止する機能です。
-