データベースの運用操作

対象リージョン:東日本第1/第2、西日本第1/第2

データベース仮想サーバ稼働後の運用に関する機能を提供します。

データベース設定変更

データベース仮想サーバ作成時に設定した内容を、あとから変更できます。以下の表に示すとおり、変更内容を反映するために、データベース仮想サーバの再起動が必要となる場合があります。

表 1. 変更可能な設定項目
設定項目 説明 データベース仮想サーバ再起動の必要性
データベースエンジンのバージョン データベースエンジンのバージョンを変更する 必要
データベース仮想サーバタイプ データベース仮想サーバのタイプを変更する 必要
データベース容量の拡張、ディスクタイプ変更 データブロックストレージの容量を追加、またはディスクタイプを変更する 必要
冗長化設定 データベース仮想サーバの冗長化状態を変更する 不要
セキュリティグループ設定 データベース仮想サーバに設定されているセキュリティグループ情報を変更する 不要
自動バックアップ実行時間帯 自動バックアップを実施する時間帯を変更する 不要
バックアップ保持期間 バックアップの保持期間を変更する 不要
自動メンテナンス実施設定 自動メンテナンスを実施する、しないを変更する 不要
自動メンテナンス実行時間帯 自動メンテナンスを実施する時間帯を変更する

不要

設定の変更は不要ですが、メンテナンスの実行時には再起動されます。

自動マイナーバージョンアップグレード 自動でデータベースエンジンのマイナーバージョンをアップグレードする、しないを変更する

不要

設定の変更は不要ですが、アップグレードの実行時には再起動されます。

データベース仮想サーバの起動/停止/再起動

データベース仮想サーバの起動、停止、および再起動を行います。再起動する場合、冗長化設定が有効か無効かによって動作が異なります。

  • 冗長化設定が「有効」の場合

    フェイルオーバを経由して、再起動を行います。

  • 冗長化設定が「無効」の場合

    通常の再起動を行います。(10分程度の停止)

データベース仮想サーバのパッチ適用

データベースエンジンのパッチやセキュリティアップデートがリリースされた場合に、パッチ適用を実施できます。パッチ適用には、データベース仮想サーバの再起動が必要です。再起動時のパラメーターなどについては、APIリファレンス (Application Platform Service編) 「データベース仮想サーバの再起動」を参照してください。

データベース仮想サーバの削除

以下のアクションを指定し、データベース仮想サーバを削除します。

  • 削除前にDBスナップショットを作成する

    削除直前のデータベースサーバの状態からリストアして、新しくデータベースサーバを作成できます。

  • そのまま削除する

監視設定

データベース仮想サーバのリソースを監視します。OSレベルの監視およびデータベースエンジン内リソースを監視できます。

各監視項目に対するしきい値の設定、およびしきい値を超えた場合のアクション(メール送信)を設定します。

表 2. 監視設定項目
項目 説明
監視間隔 10分間
表示期間 最新 1時間、3時間、6時間、9時間、12時間、1日間(デフォルト)、3日間、1週間
カスタム 過去1週間の中から任意の1~7日間
モニタリング項目
  • CPU使用率
  • DBコネクション数
  • 空きディスク容量
  • 空きメモリ容量
  • 1秒当たりのディスクI/O操作の平均数(読込み回数、書込み回数)
  • ディスクIOのキュー数(読込み要求、書込み要求)
  • リードレプリカのマスタとの遅延時間
  • バイナリログサイズ
  • 1秒当たりのディスク読込みバイト数、書込みバイト数の平均値
  • ディスクI/O操作ごとにかかった時間の平均量(読込み、書込み)
  • スワップ領域の使用量

ログのモニタリング

PostgreSQLのエンジンログを参照します。

注: ログは1日でローテートされ、72時間分保持されます。

リードレプリカの作成

データベース参照時の負荷分散を目的とした、リードレプリカを作成します。

注: 冗長化設定とは異なり、データはリードレプリカ作成元から非同期で複製されます。そのため、参照SQL文の結果として古いデータが見える可能性があります。

DBスナップショット管理

データベース仮想サーバから任意の時点でDBスナップショットを作成し、そのDBスナップショットから新たなデータベース仮想サーバを作成できます。DBスナップショットに関する以下の機能を提供します。

  • DBスナップショットの作成
  • DBスナップショットの一覧表示
  • DBスナップショットの情報表示
  • DBスナップショットの複製
  • DBスナップショットの削除

イベント通知設定

データベース仮想サーバで発生するイベントに対して、通知(メール)を受け取る設定ができます。

表 3. イベント一覧
ソースタイプ イベント種別 説明
db-instance availability データベース仮想サーバの起動、停止、再起動(failoverオプションによる再起動を含む)
backup DBスナップショットの作成、自動バックアップの開始または完了
configuration change データベース仮想サーバの変更
creation データベース仮想サーバの作成
deletion データベース仮想サーバの削除
failover フェイルオーバの開始または完了
failure DBパラメーターグループのパラメーター値が異常の場合
low storage 割り当てられたストレージが80%を超えた場合
maintenance データベース仮想サーバのセキュリティアップデートまたはマイナーバージョンアップ
recovery データベース仮想サーバの復旧
restoration ポイントインタイムまたはDBスナップショットからのデータベース仮想サーバの復旧
read replica リードレプリカ
db-snapshot creation DBスナップショットの作成、自動バックアップの作成
deletion DBスナップショットの削除
notification DBスナップショットの複製
restoration DBスナップショットからのデータベース仮想サーバの復旧

透過的データ暗号化

透過的データ暗号化機能を使用すると、データベースに格納するデータを暗号化することができます。詳細はデータベースサービスユーザーズガイドを参照してください。