コンテンツ配信サービスとは

対象リージョン:全リージョン

世界中に配置されているAkamai社Akamai Intelligent Platformのエッジサーバに、オリジンサーバ上のWebコンテンツをキャッシュ、配信するサービスを提供します。Webコンテンツにアクセスするエンドユーザーを最寄りのエッジサーバにアクセスさせることで、コンテンツ配信を効率化・高速化するサービスです。

ユーザーは、オリジンサーバを構築し、コンテンツ配信設定を行います。オリジンサーバには仮想サーバ、ロードバランサなどを指定できます

図: コンテンツ配信サービスの全体像


提供機能

  • 配信設定一覧の取得

    お客様のプロジェクトで操作可能な配信設定の一覧を取得します。

  • 配信設定の作成

    配信設定を作成し、コンテンツ配信を開始します。

  • 配信設定の取得

    作成済みの配信設定IDを指定して、配信設定内容を取得します。

  • 配信設定の編集

    作成済みの配信設定IDを指定して、配信設定内容を編集します。

  • 配信設定の削除

    作成済みの配信設定IDを指定して、配信設定を削除します。

  • キャッシュの消去

    作成済みの配信設定IDを指定し、キャッシュされたコンテンツをエッジサーバ上から消去します。

  • アクセスコントロール機能

    キャッシュコンテンツを一部のエンドユーザーに限定して配信できます。例えば地域、IPアドレス、ブラウザのリファラで識別してキャッシュコンテンツへのアクセスを制御できるほか、認証付き(認可された)コンテンツに対しては認可用トークンで認可/拒否を判断して、アクセスを制御できます。

  • レポートの作成

    お客様のプロジェクト の範囲で作成した配信設定の合算で、統計情報を作成します。

  • レポートの取得

    レポートの作成機能で作成した統計情報を、json形式で取得します。

  • アクセスログ取得

    エッジサーバのアクセスログを、オブジェクトストレージに作成したコンテナに格納します。

  • IPv6/IPv4変換

    エッジサーバに、IPv6/IPv4変換機能(IPv4/IPv6 デュアルスタック)を設定します。

配信可能コンテンツ

表 1. 配信可能コンテンツ一覧
コンテンツ種別 種別詳細 説明 配信可否
Webサイトのコンテンツ 静的コンテンツ .jpg, .pdf, .html, .cssなどのコンテンツ
動的コンテンツ

Webサーバでソフト的に生成するが、パーソナライズされていないコンテンツ

例:

  • サーバで生成したトップページ
  • 天気予報を表示するためのクエリ文字列("?date=20141230")

Webサーバでソフト的に生成し、パーソナライズされているコンテンツ

例:

  • ショッピングカート
  • 個人情報を含むアンケートの回答など
×(※)
ストリーミングコンテンツ プログレッシブダウンロード方式 YouTubeなどで利用されているダウンロード型配信コンテンツ
ライブストリーミング方式 ustreamなどで利用されているリアルタイム型配信コンテンツ ×

:例えば、ショッピングカートの内部情報はエッジサーバでキャッシュするべきではないため、オリジンサーバ自身のキャッシュ可否設計に従ったキャッシュ動作制御ルールを作成してください。詳細はAPIリファレンスを参照してください。

利用方法

図: コンテンツ配信サービス 利用までの流れ


注意事項

  • HTTPを使用したアクセスは80番ポート、HTTPSを使用したアクセスは443番ポートだけが使用できます。
  • 独自ドメインでセキュアーにコンテンツ配信する場合は、STEP3の配信設定を行う前に申請が必要です独自ドメインを使用する場合を参照してください。
  • コンテンツ配信サービスの料金は翌々月の請求です。
  • DNSサービスの定期メンテナンス(毎月1日の0:00~1:00)の間は、コンテンツ配信サービスにおけるDNS関連の操作はできません。
  • Akamai社が実施するメンテナンスがある場合は、メンテナンス時期と内容が通知されます。

    ヒント: メンテナンス期間中も、コンテンツ配信は継続します。