専有仮想サーバ for SAP

対象リージョン:東日本第1、西日本第2

契約番号(ドメイン)単位で専用の物理ホストプールを確保し、仮想サーバ for SAPを専有的に配備する機能を提供します。



SAPシステムソフトウェアのライセンス要件において、ほかのお客様と分離された環境(シングルテナント)が必要なケースに利用できます。
ヒント: ネットワークおよびストレージは、仮想サーバ for SAP環境で共用です。

専有仮想サーバ for SAP 提供サーバタイプ

専有仮想サーバ for SAPで提供する仮想サーバタイプは、通常の仮想サーバ for SAPと同等です。

表 1. 仮想サーバ for SAP 仮想サーバタイプ(フレーバー)一覧
タイプ名 仮想CPU数 メモリ(GB)
WS-2 2 8
WS-4 4 16
WS-8 8 32
WS-16 16 64
WS-32 32 128

物理ホストプールメニュー

物理ホスト1台につき、以下のリソース量を使用できます。

仮想CPU数 42
メモリ 245GB

専有仮想サーバ for SAPのタイプを確認していただき、配備可能な専有仮想サーバ数を見積ってください。

物理ホストプールメニューは、基本セットと追加サーバの2つがあります。

  • 基本セット「2台構成」

    フェイルオーバ用ホストを含んだ物理ホストプールを、お客様専用の専有仮想サーバ for SAPの配備先として確保、提供します。専有仮想サーバ for SAPを稼働させるアベイラビリティゾーン単位で、基本セット1つの申請が必要です。

  • 追加サーバ

    システムの需要増などの理由により、稼働可能な専有仮想サーバ for SAPのキャパシティを増やしたい場合に利用します。利用中の基本セットと同一のプール内に物理ホストを増設し、提供します。

図: 物理ホストプールメニューの利用イメージ


提供機能

仮想サーバ for SAPの作成時に、確保した物理ホストプールに配備するオプションを提供します。作成した専有仮想サーバ for SAPは、通常の仮想サーバ for SAPと同様にプロジェクト単位で管理できます。

注:
  • プール内の特定の物理ホストを指定して配備することはできません。
  • 契約番号内においては、すべてのプロジェクト間で物理ホストプールを共用します。

作成済みの専有仮想サーバ for SAPに対しては、通常の仮想サーバ for SAPと同等のコンピュート機能を提供します。

  • コンピュート

    • 環境の有効化/無効化機能
    • 専有仮想サーバ for SAP

      • 専有仮想サーバ for SAPの作成/削除
      • 専有仮想サーバ for SAPの起動/停止
      • 専有仮想サーバの for SAP再起動
      • 専有仮想サーバの for SAP情報取得
    • OS提供サービス
    • ソフトウェアサポートサービス
    • 仮想サーバ自動復旧機能(オートフェイルオーバ)
    • イメージ管理機能

以下に対しても、通常の仮想サーバ for SAPと同等の機能を提供します。

  • ストレージ
  • ネットワーク

利用方法

図: 専有仮想サーバ for SAP 利用までの流れ


注意事項

  • 専有仮想サーバ for SAPを配備できる物理ホストプールは、契約番号(ドメイン)で1つです。
  • 物理ホストは専有されますが、配備される専有仮想サーバ for SAPの性能向上効果は見込めません。
  • 物理ホストはほかのお客様と分離されますがネットワークは共有されるため、セキュリティ的に分離することを保証するものではありません。ファイアーウォール機能を使用して、セキュリティを確保してください。