負荷分散条件(リスナー/プール)
負荷分散の対象トラフィックに対する、ロードバランサーの挙動を定義します。
リスナー
負荷分散の対象となるトラフィックの条件を定義します。
- ロードバランサーの作成時に、リスナーを作成します。
- 既存のロードバランサーには、リスナーの新規追加または変更ができます。
- ロードバランサーが待ち受ける、フロントエンド側のポート番号を指定できます。
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フロントエンド側とバックエンド側に指定できる通信プロトコルの組合せは、以下になります。
表 1. 通信プロトコルの組合せ 設定値 フロントエンド バックエンド HTTP HTTP HTTP TERMINATED_HTTPS ※1 HTTPS HTTP HTTPS HTTPS HTTPS TCP TCP TCP ※1: サポートするSSLプロトコルおよびSSL暗号スイートについては、暗号化スイート一覧を参照してください。
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リスナーには、HTTPS通信を利用するためのSSL証明書を指定できます。
注:SSL証明書を使用するには、ロードバランサーで使用するサーバ証明書の登録を用いて事前に証明書を登録しておく必要があります。
- 秘密鍵は、パスフレーズを用いて復号化したものを登録してください。
- SSL証明書のURLには、鍵情報コンテナの作成API(Create a container)のレスポンスパラメーター(container_ref)のURLを指定してください。
- 通信プロトコルにはTERMINATED_HTTPS(IaaSポータルではHTTPS-HTTP)を指定してください。
ヒント: リスナーの設定項目については、設定項目を参照してください。
プール
負荷分散の対象となったトラフィックを、どのような条件に基づいて負荷分散対象の仮想サーバへ振り分けるかを定義します。
- リスナーの作成時に、プールを作成します。
- 既存のリスナーには、プールの新規追加または変更ができます。
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負荷分散アルゴリズムには、以下を指定できます。
表 2. 負荷分散アルゴリズムの種類 項目 説明 ラウンドロビン トラフィックを均等に仮想サーバへ振り分けます。 最小コネクション コネクション数が少ない仮想サーバへ優先してトラフィックを振り分けます。 送信元アドレス 特定の送信元IPアドレスからのトラフィックを、特定の仮想サーバに振り分けます。 -
セッション維持ポリシーについて
プールに対して、セッションを維持するポリシーを適用できます。ポリシーは、1つのリスナーにつき1つ作成できます。
このポリシーが適用された場合、以下のどれかの条件に基づいて、同一クライアントからのトラフィックを常に同一仮想サーバへ振り分けます。
- SOURCE_IP(送信元のIPアドレス)
- HTTP cookie(ロードバランサーが生成するcookie)
- APP cookie(負荷分散対象の仮想サーバが生成するcookie)
注:- 1つのプールに作成できるポリシーは、1つだけです。
- 「HTTP cookie」と「APP cookie」は、バックエンドの通信プロトコルがHTTPの場合だけ指定できます。
ヒント: 設定項目については、設定項目を参照してください。