Red Hat Update Infrastructure 4.0の利用手順

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Red Hat Update Infrastructureを使用するために、必要なクライアントパッケージを導入する手順を説明します。

始める前に

以下を確認します。

  • OSの確認

    本手順の対応OSはRed Hat Enterprise Linuxです。

  • 通信の許可

    以下のアウトバウンド通信を許可するよう、セキュリティグループやファイアーウォールを設定します。

    • DNS通信

      ポート:53/UDP

    • RHUIサービス

      ポート:443/TCP

  • DNSサーバの設定

    Red Hat Update Infrastructureを使用するサーバには、/etc/resolv.conf に IaaSのDNSサーバを設定、または外部のDNSサーバを設定します。なお、IaaSのDNSサーバについては「共通ネットワークサービス」のDNSサーバを参照してください。

Red Hat Update Infrastructure 4.0のリポジトリを使用する場合は、以下の手順を実施します。

手順

  1. クライアントパッケージのバージョン確認

    RHEL7系以前:

    # yum list installed | grep client-rhel

    client-rhel7-3.1-1.noarch.rpmの場合、バージョンは3.1です。

    RHEL8系:

    # dnf list --installed | grep client-rhel

    client-rhel8-std-3.1-1.noarch.rpmの場合、バージョンは3.1です。

  2. 古いクライアントパッケージの削除

    新しいバージョンのクライアントパッケージに入れ替える場合は、以下のコマンドを実行して古いクライアントパッケージを削除します。

    RHEL7系以前:

    # yum --disablerepo=* remove <上記で確認したクライアントパッケージ名>
    # yum clean all

    RHEL8系:

    # dnf --disablerepo=* remove <上記で確認したクライアントパッケージ名>
    # dnf clean all
  3. クライアントパッケージの取得

    下記サイトの「RHUI用設定ファイル」から、OSに対応するクライアントパッケージを入手します。

    https://doc.cloud.global.fujitsu.com/jp/iaas/index.html

    取得後、インストールする仮想サーバの任意の場所に格納します。

  4. クライアントパッケージのインストール

    以下のコマンドで、クライアントパッケージをインストールします。

    RHEL7系以前:

    # yum localinstall -y <手順3で入手したクライアントパッケージ> --nogpgcheck

    RHEL8系:

    # dnf localinstall -y <手順3で入手したクライアントパッケージ> --nogpgcheck
    注:
    • クライアントパッケージのインストール後は、利用できるすべてのリポジトリが有効化されています。

      /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repoファイルを編集し、不要なリポジトリを無効化してください。

    • rhui-custom-protected_rhel~が設定されたリポジトリは、クライアントパッケージの更新時に必要なため、無効化しないでください。
  5. アップデートバージョンの固定(AUS、EUSを利用する場合のみ)

    以下のコマンドでアップデートバージョンを固定します。なお、「.x」には、利用するアップデートバージョンを指定してください。

    RHEL7系以前:

    # echo 7.x > /etc/yum/vars/releasever

    RHEL8系:

    # echo 8.x > /etc/yum/vars/releasever
    注:
    • RHEL7系:

      AUSを利用するときに/etc/yum/vars/releaseverのアップデートバージョンを固定にしていると、以下のリポジトリにアクセスできません。

      リポジトリ名(※1)

      [rhui-rhel-7-server-dotnet-rhui-rpms]
      [rhui-rhel-7-server-rhui-rh-common-rpms]
      [rhui-rhel-7-server-rhui-supplementary-rpms]
      [rhui-rhel-server-rhui-rhscl-7-rpms]
      [rhui-rhel-7-server-rhui-optional-rpms]

      /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repoファイル内のアクセスしたいリポジトリを無効化("enabled=1" を "enabled=0" に変更)してください。

       

      なお、上記の無効化したリポジトリにアクセスしたい場合は、事前に以下を設定してください。

      1. /etc/yum/vars/releaseverに "7Server" を設定
      2. /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repoファイルで無効化したリポジトリ(※1)に "enabled=1" を設定
      3. 無効化したリポジトリ(※1)以外のリポジトリに "enabled=0" を設定
    • RHEL8系:

      AUSを利用するときに/etc/yum/vars/releaseverのアップデートバージョンを固定にしていると、以下のリポジトリにアクセスできません。

      リポジトリ名(※2)

      [rhui-codeready-builder-for-rhel-8-x86_64-rhui-debug-rpms]
      [rhui-codeready-builder-for-rhel-8-x86_64-rhui-rpms]
      [rhui-codeready-builder-for-rhel-8-x86_64-rhui-source-rpms]

      /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repoファイル内のアクセスしたいリポジトリを無効化("enabled=1" を "enabled=0" に変更)してください。

       

      なお、上記の無効化したリポジトリにアクセスしたい場合は、事前に以下を設定してください。

      1. /etc/yum/vars/releaseverに "8" を設定
      2. /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repoファイルで無効化したリポジトリ(※2)に "enabled=1" を設定
      3. 無効化したリポジトリ(※2)以外のリポジトリに "enabled=0" を設定
  6. 動作確認

    以下のコマンドでリポジトリの情報を表示します。

    RHEL7系以前:

    # yum repolist

    RHEL8系:

    # dnf repolist

    "Could not retrieve mirrorlist" のエラーメッセージが表示されないことを確認します。

    必要に応じて yum/dnf update や yum/dnf install を実行してください。