移行元OSがRHEL6の場合

移行元仮想環境で稼働している仮想サーバのOSがRHEL6の場合、IaaS環境への移行に必要な作業を説明します。

このタスクについて

移行元となる仮想環境上および仮想サーバのOS上で、以下の作業を実施します。
重要:
  • 本手順に記載されたコマンド操作は一例であり、操作方法にはお客様環境により若干の差異がある場合があります。各操作はお客様の責任および判断にて、環境に応じて実行してください。
  • 仮想環境のコンソールを使用して操作してください。ネットワーク設定に影響があるため、リモートデスクトップなどの外部からは接続しないでください

    例)VMware vSphere Clientから仮想マシンコンソールを起動、操作します。

  • 設定を変更する前に移行元仮想環境上でバックアップを取得し、復旧できるようにしておいてください。

手順

  1. VMware Toolsのアンインストール

    移行対象となる仮想サーバにVMware Toolsがインストールされている場合は、アンインストールしてください。

    # vmware-uninstall-tools.pl
  2. ブートログ出力先の設定

    カーネルがブートログをttyS0デバイスに書き込めるように、GRUBの設定を変更します。

    1. /boot/grub/grub.confを退避します。

      # cp -p /boot/grub/grub.conf /boot/grub/grub.conf.bak
    2. /boot/grub/grub.confを編集し、カーネルがブートログをttyS0デバイスに書き込む定義を追加します。

      # vi /boot/grub/grub.conf

      以下のように、"rhgb quiet"を削除し、"console=tty0 console=ttyS0,115200n"を追記します。

      変更前)kernel /vmlinuz<文字列省略> rhgb quiet
      変更後)kernel /vmlinuz<文字列省略> console=tty0 console=ttyS0,115200n

      以下を末尾に追加または変更します。

      serial --speed=115200 --unit=0 --word=8 --parity=no --stop=1
      terminal --timeout=5 serial console
    3. OSを再起動します。

      # reboot
  3. MACアドレスの削除

    MACアドレスが変更された移行後の仮想サーバにおいてもネットワークインターフェースが正しく設定されるように、udevルールファイルの情報およびネットワークインターフェース設定ファイルにおけるMACアドレス情報を削除します。

    1. 定義ファイルを退避します。ファイルが存在しない場合は実施不要です。

      # cp -p /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
      /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules.bak
      # cp -p /lib/udev/rules.d/75-persistent-net-generator.rules
      /lib/udev/rules.d/75-persistent-net-generator.rules.bak
    2. 定義ファイルを空ファイルに置き換えます。

      # rm /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
      # rm /lib/udev/rules.d/75-persistent-net-generator.rules
      # touch /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
      # touch /lib/udev/rules.d/75-persistent-net-generator.rules
    3. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<ネットワークインターフェース名>から「HWADDR=」の行(MACアドレス情報)を削除します。
    4. OSを再起動します。

      # reboot
  4. サブスクリプションの割当て

    仮想サーバにサブスクリプションを割り当てていない場合は、以下を行います。

    1. サブスクリプションサービスへの登録

      以下のコマンドを入力したあと、Red Hatアカウントのユーザー名とパスワードを入力して、システムをサブスクリプションサービスに登録します。

      # subscription-manager register
    2. 割当て可能なサブスクリプションの確認

      サブスクリプションサービスに登録されている割当て可能なサブスクリプションを確認します。以下のコマンドを実行したあと、仮想サーバに割り当てるサブスクリプションのPool IDを控えておきます。

      # subscription-manager list --available | less
    3. サブスクリプションの割当て

      手順2で控えておいたPool IDを指定して、仮想サーバにサブスクリプションを割り当てます。

      # subscription-manager subscribe --pool=<Pool ID>
  5. SSHサーバのインストール

    SSHサーバを、以下の手順でインストールします。

    # yum -y install openssh-server
    # chkconfig sshd on
    # service sshd start
    ヒント: 必要に応じてSSHサービスを設定してください。
  6. cloud-initのインストール

    cloud-initをインストールします。

    # yum -y install cloud-init --enablerepo=rhel-6-server-rh-common-rpms
  7. サブスクリプションサービスの登録解除

    サブスクリプションサービスへのシステムの登録を解除します。

    # subscription-manager unregister
  8. cloud.cfgの設定

    /etc/cloud/cloud.cfgの設定を行います。

    cloud-initの動作設定をする場合は、/etc/cloud/cloud.cfgに対して行います。設定内容は、cloud-initのサポートサイトを参照してください。

  9. ネットワーク設定(DHCP接続)
    ヒント: インポート後、仮想サーバをDHCPでネットワーク接続する場合は、以下を設定します。固定IPアドレス設定の場合は、インポート後も同じIPアドレスで起動されます。
    1. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<ネットワークインターフェース名>の設定内容を確認します。

      ONBOOT=yes
      BOOTPROTO=dhcp

      以下の行がある場合は、各行を削除します。

      IPADDR=10.4.0.110
      PREFIX=22
      GATEWAY=10.4.0.220

      ※上記の値は一例です。

    2. ネットワークを再起動します。

      # service network restart
  10. Zeroconfの無効化

    Zeroconfを無効化して、移行後の仮想サーバがメタデータを取得できるようにします。

    # vi /etc/sysconfig/network

    以下の行を追記します。

    NOZEROCONF=yes

    ※以下の行がある場合は削除します。値は一例です。

    GATEWAY=10.4.0.220
  11. ファイアーウォールの無効化
    # service iptables stop
    # chkconfig iptables off
  12. OSのシャットダウン

    OSをシャットダウンします。

    # shutdown -h now