移行元OSがCentOS 6の場合

移行元仮想環境で稼働している仮想サーバのOSがCentOS 6の場合、 IaaS環境への移行に必要な作業を説明します。

このタスクについて

移行元となる仮想環境上および仮想サーバのOS上で、以下の作業を実施します。
重要:
  • 本手順に記載されたコマンド操作は一例であり、操作方法にはお客様環境により若干の差異がある場合があります。各操作はお客様の責任および判断にて、環境に応じて実行してください。
  • 仮想環境のコンソールを使用して操作してください。ネットワーク設定に影響があるため、リモートデスクトップなどの外部からは接続しないでください

    例)VMware vSphere Clientから仮想マシンコンソールを起動、操作します。

  • 設定を変更する前に移行元仮想環境上でバックアップを取得し、復旧できるようにしておいてください。

手順

  1. VMware Toolsのアンインストール

    移行対象となる仮想サーバにVMware Toolsがインストールされている場合は、アンインストールしてください。

    # vmware-uninstall-tools.pl
  2. SSHサーバのインストール

    SSHサーバを、以下の手順でインストールします。

    # yum install openssh-server
    # chkconfig sshd on
    # /etc/init.d/sshd restart
  3. cloud-initのインストール

    cloud-initを、以下の手順でインストールします。

    1. cloud-initの入手

      弊社提供のcloud-initモジュールを、ヘルプデスクから入手します。提供される最新のものを使用してください。

    2. cloud-initのインストール

      # yum install
      http://download.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm
      # yum -y install /var/tmp/cloud-init-0.7.5-10.el7.FJ.20160406.noarch.rpm
      cloud-utils-growpart
      # yum -y install dracut-modules-growroot
      ヒント: cloud-initモジュールの格納先、ファイル名については、環境に合わせて読み替えてください。
    3. cloud-initの確認

      富士通提供のcloud-initが正常にインストールされているか確認します。

      # rpm -qi cloud-init

      富士通提供のcloud-initがインストールされていた場合の表示例を以下に示します。

      # rpm -qi cloud-init
      Name        : cloud-init          Relocations: (not relocatable)
      Version     : 0.7.5                    Vendor: FUJITSU LIMITED
                <--省略-->
      Packager    : FUJITSU LIMITED
                <--省略-->

      富士通提供のcloud-initがインストールされていない場合、再インストールを行い、富士通提供cloud-initに入れ替わったことを確認します。

      # rpm -e cloud-init
      # rpm -q cloud-init
      # rm -rf /var/lib/cloud
      # rpm -ivh /var/tmp/cloud-init-0.7.5-10.el7.FJ.20160406.noarch.rpm
      # rpm -q cloud-init
  4. ブートログ出力先の設定

    カーネルがブートログをttyS0デバイスに書き込めるように、設定を変更します。

    1. /boot/grub.grub.confを退避します。

      # cp -p /boot/grub/grub.conf /root/grub.conf.bak
    2. /boot/grub/grub.confを編集し、grubにカーネルがブートログをttyS0デバイスに書き込む定義を追加します。

      # vi /boot/grub/grub.conf

      以下のようにserial定義を追加、または変更します。

      変更前)kernel /vmlinuz<文字列省略> rhgb quiet
      変更後)kernel /vmlinuz<文字列省略> console=tty0 console=ttyS0,115200n8
  5. ネットワーク設定(DHCP接続)
    ヒント: インポート後、仮想サーバをDHCPでネットワーク接続する場合は、以下を設定します。固定IPアドレス設定の場合は、インポート後も同じIPアドレスで起動されます。
    1. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<ネットワークインターフェース名>の設定内容を確認します。

      ONBOOT=yes
      BOOTPROTO=dhcp

      以下の行がある場合は、各行を削除します。

      IPADDR=10.4.0.110
      PREFIX=22
      GATEWAY=10.4.0.220

      ※上記の値は一例です。

    2. ネットワークを再起動します。

      # service network restart
  6. Zeroconfの無効化

    Zeroconfを無効化して、移行後の仮想サーバがメタデータを取得できるようにします。

    # vi /etc/sysconfig/network

    以下の行を追記します。

    NOZEROCONF=yes

    ※以下の行がある場合は削除します。値は一例です。

    GATEWAY=10.4.0.220
  7. MACアドレスの削除
    1. 設定ファイルを退避します。

      設定ファイルが存在しない場合は、手順8に進みます。

      # cp /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
      /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules.bak
      # cp /lib/udev/rules.d/75-persistent-net-generator.rules
      /lib/udev/rules.d/75-persistent-net-generator.rules.bak
    2. MACアドレス情報を削除します。

      # rm /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
      # rm /lib/udev/rules.d/75-persistent-net-generator.rules
      # touch /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
      # touch /lib/udev/rules.d/75-persistent-net-generator.rules
    3. /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<ネットワークインターフェース名>から、MACアドレス情報(「HWADDR=」から始まる行)を削除します。
    4. OSを再起動します。

      ※再起動のあと、ログインプロンプトが表示されるまでに数分程度かかる場合があります。

      # reboot
  8. ファイアーウォールの無効化

    iptablesサービスとipchainsサービスを無効化します。

    # service ipchains stop
    # service iptables stop
    # chkconfig ipchains off
    # chkconfig iptables off
  9. cloud.cfgの設定

    /etc/cloud/cloud.cfgの設定を行います。

    cloud-initの動作設定をする場合は、/etc/cloud/cloud.cfgに対して行います。設定内容は、cloud-initのサポートサイトを参照してください。

  10. OSのシャットダウン

    OSをシャットダウンします。

    # shutdown -h now