サービスご利用に関するFAQ#

サービスメニュー#

サービスを利用しない期間が発生するため、HPCバジェットを購入せずに利用費用を抑えたい。

HPCバジェットのプランとして、「HPCバジェット利用休止(基本料金0)」を選択することで、サービスを利用しない月のHPCバジェットを無料にすることができます。ただし、ログインノードとストレージの利用費用は発生します。「HPCバジェット利用休止(基本料金0)」プランの設定方法につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

使用しきれなかったHPCバジェットを翌月に持ち越して使用したい。

HPCバジェットは当月内のみ有効であり、翌月に持ち越すことはできません。

HPCバジェットの基本料金を超過しても、HPCバジェット(超過料金)を購入しないように制限したい。

「HPCバジェット(超過料金)抑止機能」を有効にすることで、HPCバジェット(超過料金)の購入を抑止できます。この機能が有効な場合、設定時点でHPCバジェットの使用状況が基本料金以下の場合は、基本料金を超える請求は発生しません。設定時点でHPCバジェットの使用状況が基本料金を超過しており、HPCバジェット(超過料金)が購入されている場合は、既に購入されたHPCバジェット(超過料金)以上の超過料金は発生しません。なお、HPCバジェットの基本料金を超過した時点で、実行中および実行待ちのジョブはキャンセルされ、以降のジョブ実行はできません。「HPCバジェット(超過料金)抑止機能」の設定方法につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

手持ちのデータをHDD等の物理媒体を使用して持ち込みたい。

物理媒体によるデータの持ち込みおよび持ち出しサービスは提供しておりません。データはログインノード経由で送受信していただくようお願いします。ネットワーク経由での送受信が難しい大容量データを利用したい場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。

契約期間として1ヵ月間のみサービスを利用できるか。

1ヵ月間のみサービスを利用することは可能です。必要契約期間は設定されていないため、任意のタイミングで契約および解約を行うことができます。ただし、HPCバジェットやストレージは月額課金となりますので、1ヵ月未満の利用の場合でも月額料金が発生します。

利用終了と解約の違いは何か。

利用終了を実行すると、ログインノードの全アカウントとホーム領域の全データが削除され、即時サービスを利用できなくなります。利用終了した時点から課金(バジェット基本料金, ホーム領域ストレージ, ログインノード, OS_RHEL)は発生しませんが、「Fujitsu クラウドサービス HPC」の利用契約は継続しています。利用終了の手順は、ユーザーガイドをご参照ください。
解約とは、「Fujitsu クラウドサービス HPC」の利用契約を解約することです。解約方法については、担当営業までお問い合わせください。

障害およびメンテナンス情報はどこから確認できるか。

障害およびメンテナンス情報は、コントロールパネルのサービスアクティビティから確認できます。サービスアクティビティの操作方法につきましては、クラウドヘルプ(サービスアクティビティ)をご参照ください。

コントロールパネル#

HPCバジェットの消費額や残額はいつ時点の情報が表示されているのか。

HPCバジェットの上限額・消費額・残額・超過額は一時間ごとに更新されます。なお、HPCバジェットの消費額はジョブの終了後に計算されるため、実行中のジョブが消費しているHPCバジェットの情報はジョブ終了後まで反映されません。

課金請求#

ジョブ実行に失敗した場合や経過時間制限値でジョブが打ち切られた場合もHPCバジェットは消費されるのか。

ジョブ実行中に使用していたコンピュートノードがハード障害でダウンした場合など、サービス側の問題でジョブ実行が失敗した場合は、HPCバジェットは消費されません。利用者のプログラムに問題があった場合や、ジョブ実行時のパラメータ指定を誤った場合(経過時間制限値が短すぎた場合)など、システム側の異常に起因しない原因でジョブ実行が失敗した場合は、HPCバジェットは消費されます。

ジョブ実行時間が1時間に満たないジョブを複数実行した場合、ジョブ単位で課金計算されるのか。または複数ジョブの実行時間の合計で課金計算されるのか。

ジョブ単位では課金計算されず、当月に実行終了したジョブの累積実行時間に対して課金計算されます。例えば、x86システムで2ノードを使用する実行時間10分のジョブを5本実行した場合、合計ノード実行時間は100分となり、時間単位で切り上げるため2時間分の課金が発生します。

ネットワーク#

コンピュートノードからインターネットにアクセスしたい。

コンピュートノードからインターネットへのアクセスはできません。ジョブ実行時にコンピュートノードからインターネットへのアクセスが必要になる場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。

ログインノードへVPNや専用線経由で接続したい。

ログインノードへの接続方法として、グローバルIPでの接続以外に、拠点間VPNゲートウェイを経由した接続を利用できます。また、プライベートアクセス for SINETプライベートアクセス for Digital enhanced Exchange(DEX)による専用回線経由での接続も可能です。これらのネットワーク接続サービスの詳細につきましては、各サービス紹介ページをご参照ください。

作成済みのログインノードのネットワーク接続方法(グローバル接続またはプライベート接続)を変更したい。

作成済みのログインノードのネットワーク接続方法を変更することはできません。ネットワーク接続方法を変更するには、ログインノードの再作成が必要です。グローバル接続を利用している場合のみ、ログインノードにプライベート接続を追加することができます。プライベート接続の設定方法につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

ログインノード#

ログインノードにログインできなかったり、スローダウンしている場合はどうすればよいか。

コントロールパネルからログインノードを再起動することが可能です。ログインノードに異常がある場合は、ログインノードの通常再起動により復旧するか確認してください。通常再起動により再起動できない場合は、強制再起動を実行してください。ログインノードの再起動方法につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。再起動後もログインノードが復旧しない場合は、ヘルプデスクまでお問い合わせください。

ハードウェア#

コンピュートノードではハイパースレッディングやターボブーストを利用できるか。

Armシステム、x86システム、GPUシステムの全てでハイパースレッディングは利用できません。x86システム、GPUシステムではターボブーストが利用可能であり、x86システムでは最大ターボ周波数 3.4GHz、GPUシステムでは最大ターボ周波数 3.2GHzで動作します。

ソフトウェア#

ログインノードおよびコンピュートノードで提供されているライブラリのバージョンは定期的に更新されるのか。

ログインノードおよびコンピュートノードのライブラリは、セキュリティ対応等の理由により、不定期に更新されます。

ISVを利用するためにライセンスを新規購入したい。

一部のISVにつきましては、弊社よりライセンス購入が可能です。ご紹介資料の商用アプリケーションの項目で、対象のISVが弊社より購入可能かをご確認の上、ライセンス購入を希望される場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。なお、既に所有しているライセンスを使用したい場合も、同様にお問い合わせください。

GPUシステムでMulti-Process Service(MPS)を利用できるか。

GPUシステムでMulti-Process Service(MPS)を利用可能ですが、利用時にはノードを専有する必要があります。MPS利用方法の詳細につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。

サービスで提供されていないアプリケーションを利用したい。

サービス側で提供されていないアプリケーションにつきましては、利用者のホームディレクトリにアプリケーションをインストールすることで利用できます。インストール方法として、通常のインストールの他にSpackを利用したインストール方法も利用できます。Spack利用方法の詳細につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。

ログインノードおよびコンピュートノードではどのOSを利用できるか。

ログインノードおよびコンピュートノードのOSはRed Hat Enterprise Linux 8です。

ISVのライセンスサーバとして、オンプレミスやISVの公開ライセンスサーバを参照したい。

コンピュートノードからインターネットへはアクセスできないため、オンプレミスやISVの公開ライセンスサーバは参照できません。ISV利用時にコンピュートノードから外部のライセンスサーバの参照が必要になる場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。

利用可能なソフトウェアとバージョンを確認したい。

利用可能なソフトウェアとバージョンにつきましては、ユーザーガイドをご参照ください。

ジョブ操作#

マルチアカウント間で実行中のジョブ情報を共有したい。

ジョブ情報はpjstatコマンドを実行することで表示できます。表示される情報はコマンドを実行した利用者のジョブ情報のみであり、他の利用者の情報は表示されません。マルチアカウント間でジョブ情報を共有したい場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。

マルチアカウントを作成した管理者が、各マルチアカウントのジョブ情報を確認したい。

管理者が各マルチアカウントのジョブ情報を確認することはできません。なお、各利用者が実行したジョブの実行時間の累計については、コントロールパネルより確認することができます。コントロールパネルからの表示方法につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

実行したジョブがコンピュートノードの資源をどれだけ使用したか確認したい。

ジョブ統計情報を表示することで、CPU使用時間やメモリ使用量の情報を確認できます。ジョブ統計情報の表示方法につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。終了したジョブの統計情報につきましては、pjstatコマンドに-Hまたは--historyオプションを指定することで表示できます。

ジョブ終了時にイベント情報を通知させたい。

ジョブ投入時にオプションを指定することで、ジョブの実行開始時やジョブの終了時にメールを送付することができます。メール通知の方法につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。メール通知以外の方法として、pjwaitコマンドを使用して、1つ以上のジョブの終了をシェルスクリプト内で待ち合わせることができます。このpjwaitコマンドを利用することで、ジョブの投入をシェルスクリプトで制御するワークフロージョブを利用できます。ワークフロージョブの利用方法につきましては、ジョブ運用ソフトウェア エンドユーザ向けガイドをご参照ください。

ジョブがすぐに実行開始されない場合、いつごろ実行されるのかを確認したい。

ジョブ投入後、コンピュートノードに空きがない場合、ジョブは実行待ち(QUE)状態となります。pjstatコマンドを実行することで、ジョブの実行開始予定時刻を確認できます。ジョブ実行開始予定時刻の表示方法につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。なお、ジョブ実行開始予定時刻は実行中ジョブの終了時間やジョブスケジューラーの優先度制御により、前後する場合があります。

ジョブの実行順序を制御したい。

ステップジョブやワークフロージョブを利用することで、ジョブの実行順序を制御できます。ステップジョブの実行方法につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。ワークフロージョブの利用方法につきましては、ジョブ運用ソフトウェア エンドユーザ向けガイドをご参照ください。

ジョブ実行にコンテナを利用できるか。

コンテナの実行プラットフォームとして、Singularityに対応しています。SingularityはLinux用のコンテナプラットフォームであり、アプリケーションの実行環境をコンテナ上に作成できます。利用者自身でカスタマイズした環境を作成したり、外部機関によって公式に配布されているコンテナイメージを元に本サービス上に同等の環境を構築し、利用することができます。Singularityの利用方法につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。

ジョブを実行すると、Text file busyのエラーが発生する。

ログインノード上で実行ファイルを上書きコピーした後、その実行ファイルをジョブから実行すると、Text file busyのエラーが発生します。実行ファイルをログインノード上で上書きコピーする場合は、cpコマンドのオプションに--remove-destinationオプションを追加するか、cpコマンドの代わりにrsyncコマンドを使用してください。

$ cp --remove-destination {コピー元} {コピー先}
$ rsync {コピー元} {コピー先}
なお、本事象が発生した場合は、上記の方法で再度上書きコピーを実行するか、該当の実行ファイルを別名でコピーしてそのファイルを使用してください。

ストレージ#

利用可能なストレージ容量を変更したい。

コントロールパネルからストレージ容量を変更(増量/減量)できます。コントロールパネルからの設定方法につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

ストレージの利用状況を確認したい。

コントロールパネルから利用容量の合計とマルチアカウントごとの利用状況を確認することができます。コントロールパネルからの表示方法につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

利用者間でファイルを共有したい。

グループ内共有領域を利用することで、マルチアカウント間でファイルを共有できます。グループ内共有領域の使用方法につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。なお、異なる契約者間でファイルを共有することはできません。

ジョブ実行中のストレージアクセスを高速化したい。

GPUシステムにつきましては、ローカルストレージをジョブ実行中の一時領域(ワーク領域)として利用することで、小サイズのI/Oが大量に発生するジョブを高速化することが可能です。ワーク領域はジョブ実行開始時に作成され、ジョブ終了時に削除されます。そのため、利用者はジョブ開始後にワーク領域に必要なファイルをコピーし、そのファイルに対して処理を実行後、ジョブ終了前にワーク領域から必要なファイルをホーム領域に退避する必要があります。ローカルストレージの利用方法につきましては、ユーザーガイドをご参照ください。

Armシステム、x86システム、GPUシステムの各環境で同じファイルを参照できるか。

全てのコンピューティングリソース(Armシステム、x86システム、GPUシステム)とログインノードにおいて、同じファイルシステムをマウントしていますので、ホーム領域上に格納された同じファイルを参照できます。