4.FJcloud-ベアメタル環境の構築#

サービスの申込み完了後、弊社窓口から連絡がありますので、申込書に記載された情報、クライアント証明書情報を確認します。

  • 申込書記載情報

    • 提供開始日時
    • ベアメタルサーバのインスタンスID
      ※後述の4-2章コンソール接続時に使用します。
  • SSL-VPN接続時に利用するクライアント証明書情報
    ※iRMCコンソールに接続する際のSSL-VPN接続(後述の5-1章参照)に使用します。

    • クライアント証明書ファイル(pkcs12形式)


4-1. 環境構築作業#

2章で準備したベアメタル用ネットワークのポートとベアメタルサーバの物理ポートを接続し、ベアメタル環境を構築する手順を説明します。なお、API操作については、既に操作経験がある方を対象に記載しておりますので、何かご不明な点があれば、初期構築ガイドAPI実行編およびAPIリファレンスなどをご確認ください。


(1) MACアドレスの確認#

以下のAPIを用いて、各ポートのMACアドレスを取得します。

  curl  -k -s $NETWORK/v2.0/ports -X GET -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application/json" |  jq -c -r '.ports[]| [.name, .id,  .mac_address,  .fixed_ips[].ip_address]'

ポート名、MACアドレス、固定IPアドレスが実行結果に表示されます。MACアドレスは、弊社サービス担当が設定した情報がポート情報に関連付けられています。

以下の例では、MACアドレスの下2桁の箇所(同色箇所)が連番になっている箇所が、ベアメタルサーバの同一の物理ポート(NIC)に設定されています。

  ["port11","1c9f3f04-ecd7-4138-8675-d0de5cf535be","xx:xx:xx:xx:64:c0","192.168.0.11"]  
  ["port12","9ef477a4-a216-4aa8-aac9-7a682e8369db","xx:xx:xx:xx:64:c1","192.168.0.12"]  
  ["port13","6e662f3a-ece4-4a82-b5d9-e43d8a7e4aa1","xx:xx:xx:xx:65:14","192.168.0.13"]  
  ["port14","4331de8b-e99b-448f-916d-80e41c827d1d","xx:xx:xx:xx:65:15","192.168.0.14"]  
  ["port21","bc0d5e39-c886-4114-9ada-a92ac69db729","xx:xx:xx:xx:11:78","192.168.0.21"]  
  ["port22","15ac5612-53b6-4578-80c1-95fe1f5eb1dc","xx:xx:xx:xx:11:79","192.168.0.22"]  
  ["port23","7d254043-5415-4e1a-9e85-d2a13fe2bfe2","xx:xx:xx:xx:12:20","192.168.0.23"]  
  ["port24","ce09adcd-b607-4d08-a3a8-7174540ecde2","xx:xx:xx:xx:12:21","192.168.0.24"]

この例では、ベアメタルサーバの物理側と仮想側のポートの関係は以下のようになっています。

ベアメタルサーバ 物理側ポート 仮想側ポート
ベアメタルサーバ1台目 NIC#1 port11 / port12
NIC#2 port13 / port14
ベアメタルサーバ2台目 NIC#1 port21 / port22
NIC#2 port23 / port24

上記の確認結果より、仮想ポートと物理ポートの接続関係は以下のようになります。なお、申込み完了後の確認結果によっては、接続が変わる場合がありますので、お客様の環境に合わせてIPアドレスなどの割当てを管理しやすいように変更してください。

img


(2) ネットワークの作成(業務ネットワーク)#

業務用のネットワーク [青色] を作成します。

img

以下のAPIを用いて業務ネットワークのネットワークを作成します。

export  NW_NAME=gyomuNW     
  
curl  -s -k  $NETWORK/v2.0/networks -X POST -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN"  -H  "Content-Type: application/json" -d '{"network":{ "name": "'$NW_NAME'"}}' | jq  .


(3)サブネットの作成(業務ネットワーク)#

以下のAPIを用いて業務ネットワークのサブネットを作成します。

export  SUBNET=gyomuNWsub                                  # サブネット名  
export  CIDR="192.168.1.0/24"                              # サブネットの CIDR  
export  GATEWAY_IP="192.168.1.1"                           # ゲートウェイIPアドレス  
export  ALLOCATION_POOLS_START="192.168.1.100"             # 割当てプール(開始アドレス)  
export  ALLOCATION_POOLS_END="192.168.1.200"               # 割当てプール(終了アドレス)  
export  NETWORK_ID=7e17eb8d-aa29-4353-a469-95bc7e95c2d4    # ネットワークID     
  
curl  -s -k $NETWORK/v2.0/subnets  -X POST -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type:  application/json" -d '{"subnet": {"name": "'$SUBNET'",   "network_id": "'$NETWORK_ID'", "cidr":  "'$CIDR'","ip_version": 4, "gateway_ip":  "'$GATEWAY_IP'", "allocation_pools": [{ "start": "'$ALLOCATION_POOLS_START'",  "end": "'$ALLOCATION_POOLS_END'" }] }}' | jq  .


(4) 仮想ルータの作成(業務ネットワーク)#

業務ネットワークの仮想ルータを作成します。

img

以下のAPIを用いて業務ネットワークの仮想ルータを作成します。

export  ROUTER=BareMetalRT                                # 仮想ルータ名(業務ネットワーク)     
  
curl  -s -k $NETWORK/v2.0/routers -X POST -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application/json" -d '{"router" : {"name" : "'${ROUTER}'"  ,"admin_state_up" : "true"}}' | jq  .


(5) 仮想ルータを外部ネットワークに割当て(業務ネットワーク)#

業務ネットワークの仮想ルータを外部ネットワークに割り当てます。

img

以下のAPIを用いて外部ネットワークのIDを取得します。

curl  -s -k $NETWORK/v2.0/networks -X GET -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application/json" | jq -c -r '.networks[]| [.name, .id,  ."router:external"]'

外部ネットワーク名、ネットワークIDが実行結果に表示されます。

  ["fip-net","ab80a32e-d389-4037-981e-0ca26e63f375",true]

以下のAPIを用いて業務ネットワークの仮想ルータを外部ネットワークに割り当てます。

export  ROUTER_ID=1cf3ed63-78ff-445a-9157-426996c30b89   #  仮想ルータID  
export  EXT_NW_ID=ab80a32e-d389-4037-981e-0ca26e63f375   #  外部ネットワークID     
  
curl  -k -s $NETWORK/v2.0/routers/${ROUTER_ID} -X PUT -H "X-Auth-Token:  $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application/json" -d '{"router" :  {"external_gateway_info" : {"network_id": "'${EXT_NW_ID}'"}}}' |  jq


(6) サブネットを仮想ルータに追加(業務ネットワーク)#

業務ネットワークのサブネットを内部インターフェースとして仮想ルータに追加します。

img

以下のAPIを用いて業務ネットワークの内部インターフェースを作成します。

export  ROUTER_ID=1cf3ed63-78ff-445a-9157-426996c30b89   # 仮想ルータID  
export  SUBNET_ID=d7a1e39a-0dc1-4b58-b694-e9bd26f7976a   #  サブネットID     
  
curl  -k -s $NETWORK/v2.0/routers/${ROUTER_ID}/add_router_interface -X PUT -H  "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H "Content-Type: application/json" -d ' {  "subnet_id": "'${SUBNET_ID}'"}' | jq  .


(7) ネットワークの作成(ストレージネットワーク)#

管理ネットワーク、業務ネットワークの手順と同様にストレージネットワーク用のネットワークを作成していきます。

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以下のAPIを用いてストレージネットワーク用のネットワークを作成します。

  export  NW_NAME=storageNW     #  ネットワーク名(ストレージネットワーク)     
  
  curl  -s -k  $NETWORK/v2.0/networks -X POST -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN"  -H  "Content-Type: application/json" -d '{"network":{ "name": "'$NW_NAME'"}}' | jq  .


(8) サブネットの作成(ストレージネットワーク)#

以下のAPIを用いてストレージネットワークのサブネットを作成します。

export  SUBNET=storageNWsub                     # サブネット名(ストレージネットワーク)  
export  CIDR="192.168.2.0/24"                   # サブネットのCIDR  
export  GATEWAY_IP="192.168.2.1"                # ゲートウェイIPアドレス  
export  ALLOCATION_POOLS_START="192.168.2.100"  # 割当てプール(開始アドレス)  
export  ALLOCATION_POOLS_END="192.168.2.200"    # 割当てプール(終了アドレス)  
export  NETWORK_ID=a2f552f5-f1df-4446-b3f4-8567f23c2670  # ネットワークID     
  
curl  -s -k $NETWORK/v2.0/subnets  -X POST -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type:  application/json" -d '{"subnet": {"name": "'$SUBNET'",   "network_id": "'$NETWORK_ID'", "cidr":  "'$CIDR'","ip_version": 4, "gateway_ip":  "'$GATEWAY_IP'", "allocation_pools": [{ "start": "'$ALLOCATION_POOLS_START'",  "end": "'$ALLOCATION_POOLS_END'" }] }}' | jq  .


(9)トランクの作成#

各ポートに対して対応するトランクを作成していきます。合計8個のトランクを作成します。

img

以下のAPIを用いてポートの一覧を取得します。

  curl  -k -s $NETWORK/v2.0/ports -X GET -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application/json" |  jq -c -r '.ports[]| [.name,  .id]'

ポート名、ポートIDが実行結果に表示されます。

["port11","1c9f3f04-ecd7-4138-8675-d0de5cf535be"]   # ポート名およびポートID  
["port12","9ef477a4-a216-4aa8-aac9-7a682e8369db"]  
["port13","6e662f3a-ece4-4a82-b5d9-e43d8a7e4aa1"]  
["port14","4331de8b-e99b-448f-916d-80e41c827d1d"]  
["port21","bc0d5e39-c886-4114-9ada-a92ac69db729"]  
["port22","15ac5612-53b6-4578-80c1-95fe1f5eb1dc"]  
["port23","7d254043-5415-4e1a-9e85-d2a13fe2bfe2"]  
["port24","ce09adcd-b607-4d08-a3a8-7174540ecde2"]

以下の例ではport11のトランクを設定しています。この例を参考に、各ポートに対するトランクを作成してください。

export  PORT_ID=1c9f3f04-ecd7-4138-8675-d0de5cf535be    #  ポートID  
export  TRUNK_NAME=trunk11                              # トランク名(port11に対するトランク)     
 
 curl  -k -s $NETWORK/v2.0/trunks -X POST -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application /json" -d '{"trunk":{"port_id": "'$PORT_ID'", "name":  "'$TRUNK_NAME'", "admin_state_up": "true"}}' | jq  .

以下のAPIを用いて作成したトランク一覧情報を取得します。合計8個作成されていることを確認します。

curl  -s -k  $NETWORK/v2.0/trunks -X GET -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN"  -H  "Content-Type: application/json" | jq -c -r '.trunks[]| [.name, .id,  .status]'   

 --  実行結果 -- 
 ["trunk11","479f2eac-b6da-464e-998b-31d78bc1824e","ACTIVE"]   # トランク名およびトランクID  
 ["trunk12","5e153a16-8bc4-4063-a925-6a26ba28f7ec","ACTIVE"]   
 ["trunk13","1c4d43bd-2be4-4062-8381-c41473fc1313","ACTIVE"]  
 ["trunk14","dfe77969-169e-425f-af30-bb3d2d184d5d","ACTIVE"]    
 ["trunk21","07faa7c1-469c-4292-a8e3-5c2a22263edc","ACTIVE"]   
 ["trunk22","4c0639a9-d5e0-4c8a-886c-4165b98a82f6","ACTIVE"]  
 ["trunk23","ec38d478-6b74-42c7-b3b9-59bd1337d7fc","ACTIVE"]  
 ["trunk24","f85e02e5-17f9-43e4-9374-7bb56ab8cc75","ACTIVE"] 


(10) サブポートの作成(業務ネットワーク)#

業務ネットワーク用にサブポートを作成します。

img

以下のAPIを用いてセキュリティグループの一覧を取得します。

curl  -k -s $NETWORK/v2.0/security-groups -X GET -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type:  application/json"  | jq -c -r '.security_groups[]| [.name,  .id]'

セキュリティグループ名、セキュリティグループIDが実行結果に表示されます。

  ["BareMetalSG","6106399b-121f-4a9b-bfa3-39892790457a"] #  セキュリティグループ名、グループID

以下の例ではsubport13を作成しています。この例を参考に、全て(計4個)のサブポートを作成してください。

  export  SUBPORT_NAME=subport13                            # サブポート名(subport13の場合)  
  export  FIXED_IP_ADDRESS=192.168.1.11                     # ポートのIPアドレス  
  export  NETWORK_ID=7e17eb8d-aa29-4353-a469-95bc7e95c2d4   #  ネットワークID  
  export  SUBNET_ID=d7a1e39a-0dc1-4b58-b694-e9bd26f7976a    #  サブネットID  
  export  SG_ID=6106399b-121f-4a9b-bfa3-39892790457a        #  セキュリティグループID     
  
  curl  -k -s $NETWORK/v2.0/ports -X POST -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application/json" -d '{"port":{"network_id": "'$NETWORK_ID'",  "name": "'$SUBPORT_NAME'","binding:vnic_type": "baremetal", "fixed_ips":  [{"subnet_id": "'$SUBNET_ID'", "ip_address": "'$FIXED_IP_ADDRESS'"}],  "security_groups": ["'$SG_ID'"]  }}' | jq  .


(11) トランクにサブポートを追加#

作成したトランクに対してサブポートを追加していきます。

今回のネットワーク構成では、1つの物理ポートに複数の仮想ネットワークを接続しているためVLAN(Virtual LAN)設定が必要になります。VLANを設定するためのセグメンテーションIDは、以下のように設定します。

  • 業務ネットワークのセグメンテーションID(VLAN ID):100

  • ストレージネットワークのセグメンテーションID(VLAN ID):200

以下の例ではトランク13に対してサブポートを追加しています。この例を参考に、全て(計4個)のトランクにサブポートを追加してください。

export  SEGMENT_ID=100                                      # セグメンテーションID  
export  TRUNK_ID=1c4d43bd-2be4-4062-8381-c41473fc1313       #  トランクID(トランク13の場合)  
export  SUBPORT_ID=c326b3dd-1eed-4e34-a83e-e2ca48fb1542     #  サブポートID     
  
curl  -k -s $NETWORK/v2.0/trunks/$TRUNK_ID/add_subports -X PUT -H "X-Auth-Token:  $OS_AUTH_TOKEN" -H "Content-Type: application/json" -d  '{"sub_ports":[{"segmentation_id": "'$SEGMENT_ID'","port_id": "'$SUBPORT_ID'",  "segmentation_type": "vlan" }]}' | jq  .


(12) サブポートの作成(ストレージネットワーク)#

業務ネットワークと同様にサブポートを作成します。ここでは合計4個作成します。

img

以下のAPIを用いてセキュリティグループの一覧を取得します。

curl  -k -s $NETWORK/v2.0/security-groups -X GET -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type:  application/json"  | jq -c -r '.security_groups[]| [.name,  .id]'

セキュリティグループ名、セキュリティグループIDが実行結果に表示されます。

["BareMetalSG","6106399b-121f-4a9b-bfa3-39892790457a"] #  セキュリティグループID

以下の例では、サブポート11を作成しています。この例を参考に、すべて(計4個)のサブポートを作成してください。

export  SUBPORT_NAME=subport11                            # サブポート名(サブポート11の場合)  
export  FIXED_IP_ADDRESS=192.168.2.11                     # ポートのIPアドレス  
export  NETWORK_ID=a2f552f5-f1df-4446-b3f4-8567f23c2670   #  ネットワークID  
export  SUBNET_ID=120b90b9-9a39-4ede-bfd7-f02217f3e248    #  サブネットID  
export  SG_ID=6106399b-121f-4a9b-bfa3-39892790457a        #  セキュリティグループID     
 
curl  -k -s $NETWORK/v2.0/ports -X POST -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application/json" -d '{"port":{"network_id": "'$NETWORK_ID'",  "name": "'$SUBPORT_NAME'","binding:vnic_type": "baremetal", "fixed_ips":  [{"subnet_id": "'$SUBNET_ID'", "ip_address": "'$FIXED_IP_ADDRESS'"}],  "security_groups": ["'$SG_ID'"]  }}' | jq  .


(13) トランクにサブポートを追加(ストレージネットワーク)#

以下の例では、ストレージネットワークのトランク11に対してサブポートを追加しています。この例を参考に、全て(計4個)のサブポートにトランクを割当ててください。

export  SEGMENT_ID=200                                    # セグメンテーションID  
export  TRUNK_ID=479f2eac-b6da-464e-998b-31d78bc1824e     #  トランクID(トランク11の場合)  
export  SUBPORT_ID=4b47a16f-23e5-49cb-a45d-552607a10a71   #  サブポートID     
 
curl  -k -s $NETWORK/v2.0/trunks/$TRUNK_ID/add_subports -X PUT -H "X-Auth-Token:  $OS_AUTH_TOKEN" -H "Content-Type: application/json" -d  '{"sub_ports":[{"segmentation_id": "'$SEGMENT_ID'","port_id": "'$SUBPORT_ID'",  "segmentation_type": "vlan" }]}' | jq  .


(14) 共有ストレージの作成(ストレージネットワーク)#

ストレージネットワークに共有ストレージを2個作成します。

img

設定項目 共有ストレージ1 共有ストレージ2
プロジェクトID 30084924102d41bf8d3d77a269f0333c 30084924102d41bf8d3d77a269f0333c
共有ストレージ名 SharedDisk1 SharedDisk2
サブネットID 120b90b9-9a39-4ede-bfd7-f02217f3e248 120b90b9-9a39-4ede-bfd7-f02217f3e248
IPアドレス 192.168.2.31 192.168.2.32
サブネットマスク 255.255.255.0 255.255.255.0
ボリュームサイズ (単位:TB) 0.5 0.5
ベアメタルエンドポイント https://baremetal.jp-east-3.cloud.global.fujitsu.com https://baremetal.jp-east-3.cloud.global.fujitsu.com

ベアメタルサーバの共有ストレージ1を作成するための変数を以下のように設定します。

export  TENANT_ID=30084924102d41bf8d3d77a269f0333c                        #  プロジェクトID  
export  SUBNET_ID=120b90b9-9a39-4ede-bfd7-f02217f3e248                    #  サブネットID  
export  BAREMETAL=https://baremetal.jp-east-3.cloud.global.fujitsu.com    #  APIエンドポイント  
export  DISK_NAME=SharedDisk1                                             #  共有ストレージ名(1個目)  
export  DISK_IPADDRESS=192.168.2.31                                       # 共有ストレージのIPアドレス  
export  SUBNET_MASK=255.255.255.0                                         # サブネットマスク  
export  VOLUME_SIZE_TB=0.5                                                            

以下のAPIを用いてベアメタルサーバに仮想ボリュームを割当てます。

curl  -k -s $BAREMETAL/v1/disk/accesspoint/create -X POST -H "X-Auth-Token:  $OS_AUTH_TOKEN" -H "Content-Type: application/json" -d  '{"userInputValues":[{"key": "TenantId","value": "'$TENANT_ID'"},{"key":  "VolumeName","value": "'$DISK_NAME'"},{"key": "SubnetId","value":  "'$SUBNET_ID'"},{"key": "IPv4","value": "'$DISK_IPADDRESS'"},{"key":  "SubnetMask","value": "'$SUBNET_MASK'"},{"key": "VolumeSizeTB","value":  "'$VOLUME_SIZE_TB'"}]}' | jq .     
  
--  実行結果 --  
{     
    "jobId": "65528"  
}

共有ストレージ1の作成状況の確認します。以下のAPIを用いて、共有ストレージ作成の実行状況を表示します。

curl  -k -s $BAREMETAL/v1/disk/jobid/list?TenantId=$TENANT_ID -X GET -H "X-Auth-Token:  $OS_AUTH_TOKEN" -H "Content-Type: application/json" |  jq .     
  
  --  実行結果 --  
  {     
    "accesspoint_create": [       
      {         
        "jobId": 65528,         
        "status": "EXECUTING",         
        "time": "Nov 19, 2018 4:33:10 AM"       
      }     
    ]  
  }

以下のAPIを用いて共有ストレージ1の使用状況を表示します。

curl  -k -s $BAREMETAL/v1/disk/volume/detail?TenantId=$TENANT_ID -X GET -H  "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H "Content-Type: application/json" |  jq  .     
  
--  実行結果 --  
  {     
    "SnapshotList": [],     
    "BackupVolumeSchedule": [],     
    "BackupGenerationList": [],     
    "VolumeList": [       
      {         
        "available_size_mb": "524288",         
        "ipv4": "192.168.2.31",         
        "project_id": "30084924102d41bf8d3d77a269f0333c",         
        "size_mb": "524288",         
        "snapshot_used_mb": "0",         
        "subnet_id": "120b90b9-9a39-4ede-bfd7-f02217f3e248",         
        "subnet_mask": "255.255.255.0",         
        "used_size_mb": "0",         
        "volume_name": "SharedDisk1"       
      }     
    ]  
  }

共有ストレージ2についても共有ストレージ1と同様に作成します。共有ストレージを2個作成できたら、共有ストレージの作成作業は完了です。


4-2. コンソール接続#

(1) ベアメタルサーバのインスタンスIDの確認#

返送されたベアメタルサーバの申込書より、ベアメタルサーバ2台のインスタンスID(サーバID)を確認します。

img


(2) コンソール接続の開設#

ベアメタルサーバ2台分のコンソール接続を開設します。

img

以下のAPIを参考に、2台分のコンソール接続を開設してください。

ベアメタルサーバのインスタンスIDに対して、SSL-VPNアクセス時のログインユーザー名/パスワード、接続可能なソースIPアドレス(踏み台端末)を設定し、コンソールを開設します。

export  SERVER_ID=ddac10ee-efaa-4fbd-917d-49c1ac7ef3d3                   #  ベアメタルサーバのインスタンスID  
export  VPN_USERNAME=fujitsuirmcvpn1-b11220                              #  SSL-VPNアクセス時のログインユーザー名(注)  
export  VPN_PASSWORD=irmcvpnfujitsu11                                    # SSL-VPNアクセス時のログインパスワード(注)  
export  VPN_CLIENT_IP=10.77.16.178                                       #  SSL-VPNで接続可能なソースIPアドレス(踏み台端末)  
export  BAREMETAL=https://baremetal.jp-east-3.cloud.global.fujitsu.com   # APIエンドポイント     
  
curl  -k -s $BAREMETAL/v1/server-consoles/$SERVER_ID -X POST -H "X-Auth-Token:  $OS_AUTH_TOKEN" -H "Content-Type: application/json" -d '{"console_access_point":  {"vpn_username":"'${VPN_USERNAME}'", "vpn_user_password":"'${VPN_PASSWORD}'",  "user_access_source_ip":"'${VPN_CLIENT_IP}'"}}' | jq  .

※BAREMETAL変数については、次回以降、変数設定を省略します。

(注)SSL-VPNアクセス時のログインユーザー名およびログインパスワードの入力値には以下の仕様制限があります。詳細な仕様情報については、こちらをご確認ください。

  • SSL-VPNのログインユーザー名:8~64文字で、半角英数字と記号が指定できます。2022年5月19日以降に新規でコンソール接続を生成する場合、ユーザー名の末尾には、接続するベアメタルサーバの物理ポート(任意)の、MACアドレス下位6桁(英数字)を付与してください。

    • 例:
      ユーザー名:fujitsuirmcvpn1-b11220
      MACアドレス:3c:fd:fe:b1:12:20
  • SSL-VPNのログインパスワード:16~32文字で指定します。英字を1文字以上、数字を1文字以上含む必要があります。

以下のAPIを用いてコンソールアクセスに必要な情報を取得します。

curl  -k -s $BAREMETAL/v1/server-consoles -X GET -H "X-Auth-Token: $OS_AUTH_TOKEN" -H  "Content-Type: application/json" | jq .     
  
--  実行結果 --  
  {     
    "console_access_point": [       
      {         
        "vpn_access_ip": "133.162.80.2",                #  SSL-VPN接続先のグローバルIPアドレス(iRMC接続向け)         
        "tenant_id": "30084924102d41bf8d3d77a269f0333c",         
        "console_ip_address": "172.30.254.3",       #  コンソール(iRMC)接続用のIPアドレス         
        "user_access_source_ip": "10.77.16.178",  #   SSL-VPNで接続可能なソースIPアドレス(踏み台端末)         
        "id": "22e4e5b4-6d78-2192-1227-338976b7efd0",         
        "vpn_groupname": "Console-User-6",        # SSL-VPNアクセス用のログイングループ         
        "vpn_username": "fujitsuirmcvpn1-b11220",   #  SSL-VPNアクセス用のログインユーザー名         
        "server_id": "ddac10ee-efaa-4fbd-917d-49c1ac7ef3d3",         
        "status": "ACTIVE"       
      }     
    ]  
  }


(3) アカウント情報の設定#

ベアメタルサーバのコンソール(iRMC)にログインするためのアカウント情報を設定します。

以下のAPIを用いてコンソール(iRMC)にログインするためのアカウント情報を設定します。

export  SERVER_ID=ddac10ee-efaa-4fbd-917d-49c1ac7ef3d3   #  ベアメタルサーバのインスタンスID  
export  IRMC_USERNAME=fujitsuirmc1                       #  iRMCアクセス時のログインユーザー名  
export  IRMC_PASSWORD=fujitsu-irmc1                      #  iRMCアクセス時のパスワード     
  
curl  -k -s $BAREMETAL/v1/server-accounts/$SERVER_ID -X PUT -H "X-Auth-Token:  $OS_AUTH_TOKEN" -H "Content-Type: application/json" -d '{"account":{"username"  :"'${IRMC_USERNAME}'","user_password":"'${IRMC_PASSWORD}'"}}' | jq  .

APIの実行結果を以下に示します。

  {     
    "console_access_point": [       
      {         
        "vpn_access_ip": "133.162.80.2",                    #  SSL-VPN接続先のグローバルIPアドレス         
        "tenant_id": "30084924102d41bf8d3d77a269f0333c",         
        "console_ip_address": "172.30.254.3",           #  コンソール(iRMC)接続用のIPアドレス         
        "user_access_source_ip": "10.77.16.178",      #   SSL-VPNで接続可能なソースIPアドレス(踏み台端末)         
        "id": "22e4e5b4-6d78-2192-1227-338976b7efd0",         
        "vpn_groupname": "Console-User-6",             #  SSL-VPNアクセス用のログイングループ         
        "vpn_username": "fujitsuirmcvpn1-b11220",         #  SSL-VPNアクセス用のログインユーザー名         
        "server_id": "ddac10ee-efaa-4fbd-917d-49c1ac7ef3d3",         
        "status": "ACTIVE"       
      }     
    ]  
  }

上記の手順により設定した情報を5-1章のSSL-VPN接続時およびiRMC接続時に使用するため、内容を控えておきます。

項目 API要素名 設定値 説明
SSL-VPN接続先の グローバルIPアドレス (iRMC接続用) vpn_access_ip 133.162.80.2 iRMCコンソール開設時に設定されるSSL-VPN接続先グローバルIPアドレス※5-1章 (2)および(3)のSSL-VPN接続時に使用
SSL-VPNグループ名 vpn_groupname Console-User-6 iRMCコンソール開設時に設定されるSSL-VPNグループ名 ※5-1章(2)および(3)SSL-VPN接続時に使用
SSL-VPNユーザー名 vpn_username fujitsuirmcvpn1-b11220 iRMCコンソール開設時に設定するSSL-VPNユーザー名 ※5-1章(2)および(3)SSL-VPN接続時に使用
SSL-VPNパスワード vpn_password irmcvpnfujitsu11 iRMCコンソール開設時に設定するSSL-VPNパスワード ※5-1章(2)および(3)SSL-VPN接続時に使用
SSL-VPNで接続可能な ソースIPアドレス user_access_source_ip 10.77.16.178 SSL-VPN接続時に指定するアクセス元のIPアドレス ここでは踏み台端末のIPアドレスを設定する。
iRMC接続用の IPアドレス console_ip_address 172.30.254.3 iRMCコンソール開設時に設定される ※5-1章(4)iRMC接続時に使用
iRMCアクセス時の ログインユーザー名 username fujitsuirmc1 iRMCにアクセスするログインユーザを設定する ※5-1章(4)iRMC接続時に使用
iRMCアクセス時の ログインパスワード user_password fujitsu-irmc1 iRMCにアクセスするログインパスワードを設定する ※5-1章(4)iRMC接続時に使用