レポート機能
対象リージョン:全リージョン
エッジサーバからエンドユーザーへのステータスコードの返却状態や、データ転送量などの統計情報をレポートとして作成・取得します。例えばレポート内のキャッシュヒット率を参照し、キャッシュTTLの見直しなどに役立てることができます。また、配信設定ごとや地域ごとにレポート情報を取得することもできます。
レポートの作成機能
プロジェクトの範囲で作成した配信設定の統計情報を作成します。レポートは以下の項目を指定して作成します。
項目 | 説明 | 必須 |
---|---|---|
粒度 |
情報の粒度を以下のどちらかで指定する
|
◯ |
開始日 | 開始日 (UTC) を指定する。最長で過去60日以内の範囲で指定可能 | ◯ |
終了日 |
終了日 (UTC) を指定する。省略すると今日の日付が設定される 注:
|
|
プロトコル |
どのプロトコルスキームで集約するかを、以下のどれかで指定する
|
|
対象 |
情報の対象を以下のどちらかで指定する
|
|
地域ごとの出力 |
地域ごとに出力するかを指定する
|
|
取得したいメトリクスのリスト |
レポートで取得できるメトリクス一覧から、出力したいメトリクス名称をカンマ区切りで指定する |
◯ |
名称 | 説明 |
---|---|
IncompleteDownloadCount | ダウンロードが完了しなかった回数 |
200Count | Status Code 200を応答した回数 |
206Count | Status Code 206を応答した回数 |
2XXCount | Status Code 2XXを応答した回数、およびダウンロードが完了しなかった回数の合算 |
302Count | Status Code 302を応答した回数 |
304Count | Status Code 304を応答した回数 |
3XXCount | Status Code 3XXを応答した回数の合算 |
404Count | Status Code 404を応答した回数 |
4XXCount | Status Code 4XXを応答した回数の合算 |
5XXCount | Status Code 5XXを応答した回数の合算 |
RequestCount | エンドユーザーからエッジサーバにリクエストした回数の合算 |
TotalBytes | エッジサーバからエンドユーザーへのデータ転送量 [MB] |
IngressBytes | オリジンサーバからエッジサーバへのデータ転送量 [B] |
IngressCount | エッジサーバがオリジンサーバへリクエストした回数 |
IngressRequestBytes | エッジサーバからオリジンサーバへのデータ転送量 [B] |
OffloadHitRatio | エッジサーバによりオリジンサーバのオフロードが行えた割合。キャッシュヒット率。 |
レポート作成には数分程度かかるため、作成指示を行うと、先にレポートIDが取得できます。作成されたレポートは、レポートIDを指定して「レポートの取得」機能で参照できます。
注: レポートIDの有効期間は、レポート作成後1時間です。その後、自動的に削除されます。
レポートはエッジサーバに集約済みの最新の情報を基に作成され、通常4時間程度で情報が得られ始めます。すべてのエッジサーバの情報の集約には通常1~2日程度かかります。
ヒント: 例えば、1/1の12:00に11:00までのレポートの作成を指示した場合、数分後に得られるレポートは、コンテンツ配信開始日時~およそ1/1 8:00までに集約された暫定的な情報がベースとなっている可能性があります。すべてのエッジサーバからのレポートを得るには、2日後の1/3の12:00頃に再度レポートの作成を指示します。
レポートの取得機能
レポートの作成機能で作成したレポートIDを指定して、レポートをjson形式で取得します。レポートのjsonデータは、以下のフォーマットとなります。
{
"headers": [
{headersの定義(index:0は、"Time"固定(UTC))}
{headersの定義(index:1以降は、お客様が指定するメトリクスのリストに相当)}
…
],
"rows": [
[headersに基づく1行目のデータ],
…
[headersに基づくn行目のデータ],
],
"metadata": {
"granularity": "daily"(等、お客様が指定した条件),
…
}
}
レポートのjsonデータ例:
{
"headers": [
{"index": 0, "name": "Time",},
{"index": 1, "name": "200Count"},
{"index": 2, "name": "TotalBytes"}
],
"rows": [
["2015/12/01 00:00", "47", "100.0"],
["2015/12/02 00:00", "30", "67.4"]
],
"metadata": {
"time_created": "2015/12/10 00:11",
"granularity": "daily",
"start_date": "20151201",
"end_date": "20151202",
"delivery_option": "all",
"metrics": ["200Count", "TotalBytes"],
}
}