専有仮想サーバ

対象リージョン:東日本第3/西日本第3

契約番号(ドメイン)単位で専用の物理ホストプールを確保し、仮想サーバを専有して配備する機能を提供します。

確保した物理ホスト上には、ほかのお客様の仮想サーバは配備されません。そのため、コンプライアンスやライセンス管理の理由などで、物理的にほかのお客様と分離された環境(シングルテナント)が必要なケースに利用できます。
注: ネットワークは共用です。専有できません。
ヒント: ブロックストレージが作成される物理ストレージをお客様専有で利用したい場合は、専有ブロックストレージを組み合わせて利用できます。


提供機能

仮想サーバの作成時に、専有仮想サーバタイプを利用することによりお客様専用のプールに配備されます。作成した専有仮想サーバは、通常の仮想サーバと同様にプロジェクト単位で管理します。

専有仮想サーバリソース内の物理ホストマシンのメンテナンス日時を、お客様の都合に合わせて調整することができます。

故障時のオートフェイルオーバはリソースプール内で行われます。

通常の仮想サーバのスケールアップ・スケールダウンにおいて、専有仮想サーバタイプを指定した場合、専有環境に配備されます。また、専有仮想サーバのスケールアップ・スケールダウンにおいて、通常の仮想サーバタイプを指定した場合、共有環境に配備されます。

図: 専有仮想サーバの作成


注:
  • 専有仮想サーバリソースプール内の特定の物理ホストを指定して、配備することはできません。
  • 専有仮想サーバリソースプールに配備可能なリソースは、仮想サーバとして作成できるものになります。ロードバランサー、VPN(SSL-VPN)、データベースなど、サービス提供しているものを専有仮想サーバリソースプール内に配備することはできません。
  • 仮想サーバに関する以下のプロジェクト内での制限値については、共有環境と専有環境で区別されません。プロジェクト内で共有環境と専有環境の両方に仮想サーバを作成した場合は、合算値で制限値までとなります。
    • 仮想サーバ数
    • 仮想CPU数
    • メモリ容量
  • サーバグループ機能のSoft-Affinityポリシーが設定されている仮想サーバは、専有環境と共有環境の移動が発生するようなスケールアップ・スケールダウンを実施すると、異なる物理ホスト上に配備されます

作成済みの専有仮想サーバに対しては、通常の仮想サーバと同等のコンピュート機能を提供します。

  • コンピュート

    • 仮想サーバ

      • 仮想サーバの作成/削除
      • プロビジョニングスクリプト機能
      • 仮想サーバのスケールアップ、スケールダウン
      • 仮想サーバの起動/停止
      • 仮想サーバの解放/復元
      • 仮想サーバの再起動
      • サーバグループ機能

      • ブロックストレージのアタッチ/デタッチ
      • ポートの接続/接続解除
      • キーペア管理機能
      • コンソールログ参照
      • リモートコンソール機能
    • OS提供サービス
    • ソフトウェアサポートサービス
    • オートスケール
    • イメージ
    • 仮想サーバインポート
    • 仮想サーバエクスポート

共用となるストレージ、ネットワークも通常の仮想サーバと同等の機能が利用できます。

  • ストレージ
  • ネットワーク

専有仮想サーバリソースプール

専有仮想サーバで提供するお客様の専用環境は、複数の物理ホストからなるリソースプールという形で提供されます。

リソースプールタイプには以下があります。同一リソースタイプを複数セット利用することで、プール内のリソースを増やすことができます。

表 1. スタンダードCPUタイプ(DS1)
項目 内容
利用可能仮想サーバタイプ 専有仮想サーバ スタンダードCPUタイプ
提供単位 リソース
1リソースあたりの物理サーバ数 6台 (故障予備を含まず)
1リソースあたりの最大仮想CPU数 (※1、※2) 288
1リソースあたりの最大メモリ数(GB) (※1) 672

※1:1リソース内に含まれる複数物理サーバで提供されるリソースの合算値(最大値)であり、配備される仮想サーバの組み合わせによっては最大数までご利用できない場合があります。

※2:仮想CPUについては、CPUオーバーコミット(3倍)での提供となります。

表 2. ハイスピードCPUタイプ (DH1)
項目 内容
利用可能仮想サーバタイプ 専有仮想サーバ ハイスピードCPUタイプ
提供単位 リソース
1リソースあたりの物理サーバ数 5台 (故障予備を含まず)
1リソースあたりの最大仮想CPU数 (※1、※2) 540
1リソースあたりの最大メモリ数(GB)(※1) 2480

※1:1リソース内に含まれる複数物理サーバで提供されるリソースの合算値(最大値)であり、配備される仮想サーバの組み合わせによっては最大数までご利用できない場合があります。

※2:仮想CPUについては、CPUオーバーコミット(3倍)での提供となります。

図: 専有仮想サーバの利用イメージ


  • 専有仮想サーバリソースプールの提供はリソース単位となります。 物理ホスト単位での提供はできません。
  • 専有仮想サーバリソースプールは、ドメイン内のすべてのプロジェクト間で共用となります。
  • お客様がご利用いただける物理ホストとは別に、基盤側で故障対応用の予備物理ホストを保持し、可用性を担保します。
注:

サーバグループ機能のAnti-Affinityポリシーを設定する場合は、リソースプール内の物理サーバ台数を超える仮想サーバを配備できません。

専有仮想サーバ タイプ

専有仮想サーバタイプを指定して仮想サーバを作成するには、お客様専用の専有仮想サーバリソースプールが必要です。

専有仮想サーバで提供する仮想サーバタイプは以下のとおりです。

  • スタンダードCPU:仮想CPUは、1.3 ~2.1GHz相当
  • ハイスピードCPU:仮想CPUは、2.6GHz相当
表 3. スタンダードCPUタイプ
タイプ名 仮想CPU数 ソケット数 メモリ(GB)
P3-1.d 1 1 0.5
T3-1.d 1 1 1
C3-1.d 1 1 2
C3-2.d 2 2 4
C3-4.d 4 4 8
C3-6S.d 6 1 12
C3-8.d 8 8 16
C3-10S.d 10 1 20
C3-12S.d 12 1 24
C3-14S.d 14 1 28
C3-16.d 16 16 32
S3-1.d 1 1 4
S3-2.d 2 2 8
S3-4.d 4 4 16
S3-6S.d 6 1 24
S3-8.d 8 8 32
S3-8S.d 8 2 32
S3-10S.d 10 1 40
S3-12S.d 12 1 48
S3-14S.d 14 1 56
S3-16.d 16 16 64
S3-16S.d 16 4 64
M3-1.d 1 1 8
M3-2.d 2 2 16
M3-4.d 4 4 32
M3-6S.d 6 1 48
M3-8.d 8 1 64
M3-8S.d 8 2 64
表 4. ハイスピードCPUタイプ
タイプ名 仮想CPU数 ソケット数 メモリ(GB)
C4-1S.d 1 1 2
C4-2S.d 2 1 4
C4-4S.d 4 1 8
C4-6S.d 6 1 12
C4-8S.d 8 1 16
C4-10S.d 10 1 20
C4-12S.d 12 1 24
C4-14S.d 14 1 28
C4-16S.d 16 1 32
C4-20S.d 20 2 40
C4-24S.d 24 2 48
C4-28S.d 28 2 56
C4-32S.d 32 2 64
S4-1S.d 1 1 4
S4-2S.d 2 1 8
S4-4S.d 4 1 16
S4-6S.d 6 1 24
S4-8S.d 8 1 32
S4-10S.d 10 1 40
S4-12S.d 12 1 48
S4-14S.d 14 1 56
S4-16S.d 16 1 64
S4-20S.d 20 2 80
S4-24S.d 24 2 96
S4-28S.d 28 2 112
S4-32S.d 32 2 128
M4-1S.d 1 1 8
M4-2S.d 2 1 16
M4-4S.d 4 1 32
M4-6S.d 6 1 48
M4-8S.d 8 1 64
M4-10S.d 10 1 80
M4-12S.d 12 1 96
M4-14S.d 14 1 112
M4-16S.d 16 1 128
M4-20S.d 20 2 160
M4-24S.d 24 2 192
M4-28S.d 28 2 224
M4-32S.d 32 2 256
LM4-1S.d 1 1 16
LM4-2S.d 2 1 32
LM4-4S.d 4 1 64
LM4-6S.d 6 1 96
LM4-8S.d 8 1 128
LM4-10S.d 10 1 160
LM4-12S.d 12 1 192
LM4-14S.d 14 1 224
LM4-16S.d 16 1 256
LM4-20S.d 20 2 320
LM4-24S.d 24 2 384
XM4-1S.d 1 1 32
XM4-2S.d 2 1 64
XM4-4S.d 4 1 128
XM4-6S.d 6 1 192
XM4-8S.d 8 1 256
XM4-10S.d 10 1 320
XM4-12S.d 12 1 384
DM4-1S.d 1 1 48
DM4-2S.d 2 1 96
DM4-4S.d 4 1 192
DM4-6S.d 6 1 288
DM4-8S.d 8 1 384
HM4-1S.d 1 1 64
HM4-2S.d 2 1 128
HM4-4S.d 4 1 256
HM4-6S.d 6 1 384
L4-12S.d 12 1 128
L4-24S.d 24 2 128

利用方法

図: 専有仮想サーバ 利用開始~利用停止までの流れ


専有仮想サーバの使用量を算出する方法は、専有仮想サーバリソース/専有ブロックストレージの使用量算出を参照してください。

注意事項

  • 専有仮想サーバを配備できるリソースプールは、各ドメイン、各リージョンでリソースプールタイプごとに1つまでです。スタンダードCPUタイプ と ハイスピードCPUタイプ のリソースプールを両方ご利用いただくことは可能です。
  • お客様のリソースプールに追加したリソースを削減することはできません。
  • 専有仮想サーバは、物理ホストは専有されますが、配備される仮想サーバの性能向上を保障するものではありません。

APIリファレンス

対象リージョン:東日本第3西日本第3

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