アラームとは

対象リージョン:東日本第3/西日本第3

監視項目(仮想サーバのCPU使用率や通信量など)が条件を満たした場合、その時点の監視項目の状態を検知できます。また、検知後にオーケストレーションやメール通知を実行できます。

アラームは、プロジェクト内に作成されたすべての仮想サーバが監視対象です。

個別の仮想サーバを指定する場合は、以下のどちらかを実施してください。

  • アラーム登録時のリクエストに特定の仮想サーバのIDを指定する
  • 集合体(aggregate)を作成し、その AggregateIdを指定する

集合体(aggregate)の作成方法は「Create a new aggregate」を参照してください。

注: 個別の仮想サーバを指定する場合、IaaSポータル画面でのアラームの作成はできません。APIを利用してください。

オーケストレーションについては、「オーケストレーション」を参照してください。

メールは、以下の権限ユーザーに通知されます。

  • 契約者ロール(cpf_org_manager)
  • 全体管理者ロール(cpf_admin)
注:
  • アラームのメール通知は遅延することがあります。
  • 新規作成時のアラーム処理は条件にかかわらず実行され、作成時の内容がアラームの履歴に登録されます。アラーム時のアクションを設定した場合は、メール通知が実行されます。
  • アラームのメール通知には以下の上限があります。
    • 件名:100文字
    • メール本文:512Kbyte
    上限を超えた場合は、後続の文字列を削除して省略文字”..”に置き換えます。そのため、件名のアラーム名が省略されることがあります。

アラームの作成

以下のパラメーターを指定して、アラームを作成します。

表 1. モニタリングデータ取得時に指定するパラメーター
パラメーター 説明
アラーム名 アラームの名前
Severity

アラームの重要度

以下の値を指定できます。

  • infomation
  • warning
  • error
  • critical
アラーム時のアクション

以下のタイミングで実行される処理です。メール通知を指定できます。

  • 監視項目が条件を満たした時
  • 監視項目が条件を満たさなくなった時

アラームの初期作成時に「メール通知」を指定した場合は、作成時のステータスでメールが通知されます。通知する内容は以下のとおりです。

  • 件名

    FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O. Alarm service:{ドメイン名}{発生時のアラームの状態}{アラーム名}

    例)

    FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O. Alarm service:domainA,active,alarmA

  • メール本文

    • {件名}
    • {アラーム詳細}
    • {監視設定詳細}

      設定値の詳細は「Create a new Alarm」を参照してください。

    例)

    FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O. Alarm service:domainA,active,alarmA
    
    # Details
    alarm_id: c3f0e684-a685-3781-5f51-e5324d923d6b
    instance_id: a83f35b35-73fe-6288-2964-1e45ae0c95e4
    status: firing
    time: 2023-07-12T08:58:00Z
    severiry: error
    value: 90.44583333333334
    
    # Definition
    {
      "id": " c3f0e684-a685-3781-5f51-e5324d923d6b",
      "name": " alarmA ",
      "description": "alert when cpu usage > 80%",
      "project_id": "sample_project_id",
      "target_type": "aggregate",
      "object_id": "1a6877a6-ea01-1aa1-09d7-a6cf9939220b",
      "metric_type": " instance.cpu.usage",
      "interval_duration": "1m",
      "from": "5m",
      "aggregation_function": "avg",
      "comparison_function": "above",
      "threshold": 80.0,
      "alert_count": "3",
      "severity": "critical",
      "enabled": true,
      "nodata_alert": false,
      "alarm_action": [
        "mail"
      ]
    }
アラームの状態

アラームの状態(監視の有効/無効)

以下の値を指定できます。

  • 有効
  • 無効
監視データ取得不可通知

監視データ取得不可通知(通知の有効/無効)

以下の値を指定できます。

  • 有効
  • 無効
アラームのアクションにメール通知を設定しており、かつ本項目の設定値が有効の場合、監視対象のすべての仮想サーバから監視条件に合致するデータが取得できない状態を検知するとメール通知を実行します。 また、監視データの取得が再開されたときにもメール通知を実行します。
注: アラームが複数の仮想サーバを監視しており、そのうち一部の仮想サーバからだけ監視データが取得できない場合、通知は実行されません。各仮想サーバごとに監視データが取得できない状態を監視する必要がある場合は、それぞれ個別にアラームを作成し、そのうえで監視データ取得不可通知を有効にしてください。
監視設定 監視項目

監視対象となる項目(CPU使用率など)

指定可能な監視項目については「監視項目一覧 [東日本第3/西日本第3]」を参照してください。

注: 監視対象の仮想サーバがWindows OSの場合、メモリ使用率(instance.memory.usage)の監視データは収集されないため、アラームは nodata(監視データ取得不可)の状態となります。
条件 統計量

監視項目の値の統計方法

仮想サーバごとに集計する場合は、以下の値を指定します。仮想サーバ単位でアラームが発報されます。

  • average(平均)
  • max(最大)
  • min(最小)
  • sum(合計)

アラーム設定対象のすべての仮想サーバをまとめて一つの値で集計する場合は、以下の値を指定します。

  • grp_avg(平均)
  • grp_max(最大)
  • grp_min(最小)
  • grp_sum(合計)
しきい値 監視項目に設定するしきい値(境目の値)
比較演算子

監視項目の値としきい値の比較方法

以下の値を指定できます。

  • above(超過
  • below(未満
注:

監視項目の値がしきい値と一致している場合は、below、aboveどちらを設定しても条件を満たしたとみなされずアラームは発報されません。例えば、CPU使用率0%を検知する目的で以下のアラームを設定しても、アラームは発報されません。

  • 監視項目:instance.cpu.usage
  • 統計量:max
  • しきい値:0
  • 比較演算子:below

解決案として、しきい値に0.00001のような小さな値を設定する方法があります。

また、仮想サーバを停止する目的でCPU使用率0%を検知する場合は、監視データ取得不可通知を有効にしてください。

判定間隔 監視項目の値を判定する間隔

アラームの履歴参照

アラームの履歴を取得できます。取得できる履歴項目は、以下のとおりです。

表 2. アラームの履歴項目一覧
項目 説明
発生日時(UTC) アラームの状態が切り替わった日時
発生時のアラーム状態

アラームの状態

以下の種類があります。

  • firing: 監視の条件に一致した場合
  • resolved: 監視の条件に一致しなくなった場合
  • nodata: 監視データなしの場合
アラームの内容

仮想サーバの情報

以下の情報があります。

  • 監視項目
  • しきい値
  • 比較演算子
  • 統計量
  • 仮想サーバの監視項目の値
注: アラームの履歴は、前々月から当月までの履歴情報を保持します。