仮想サーバ for SAPとは

SAP社がサポート可能な仮想化環境として、SAPアプリケーション向け仮想サーバを配備できる機能を提供します。



提供機能

  • コンピュート

    • 環境の有効化/無効化機能

      プロジェクトおよびアベイラビリティゾーンを指定して、仮想サーバ for SAP環境を有効化する、しないを設定します。

      注: 無効にする場合は、プロジェクト内すべての作成済み仮想サーバ for SAP、イメージ、ネットワークリソースなどを削除する必要があります。
    • 仮想サーバ for SAP

      • 仮想サーバ for SAPの作成/削除
      • 仮想サーバ for SAPの起動/停止
      • 仮想サーバ for SAPの再起動
      • 仮想サーバ for SAPの情報取得
    • OS提供サービス

      仮想サーバ for SAP 提供OS一覧で用意されているイメージを使用して、仮想サーバ for SAPを作成します。

      共通ネットワークサービスである、Windows Server Update Services、Windowsライセンス認証(KMS)を利用できます。

    • ソフトウェアサポートサービス

      提供機能、料金体系はコンピュート > スタンダードサービス > ソフトウェアサポートサービスに準じます。

    • 仮想サーバ自動復旧機能(オートフェイルオーバ)

      仮想サーバの稼働中にデータセンター内の物理ホストマシンが故障などにより停止した場合、そのホストマシン上で稼働していた仮想サーバを、自動的に別のホストマシンに移動して稼働させます。

      注:
      • オートフェイルオーバ(自動復旧)機能設定は、常に有効です(変更不可)。オートフェイルオーバが完了した場合は、対象リソースが所属するプロジェクトの全体管理者にメールで通知されます。通知メールの詳細については、 オートフェイルオーバ通知メッセージを参照してください。
      • 仮想サーバの起動中・停止中にオートフェイルオーバが実施された場合、仮想サーバが想定した電源状態になっていないことがあります。

        その場合、手動で仮想サーバの電源操作を実施してください。10分程度経過しても電源状態が変わらない場合は再度電源操作を実施してください。

    • イメージ管理機能

      既存の仮想サーバ for SAPからプライベートイメージを作成、または作成済みプライベートイメージを削除します。

      ヒント: 作成したプライベートイメージは、そのプライベートイメージを作成したアベイラビリティゾーン内でだけ利用できます。

      また、作成済みプライベートイメージの公開範囲として、プロジェクト内またはドメイン内のどちらかを選択します。

  • ストレージ

    • ストレージタイプ

      ストレージには、以下のストレージタイプがあります。

      表 1. ストレージタイプ一覧
      区分 ストレージタイプ
      スタンダードタイプ M1
      ハイパフォーマンスタイプ H2
      注: ストレージタイプは、仮想サーバにディスクを増設する際に選択できます。ディスクを増設したあとは、ストレージタイプを変更できません。
      • スタンダードタイプ

        スタンダードタイプは、コストパフォーマンスにすぐれています。

        表 2. スタンダードタイプの用途とディスクサイズ
        ストレージタイプ 用途 ディスクサイズ
        M1
        • ファイルの読書きが頻繁に発生するアプリケーションデータを配置する場合
        • サイズの大きなデータファイルを多く扱う場合
        0.1~2047GB (0.1GB単位)
      • ハイパフォーマンスタイプ

        ハイパフォーマンスタイプは、ディスクサイズに応じてストレージ性能が向上します。

        表 3. ハイパフォーマンスタイプの用途とディスクサイズ
        ストレージタイプ 用途 最大IOPS/GB ディスクサイズ
        H2 小中規模DBなど、スループットが必要となるアプリケーションデータを格納する場合 5 IOPS/GB ※1 512~2047GB (1GB単位)

        ※1:IOPSは、ブロックサイズ16KBで換算します。性能は、動作環境などにより変化します。保証されるものではありません。

        注:
        • ハイパフォーマンスタイプは、以下の場合には指定できません。スタンダードタイプ固定となります。

          • システムストレージ
          • 仮想サーバを作成する際に作成する増設ストレージ
        • ストレージ性能は、ディスクサイズに比例します。そのため、ディスクサイズの小さいストレージでは十分な性能が出ない場合があります。
    • システムストレージ

      OSを起動するためのシステム領域として提供します。システムストレージのサイズは、OS提供サービスで選択したOSイメージにより決まります。

      システムストレージには、スタンダードタイプのストレージが使用されます。

      表 4. システムストレージ サイズ一覧 (東日本リージョン1、西日本リージョン2)
      OS種別 提供OS サイズ
      Windows Windows Server 2016 SE 64bit 英語版 180GB
      Windows Server 2012 R2 SE 64bit 英語版 180GB
      Windows Server 2008 R2 SE SP1 64bit 英語版 180GB
      Windows Server 2016 SE 64bit 日本語版 80GB
      Windows Server 2012 R2 SE 64bit 日本語版 80GB
      Windows Server 2008 R2 SE SP1 64bit 日本語版 80GB
      表 5. システムストレージ サイズ一覧 (UKリージョン1、フィンランドリージョン1、ドイツリージョン1)
      OS種別 提供OS サイズ
      Windows Windows Server 2012 R2 SE 64bit 英語版 180GB
      Windows Server 2008 R2 SE SP1 64bit 英語版 180GB
    • 増設ストレージ

      データ保管用のストレージとして提供します。

      仮想サーバにストレージを増設する場合には、ストレージタイプを選択することができます。

      表 6. 選択可能な増設ストレージのタイプとサイズ
      ストレージタイプ サイズ
      スタンダードタイプ 0.1~2047GB
      ハイパフォーマンスタイプ 512~2047GB
      表 7. 増設ストレージに関する制限値一覧
      項目 制限値
      ストレージ数 1~55
    • スナップショット機能

      既存の仮想サーバ for SAPに対して、スナップショットの取得、リストア、削除する機能を提供します。

      注: スナップショットを取得した元となる仮想サーバ for SAPを削除した場合、スナップショットも削除されます。
      表 8. スナップショット機能に関する制限値一覧
      項目 制限値
      取得可能なスナップショット数 最大10世代
  • ネットワーク

    • ネットワークリソース管理機能

      作成済みの仮想ネットワークおよびサブネットに対し、仮想サーバ for SAP環境用のネットワークリソースを割当て・解除する機能を提供します。

      ヒント: ネットワークリソースを割り当てることで、プライベートIPアドレスやゲートウェイIPアドレスを利用できるようになります。
    • ポート追加/削除

      注:
      • ポートを追加または削除した場合、OS側のネットワークアダプター設定もあわせて変更してください。
      • セキュリティグループ機能は利用できません。
      表 9. ポート追加機能に関する制限値一覧
      項目 制限値
      追加可能なポート数 1~9

利用方法

図: 仮想サーバ for SAP 利用までの流れ



注意事項

  • オートスケール機能は提供しません。
  • 仮想サーバインポート機能は提供しません。
  • グローバルIPアドレスを仮想サーバ for SAPに割り当てることはできません。通常の仮想サーバを経由して、利用してください。
  • 仮想サーバ for SAP用に設定を変更したサブネットに配備できるのは、仮想サーバ for SAPだけです。通常の仮想サーバは配備できません。
  • 仮想サーバ for SAPは、ロードバランサーの分散対象として指定できません。
  • テンプレートを使用した配備はできません。
  • データセンター内の物理ホストに異常が発生した場合、対象ホストで稼働中の仮想サーバ for SAPが自動マイグレーションされます。その間、一時的に対象仮想サーバ、および業務アプリケーションへのアクセスができなくなります。