仮想サーバの運用操作

対象リージョン:全リージョン

システムに作成された仮想サーバに対して、以下の運用操作を提供します。

仮想サーバの起動/停止

作成された仮想サーバを停止状態(SHUTOFF) から起動します。または起動状態(ACTIVE)から停止します。

注:
  • 仮想サーバをOSからシャットダウン、またはIaaSポータル/APIから「停止」した状態は仮想サーバ利用料金の課金対象となります。停止後、起動頻度が少ない仮想サーバを「解放」することで料金を抑えることができます。
  • IaaSポータル/APIから仮想サーバを「停止」した場合、 一定時間内にシャットダウン処理が完了しないと 仮想サーバが 強制停止(電源強制断に相当)されます。正常に停止状態にするには、仮想サーバにログインしてシャットダウン操作を実施してください。
  • Windowsの場合、仮想サーバを停止する前に、Cloudbase-init定義ファイルの設定内容を確認してください。

    一度設定内容を確認したあとは、仮想サーバを停止する前に、再度確認する必要はありません。

    Cloudbase-init定義ファイルの格納先は、以下のどちらかです。

    • C:\Program Files (x86)\Cloudbase Solutions\Cloudbase-Init\conf
    • C:\Program Files\Cloudbase Solutions\Cloudbase-Init\conf

    Cloudbase-init定義ファイルは2つあります。それぞれ以下の設定内容を確認します。

    • cloudbase-init-unattend.conf

      metadata_servicesの設定値が以下の値になっていること

      metadata_services=cloudbaseinit.metadata.services.configdrive.ConfigDriveService,cloudbaseinit.metadata.services.httpservice.HttpService
    • cloudbase-init.conf

      以下のmetadata_servicesが設定されていること

      metadata_services=cloudbaseinit.metadata.services.httpservice.HttpService,cloudbaseinit.metadata.services.configdrive.ConfigDriveService

    上記の内容と異なる場合は、管理者権限でCloudbase-init定義ファイルを修正し、BOM(Byte Order Mark)をつけないで保存します。

    メモ帳(notepad.exe)で修正する際は、文字コードに「ANSI」を指定して保存してください。

  • Red Hat Enterprise Linux、CentOS または Rocky Linuxの場合、「/etc/cloud/cloud.cfg」に以下の設定がない場合は、「/etc/cloud/cloud.cfg.d/datasource.cfg」を作成して追加してください。

    すでに設定済の場合は、対応する必要はありません。

    datasource_list: ['OpenStack']

仮想サーバの解放

仮想サーバのCPUおよびメモリ資源を解放するため、仮想サーバを「解放」します。解放された仮想サーバは解放状態(SHELVED_OFFLOADED)となります。

仮想サーバは起動・停止どちらの状態でも、解放することができます。

注:
  • 解放状態の仮想サーバーにできない操作

    解放状態の仮想サーバに対して、以下の操作はできません。

    • ポートの接続/接続解除
    • ブロックストレージのアタッチ/デタッチ
    • 仮想サーバのタイプ変更
    • 仮想サーバの再作成
    • 仮想サーバの起動/停止
  • 強制停止の回避方法

    仮想サーバの起動中にCPUやメモリを解放すると、OSのシャットダウンが行われます。60秒以内にシャットダウンが完了しない場合、その時点で仮想サーバは強制停止(電源強制断に相当)されます。サービス停止前の強制停止を回避するには、OSをシャットダウンしてから、解放を実行してください。

  • CPUとメモリ資源解放による影響

    仮想サーバを「解放」すると、CPUおよびメモリ資源は完全に解放されます。なお、仮想サーバの「復元」のために資源を予約しておくことはできません。

    仮想サーバの「復元」には、CPUおよびメモリ資源を新たに取得する必要があります。このとき、復元に必要なCPUおよびメモリ資源が不足していると、仮想サーバの復元が失敗する可能性があります。サーバグループ機能でポリシーを指定している場合は、復元先となる物理ホストが限定されるため、失敗する可能性がさらに高くなります。

仮想サーバの復元

解放状態にある仮想サーバを通常どおり利用する状態に戻すには、仮想サーバを「復元」します。

仮想サーバの「復元」に失敗した場合は、ヘルプデスクまでご連絡ください。

注:
  • 仮想サーバを復元した場合、起動状態(ACTIVE)で復元されます。OS提供サービス、ソフトウェア提供サービスなどの料金が発生するため、注意してください。
  • 仮想サーバの「復元」には、CPUおよびメモリ資源を新たに取得する必要があります。このとき、復元に必要なCPUおよびメモリ資源が不足していると、仮想サーバの復元が失敗する可能性があります。サーバグループ機能でポリシーを指定している場合は、復元先となる物理ホストが限定されるため、失敗する可能性がさらに高くなります。

仮想サーバの再起動

  • ソフトリブート(OSのリブートコマンドに相当)
  • ハードリブート(リセットボタンに相当)

仮想サーバの設定変更

既存の仮想サーバの設定内容を変更します。以下の項目を変更できます。

  • 仮想サーバ名の変更
  • IPアドレスの変更(IPv4だけ変更可能)
注:

仮想サーバ名を変更しても、OS上のコンピュータ名は変更されません。コンピュータ名(ホスト名)を変更する場合は、OS上で変更してください。

ブロックストレージのアタッチ/デタッチ

作成済みのブロックストレージをデバイス名(例:/dev/vdb)を指定してアタッチします。また、不要になったブロックストレージはデタッチします。

ヒント: スタンダードサービスの仮想サーバ(Windows)にブロックストレージをアタッチまたはデタッチする場合は、SANポリシーの変更が必要です。詳細は、「Microsoft製品利用時の注意事項」を参照してください。

ポートの接続/接続解除

作成済みのポートを仮想サーバに追加で接続します。また、不要になったポートは接続を解除します。