ロードバランサーサービスとは

対象リージョン:東日本第1/第2、西日本第1/第2

ロードバランサーをネットワーク内に作成すると、仮想サーバへのトラフィックを分散して処理します。

注: ロードバランサーの通信に関するログはサポートしていません。

ロードバランサーサービスでは、以下の機能を提供します。

ロードバランサーの作成

負荷分散の用途に合わせ、以下の項目を設定してロードバランサーを作成します。ロードバランサーが作成されるとユニークなFQDNが通知されます。このFQDNを使用して、負荷分散対象の増減に影響されることなく業務を継続します。

注: ロードバランサーを配備すると、ロードバランサーに通知されたFQDNがDNSサービスに自動登録されます。
ヒント:
  • ロードバランサーには通知されたFQDNでアクセスしてください。IPアドレスは変更される可能性があります。
  • アベイラビリティゾーンの異なる複数のサブネットをロードバランサーに登録すると、アベイラビリティゾーンをまたいで負荷を分散します。
表 1. ロードバランサー 設定可能項目一覧
項目 説明 必須
ロードバランサー名

ロードバランサーを識別するための名称

プロジェクト内で一意となっている必要があります。

ロードバランサータイプ

用途に合わせて以下の2タイプから指定

  • public:インターネットからのトラフィックを負荷分散
  • internal:プライベートネットワーク内だけで負荷分散
ヒント: Internalのロードバランサーを作成した場合、ロードバランサーのFQDNは、共通ネットワークサービスで提供される公開DNSサーバ(付録参照)に登録されます。利用者側でDNSサーバへの登録操作は必要ありません。
負荷分散条件設定リスト どのトラフィックに対して分散処理を行うか、負荷分散条件を指定する。リスト形式で複数指定できる  
セキュリティグループリスト ロードバランサーに設定するセキュリティグループのIDを、リスト形式で指定する  
サブネットリスト

負荷分散の対象である仮想サーバが接続されているサブネットのID(リスト形式)

注:
  • インターネットからのトラフィックを負荷分散する場合、サブネットが接続する仮想ルータに外部ネットワークを接続する必要があります。
  • サブネットのhost_routesを変更した場合には、ロードバランサーを再度作成してください。変更後の設定は、再度作成した後に反映されます。
グレード

ロードバランサーの処理性能を以下の3タイプから指定

  • Standard:標準性能版(290 TPS ※)
  • Middle:中間性能版(580 TPS ※)
  • High:高性能版(870 TPS ※)

※:SSL通信(2048bit 鍵長)時の処理性能です(単位はTPS:Transactions Per Second)。この性能値は弊社の評価環境にて測定した値です。性能は動作環境などにより変化します。保証されるものではありません。

注:

ロードバランサーは1つのサブネットに対して、グレードごとに以下の個数のIPアドレスが必要です。必要な個数のIPアドレスを確保できる構成にしてください。

  • Standard:4個
  • Middle:8個
  • High:12個
 

ロードバランサーの運用操作

ロードバランサーの削除

既存のロードバランサーを指定して削除します。

セキュリティ

インターネット通信可能なロードバランサーを作成した場合、フロントエンド側はインターネットに公開された状態になります。インターネットからの攻撃を防ぐため、あらかじめ必要なセキュリティグループを作成し、ロードバランサーに設定します。