イメージファイルの取得と事後作業

対象リージョン:全リージョン

エクスポート処理が完了したイメージファイルは、オブジェクトストレージ上に保管されます。お客様環境で利用するためには、オブジェクトストレージからイメージファイルを取得して、移行先環境へ転送します。

イメージファイルのエクスポート先

  • 移行先環境がKVMの場合

    イメージファイルは、以下の条件でオブジェクトストレージに保管されています。

    • イメージファイル(オブジェクト)は、仮想サーバのシステムストレージからイメージを作成する際に指定した、"イメージ名"+".qcow2"という名称で保管されています。
  • 移行先環境がVMwareの場合

    イメージファイルは、以下の条件でオブジェクトストレージに保管されています。

    • イメージファイル(オブジェクト)は、仮想サーバのシステムストレージからイメージを作成する際に指定した、"イメージ名"+".vmdk"という名称で保管されています。
    • イメージファイル(オブジェクト)が保管された同一コンテナに、".ovf"ファイルと".mf"ファイルも保管されています。
    • イメージファイル(オブジェクト)は、分割アップロードされています。
    • 分割されたファイルは、"コンテナ名"+"_segments"という名称の別コンテナに保管されています。

      注: これらの分割ファイルを誤って削除した場合、イメージファイル全体が利用できなくなります。

イメージファイルの取得方法

以下の手順に従って、エクスポートされたイメージファイルを取得します。

  • 東日本第3/西日本第3リージョン以外の場合、または東日本第3/西日本第3リージョンでオブジェクトストレージ[Swift互換]を利用する場合
    1. イメージファイルが保管されたオブジェクトストレージに、アクセス可能なユーザーで認証します。
    2. 以下のパラメーターを指定して、オブジェクトストレージからイメージファイルを取得します。
      • プロジェクトID
      • エクスポートされたイメージファイルが保管されているコンテナ名
      • エクスポートされたイメージファイル名
  • 東日本第3/西日本第3リージョンでオブジェクトストレージ[S3互換]を利用する場合
    1. イメージファイルを取得するAPIのリクエストに必要な署名情報を作成します。署名情報の詳細については「署名情報」を参照してください。
    2. オブジェクトストレージ[S3互換]からイメージファイルを取得します。

エクスポート処理の事後作業

イメージファイルの取得が完了したら、お客様仮想環境へ転送します。また、イメージ保管サービスに登録されたエクスポート元として作成したイメージ、エクスポート処理が完了したイメージファイルなどについては、使用量に応じた課金が継続されます。お客様環境での動作確認後、不要になる場合は忘れずに削除してください。

移行先環境がVMware環境の場合、イメージファイルの取得と併せて”.ovf”ファイル、”.mf”ファイルも取得します。 この時、".ovf"ファイルは仮想サーバを最小設定で起動する設定になっています。そのため、お客様仮想環境へ転送する前に必要に応じて修正してください。

  • CPU数の設定(VirtualQuantityの値を変更する)

    <Item>
      <rasd:AllocationUnits>hertz * 10^6</rasd:AllocationUnits>
      <rasd:Description>Number of Virtual CPUs</rasd:Description>
      <rasd:ElementName>1 virtual CPU(s)</rasd:ElementName>
      <rasd:InstanceID>1</rasd:InstanceID>
      <rasd:ResourceType>3</rasd:ResourceType>
      <rasd:VirtualQuantity>1</rasd:VirtualQuantity>
    </Item>
  • メモリサイズの設定(VirtualQuantityの値を変更する)

    <Item>
      <rasd:AllocationUnits>byte * 2^20</rasd:AllocationUnits>
      <rasd:Description>Memory Size</rasd:Description>
      <rasd:ElementName>512MB of memory</rasd:ElementName>
      <rasd:InstanceID>2</rasd:InstanceID>
      <rasd:ResourceType>4</rasd:ResourceType>
      <rasd:VirtualQuantity>512</rasd:VirtualQuantity>
    </Item>
表 1. ".ovf"ファイルに設定されるOS種別一覧
OS種別 設定値

Windows 2016

Windows 2019

<OperatingSystemSection ovf:id="1" vmw:osType="windows9Server64Guest">
Windows 以外 <OperatingSystemSection ovf:id="1" vmw:osType="otherGuest">