まえがき#

最終更新日: 2020年11月20日

本ガイドの目的#

本ガイドでは、FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O(※1)(以降、FJcloud-O)を既に利用されている方がこれからFUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-ベアメタル(※2)(以降、FJcloud-ベアメタル、またはベアメタル)を利用される際に、ベアメタルサーバの申込みからVMware ESXiにログインするまでの手順を説明します。

※1 旧サービス名称 FUJITSU Cloud Service for OSS

※2 旧サービス名称 FUJITSU Cloud Service ベアメタルサービス

本ガイドの対応イメージを以下に示します。

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対象リージョン#

本ガイドで対象とするリージョンは、東日本リージョン3、西日本リージョン3です。

その他のリージョンでは、FJcloud-ベアメタルは提供されておりませんのでご注意ください。

対象読者#

本ガイドの対象読者は、FJcloud-Oを既に利用されている方やAPIを利用して環境構築ができる方を対象として構築手順を記載しています。基本的なAPIの実行方法やベアメタルサーバ(物理サーバ)の知識については、関連するドキュメントを参照ください。

また、本ガイドでは、ネットワークなどの設計においてVMware ESXiに関する知識やFJcloud-ベアメタルで提供する物理サーバ機種(PRIMERGY)に関する知識が必要となります。これらの知識については、本ガイドでは説明しておりませんので、あらかじめ各製品のマニュアルページ等をご確認いただけますようお願いします。

前提/参照ドキュメントおよびURL/注意事項/商標#

上記に関しては、こちらを参照してください。

料金表#

FJcloud-ベアメタルの料金については、こちらを参照してください。

事前準備#

本ガイドを実施する上で事前に準備しておく以下については、こちらを参照してください。

  • ユーザーおよびロールの作成

  • 作成ユーザーのプロジェクト登録

ご利用時の注意事項#

ご利用される上であらかじめ注意しておくことを以下に記載します。これらの情報は、「機能説明書」に記載されています。最新情報は、「機能説明書」をあわせてご確認ください。

  • 本ガイドの情報について

本ガイドの操作手順は2019年1月31日時点での情報を元に記載しております。今後サービスのアップデート等により、本ガイドの内容と異なる点が発生する場合がございます。その場合は、FJcloud-ベアメタルのサービス仕様書および機能説明書を一度ご確認の上、ご利用ください。

  • 本ガイド記載のIPアドレス、MACアドレス、各種ID情報について

本ガイドにて記載済みのIPアドレス、MACアドレス、および各種ID情報は、お客様のご利用環境によって取得される情報が異なります。設計時に設定した情報以外は環境により異なりますのでご注意ください。

  • ベアメタルサーバに設定するポートIDに関する注意事項(参照元URL)

1台のベアメタルサーバには、複数の物理ポートが搭載されています。ベアメタルサーバ作成(申請)前に使用する物理ポートの数だけポート(親ポート)の作成が必要です。

なお、ベアメタルサーバの作成後にポート(親ポート)の追加や、別ポートへの変更はできません。ポート(親ポート)の追加や変更にはベアメタルサーバの再作成(解約後に再申請)が必要になります。

  • サーバ管理コンソールiRMC(integrated Remote Management Controller)に関する注意事項(参照元URL)

  • iRMCを利用する場合は、お客様の作業端末にWebブラウザおよびJAVAが必要です。

  • ビデオリダイレクションウィンドウのメニューやツールバーから、ベアメタルサーバの電源投入/切断やリブートを行わないでください。ベアメタルサーバの電源操作は、IaaSポータルまたはAPIを利用してください。

  • ビデオリダイレクションとバーチャルメディアの利用方法についてはiRMCのマニュアルを参照してください。ビデオリダイレクションの利用方法は「3 ビデオリダイレクション(AVR)」を参照してください。

  • ベアメタルサーバのOSにログインするための情報について(参照元URL)

ベアメタルサーバのOSにログインするためのユーザーアカウントと初期パスワードは、ベアメタルサーバ作成後にIaaSポータルまたはAPIで取得します。詳細は機能説明書のベアメタルサーバ作成後の作業を参照してください。また、初期パスワードはベアメタルサーバの作成後に変更してください。

  • ベアメタルサーバの電源操作に関する注意事項(参照元URL)

ベアメタルサーバの電源操作は、IaaSポータルまたはAPIを利用してください。OS上の操作でベアメタルサーバを停止させても、ベアメタルサーバは数分後に自動で起動します。

  • ベアメタルサーバの削除に関する注意事項(参照元URL)

ネットワークや共有ストレージは課金対象です。ベアメタルサーバを解約する場合、不要なネットワークや共有ストレージも併せて削除してください。

トランクのサブポートを削除すると、ほかのサブポートが正常であってもトランクのステータスが「DOWN」になることがあります。この場合、すでに接続されているサブポートの1つをいったん削除し、再度追加することでトランクのステータスが「ACTIVE」になります。

リンクアグリゲーション構成は利用できません。アクティブ/スタンバイ構成は利用できます。

ベアメタルサーバ作成時に指定したポートはuntagとなるため、1つの物理ポートに複数の仮想ネットワークを接続しない場合はVLANの設定は不要です。

  • FJcloud-ベアメタル用のネットワークに仮想サーバを接続する場合の注意事項(参照元URL)

FJcloud-ベアメタル用のネットワークに仮想サーバを接続する場合は、同一サブネット上に仮想サーバを2台以上接続してください。仮想サーバが1台の場合の動作は保証できません。

  • インターネットに接続する場合の注意事項(参照元URL)

ベアメタルサーバをインターネットに接続する場合、以下の2つを分けてください。
- 仮想サーバが接続しているネットワーク・仮想ルータ
- ベアメタルサーバが接続しているネットワーク・仮想ルータ
これらが混在した環境では、どちらか一方がインターネットに接続できない可能性があります。ただし、どちらか一方だけがインターネットに接続する場合は混在した環境でも問題ありません。

  • 共有ストレージに関する注意事項(参照元URL)

共有ストレージを削除すると、共有ストレージに紐付くバックアップボリュームも削除されます。
作成した共有ストレージのサイズ変更はできません。共有ストレージのサイズを変更する場合、こちらの手順を参照してください。

  • スナップショットに関する注意事項(参照元URL)

差分のベースラインとなるため、最新のバックアップ世代に紐付くスナップショットは削除できません。
ベアメタルサーバが稼働中の状態で採取したスナップショットデータについては、動作を保証できません。確実に動作するスナップショットデータを採取するためには、ベアメタルサーバが停止状態のときに採取してください。

  • スナップショットのリカバリに関する注意事項(参照元URL)

    • スナップショットを採取元とは異なる共有ストレージにリカバリする場合、事前にリカバリ先となる共有ストレージをマウントしてください。
    • リカバリ中にエラーが起きた場合、リカバリ先の共有ストレージのデータは復元できません。事前に共有ストレージのスナップショットを採取し、バックアップボリュームに転送しておくことをお勧めします。
  • バックアップに関する注意事項(参照元URL)

    • 共有ストレージの使用率が90%を超えている場合、バックアップボリュームを作成できません。
    • 共有ストレージにスナップショットを保存するための空き容量がない場合、バックアップボリュームは作成できません。
    • スナップショットデータをバックアップ(転送)する際、バックアップボリュームの容量が足りない場合は転送が一時停止状態になります。バックアップデータの世代削除などによって空き容量が増えると自動的に再開されます。
    • 転送先に同じ名前のバックアップ世代が存在する場合、既存のバックアップ世代名に日付(_YYYY-MM-DD_HHMM)が追加されます。
    • 保持できるバックアップの最大世代数は、共有ストレージに紐付くバックアップボリューム全体で250までです。超過した場合は古い世代から順番に削除されます。
    • リカバリ中にエラーが起きた場合、リカバリ先の共有ストレージのデータは復元できません。事前に共有ストレージのスナップショットを採取し、バックアップボリュームに転送しておくことをお勧めします。
    • バックアップ元の共有ストレージとリカバリ先の共有ストレージが異なる場合、リカバリ先の共有ストレージにバックアップボリュームが作成されているとリカバリできません。
    • バックアップ実施中にリカバリを実行すると、バックアップは一時停止します。リカバリが完了した後、バックアップを再開します。
  • バックアップデータの世代数に関する注意事項(参照元URL)

    • 共有ストレージにほかのバックアップボリュームがある場合、そのバックアップボリュームの世代数と合算して250までとなります。
  • バックアップデータの削除に関する注意事項(参照元URL)

    • 最新のバックアップ世代は削除できません。
    • 共有ストレージに保存されたスナップショットは削除されません。
  • セキュリティグループの設定に関する注意事項(参照元URL)
    仮想サーバとベアメタルサーバでは、セキュリティグループのStatefulの値が異なるため、以下の表に示すような違いがあります。IaaSポータルを利用してセキュリティグループを設定した場合は、Statefulの初期値が「True」で設定されますので、利用者様にて変更するようにしてください。

項目 仮想サーバ ベアメタルサーバ
Stateful True False
許可ルール
(方向)
Egressだけを許可 EgressとIngressの両方を許可
許可ルール
(通信相手)
CIDR形式のIPアドレス
セキュリティグループ
CIDR形式のIPアドレス
備考 IngressまたはEgressのどちらかのルールを設定すると、
自動的に対向のルールが生成されます。
IngressとEgressの両方のルールが必要です。