データベース仮想サーバの作成

対象リージョン:東日本第1/第2、西日本第1/第2

リレーショナルデータベース環境を利用するために、データベース仮想サーバを作成します。作成する際、様々なデータベース仮想サーバのタイプから、必要な性能に応じて選択でき、自動バックアップなどの設定もできます。

また、作成されるデータベース仮想サーバを基本として、性能、可用性、信頼性を向上させる機能も提供します。

図: データベースサービスの全体像


データベース仮想サーバ設定

作成するデータベース仮想サーバを設定します。

  • データベース仮想サーバ名
  • データベース仮想サーバタイプの選択

    表 1. 提供する仮想サーバタイプ(フレーバー)一覧(スタンダードCPU)
    タイプ名 仮想CPU数 メモリ(GB)
    C-2 2 4
    C-4 4 8
    C-8 8 16
    C-16 16 32
    S-1 1 4
    S-2 2 8
    S-4 4 16
    S-8 8 32
    S-16 16 64
    M-1 1 8
    M-2 2 16
    M-4 4 32
    M-8 8 64
    M-16 16 128
    XM-4 4 128
    LM-1 1 16
    LM-2 2 32
    LM-4 4 64
    LM-8 8 128
    L-12 12 128
    L-24 24 128
    表 2. 提供する仮想サーバタイプ(フレーバー)一覧(ハイスピードCPU)
    タイプ名 仮想CPU数 メモリ(GB)
    C2-2 2 4
    C2-4 4 8
    C2-8 8 16
    C2-16 16 32
    S2-1 1 4
    S2-2 2 8
    S2-4 4 16
    S2-8 8 32
    S2-16 16 64
    M2-1 1 8
    M2-2 2 16
    M2-4 4 32
    M2-8 8 64
    M2-16 16 128
    XM2-4 4 128
    LM2-1 1 16
    LM2-2 2 32
    LM2-4 4 64
    LM2-8 8 128
    L2-12 12 128
    L2-24 24 128
  • 配備するアベイラビリティゾーン名
  • DBサブネットグループの指定
  • DBパラメーターグループの指定

データ領域の設定

データ領域として利用するディスク容量、およびディスクタイプを指定します。

データ領域として利用できるディスク容量は、10GB~10TBです。

ヒント:

データ領域として利用するディスクの容量には、以下が含まれます。

  • PostgreSQLデータベースのユーザーデータ領域
  • PostgreSQLデータベースのシステムデータ領域
  • エンジンログ領域
  • トランザクションログ領域
  • ソートなどの一時ファイル

ディスクタイプは以下のタイプから選択します。

表 3. ディスクタイプ一覧
タイプ 用途
標準(M1タイプ)
  • ファイルの読書きが頻繁に発生するアプリケーションデータを配置する場合
  • サイズの大きなデータファイルを多く扱う場合
ヒント: データベース仮想サーバの作成や容量変更などのAPIにおいて、ブロックストレージのタイプには必ず「M1」を指定してください。

冗長化設定

待機系データベース仮想サーバを作成します。

  • マルチDBオプション(有効または無効)
  • マルチAZオプション(有効または無効)
表 4. 冗長化設定の組み合わせ
  マルチDBオプション 補足
無効 有効
マルチAZオプション 無効

マルチDBオプションの設定に従って、同一アベイラビリティゾーン内に、待機系データベース仮想サーバが作成される

注: リージョンにアベイラビリティゾーンが1つしか存在しない場合、必ず「無効」を指定してください。
有効 ×

別のアベイラビリティゾーンに、待機系データベース仮想サーバが作成される

注: マルチAZオプションが「有効」の場合、マルチDBオプションも「有効」を指定してください。

待機系データベース仮想サーバが作成されたあとは、主系から待機系へ同期的にデータが複製されるようになり、データの冗長性を確保します。

複製されるのは、データベース仮想サーバに接続されたデータ領域単位のデータです。

待機系からの読出しを行うことはできません。

注:

同期的に複製が行われるため、冗長化設定が無効の場合に比べ、書込み性能に影響が出る可能性があります。

自動バックアップ設定

自動バックアップを設定すると、日次でのデータベース仮想サーバのデータ、設定ファイルのフルバックアップが行われます。設定可能な項目は以下のとおりです。

表 5. 自動バックアップの設定項目
項目 説明
バックアップを行う時間帯 特定の時刻をバックアップ開始時間として指定する(UTCで指定する)
バックアップ保持期間 0~10(日)の範囲で指定する。0を指定した場合、自動バックアップは行わない

自動メンテナンス設定

自動メンテナンスを設定すると、週次でのメンテナンス(再起動が必要なデータベース仮想サーバの設定変更)が行われます。また、自動メンテナンスを実施する・しないの設定も可能です。

設定可能な項目は以下のとおりです。

表 6. 自動メンテナンスの設定項目
項目 説明
メンテナンスを行う時間帯 特定の時刻をメンテナンス開始時間として指定する(UTCで指定する)
自動メンテナンス実施設定 自動メンテナンスを実施する、またはしないを指定する

なお、自動メンテナンスでは、セキュリティアップデートやソフトウェアのパッチ適用は実施されません。パッチ適用を実施する際には、データベース仮想サーバのパッチ適用を参照してください。

注: メンテナンスが実施されている間(約10分)はDBを利用できません。

アクセス制御

セキュリティグループ機能により、データベース仮想サーバへのアクセスを制御します。

データベース設定

データベース管理用マスタユーザー、文字コードなどを設定します。

表 7. データベース設定項目
項目 説明
マスタユーザー名 データベース管理用ユーザー名を指定する
マスタユーザーパスワード データベース管理用ユーザーのパスワードを指定する
データベース接続用ユーザーのリスト ユーザー名、パスワード、そのユーザーが接続可能なデータベース名をリスト形式で指定する
文字コード データベースの文字コードを指定する

注意事項

  • データベース仮想サーバの管理はシステムが行うため、データベース仮想サーバ自身にSSHやリモートデスクトップを使ってログインすることはできません。
  • データベース仮想サーバへのTCPタイムアウト値は1時間です。この値は変更できません。
  • データベースサービスでは、データベースエンジンのチェックサム機能が有効化されています。
  • データベースにはFQDNでアクセスしてください。

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