4.1.1. HPCバジェットの概要

HPCバジェットの定義#

HPCバジェットは、「Fujitsu クラウドサービス HPC」が提供する下記のコンピューティングリソースを利用するための予算です。

  • Armシステム
  • x86システム
  • GPUシステム

HPCバジェットの利用方法#

HPCバジェットには、下記の通りHPCバジェット(基本料金)HPCバジェット(超過料金)があります。 HPCバジェットはジョブ終了時に消費されます。有効期間は料金月内であり、翌月への繰り越しはできません。月末に投入されたジョブの終了が翌月になる場合は、翌月のHPCバジェットから消費されます。

ノード予約サービスに関する注意事項

ノード予約サービスにより予約したリソースに対して、HPCバジェットは利用日毎に1日分消費され、ジョブ終了時には消費されません。

HPCバジェット(基本料金)#

コンピューティングリソースを利用するために必ずご購入いただくHPCバジェットプランです。HPCバジェット(基本料金5)HPCバジェット(基本料金50)HPCバジェット(基本料金100)HPCバジェット利用休止(基本料金0)の4種類のプランがあり、何れかを選択する必要があります。HPCバジェット(基本料金50)およびHPCバジェット(基本料金100)については、購入金額の10%分のHPCバジェットを上乗せでご利用いただけます。HPCバジェット利用休止(基本料金0)は一定期間利用を休止するためのプランであり、HPCバジェットが ¥0 となるため、コンピューティングリソースを利用できません。コンピューティングリソース以外のサービスは利用できます。

メニュー 支払い 価格(税抜) 利用可能HPCバジェット
HPCバジェット(基本料金5) ¥50,000 ¥50,000
HPCバジェット(基本料金50) ¥500,000 ¥550,000
HPCバジェット(基本料金100) ¥1,000,000 ¥1,100,000
HPCバジェット利用休止(基本料金0) ¥0 ¥0

HPCバジェット利用休止(基本料金0)に関する注意事項

HPCバジェット利用休止(基本料金0)は契約初月度は選択できません。HPCバジェット利用休止(基本料金0)が当月のHPCバジェットプランとして選択されている場合のみ、当月のプランの変更から他のHPCバジェットプランを選択することで月の途中からでも利用再開可能であり、選択したプランが当月のHPCバジェットプランとして設定されます。

各コンピューティングリソースの利用単価は以下の通りです。累積の利用時間が1時間未満の場合は、1時間に切り上げてHPCバジェットが消費されます。

システム 単価(時間) 課金単位
Armシステム ¥330 ノード
x86システム ¥490 ノード
GPUシステム ¥420 GPU

ノード予約サービスによる各コンピューティングリソースの利用単価は以下の通りです。日単位でHPCバジェットが消費されます。

システム 単価(日) 課金単位
Armシステム ¥9,500 ノード
x86システム ¥14,100 ノード
GPUシステム ¥96,700 ノード

Armシステムの予約単位に関する注意事項

Armシステムの予約ノード数は12の倍数のみです。

HPCバジェット(超過料金)#

HPCバジェット(基本料金)を超過して利用した場合に10,000円単位で自動課金されるHPCバジェットです。例えば、HPCバジェット(基本料金)を7,000円超過した場合、10,000円分のHPCバジェット(超過料金)が自動課金され、そこから7,000円が消費されて残額3,000円となります。

HPCバジェット(超過料金)を利用するかどうかをコントロールパネルより選択できます。HPCバジェット(超過料金)抑止が無効な場合、HPCバジェット(超過料金)が自動課金されます。HPCバジェット(超過料金)抑止が有効な場合、HPCバジェット(超過料金)は自動課金されません。

HPCバジェット(超過料金)抑止に関する注意事項

HPCバジェット(超過料金)抑止が有効な場合、使用したHPCバジェットがHPCバジェット(基本料金)を超過した時点で実行中および実行待ちのジョブはキャンセルされ、以降のコンピューティングリソースの利用はできなくなります。その状態でHPCバジェット(超過料金)抑止を無効にすると、HPCバジェット(超過料金)が自動課金され、利用を再開できます。既にHPCバジェット(超過料金)が自動課金されている状態でHPCバジェット(超過料金)抑止を有効にすると、その時点で実行中および実行待ちのジョブはキャンセルされ、以降のコンピューティングリソースの利用はできなくなります。その状態でHPCバジェット(超過料金)抑止を無効にすると、HPCバジェット(超過料金)抑止が有効に変更された時点から利用を再開できます。その場合、HPCバジェット(超過料金)抑止を有効に変更後にキャンセルされた実行中ジョブが使用したHPCバジェット消費金額は課金対象となります。

HPCバジェット(超過料金)抑止とノード予約サービスに関する注意事項

HPCバジェット(超過料金)抑止が有効な場合、ノード予約サービスで予約を登録できません。ノード予約サービスで利用開始前や利用中のステータスの予約が存在する場合、HPCバジェット(超過料金)抑止を有効に変更できません。

各コンピューティングリソースの利用単価は、HPCバジェット(基本料金)と同じです。 有効期間は料金月内であり、翌月への繰り越しはできません。

メニュー 支払い 価格(税抜) 利用可能HPCバジェット
HPCバジェット(超過料金) ¥10,000 ¥10,000

HPCバジェットの消費額や残額の確認方法は、4.1.2. HPCバジェットの利用状況確認をご参照ください。

その他のサービスメニューを含めた料金体系の詳細については、Fujitsu クラウドサービス HPC 料金表 をご確認ください。

集計期間に関する注意事項

本サービスの料金月は、日本標準時(JST)における当月1日0時から当月末日24時まで(協定世界時(UTC)における前月末日15時から当月末日15時まで)です。料金月の期間内において終了したジョブがHPCバジェットの消費対象です。