3.1. 利用開始までのフロー

サービス利用開始までの全体フロー#

「Fujitsu クラウドサービス HPC」 を利用するまでの全体フローを示します。記載の手順に従って、各作業内容を実施してください。


1. 「Fujitsu クラウドサービス HPC」のサービス契約#

「Fujitsu クラウドサービス HPC」の利用にあたり、サービス申し込みが必要です。お申し込みの際は、担当営業までご連絡ください。

2. コントロールパネルへの接続#

サービス申し込み後、契約が完了するとコントロールパネルへのログインに必要なIDとパスワードが通知されます。このアカウント情報を使用し、コントロールパネルにログインします。

3. 「Fujitsu クラウドサービス HPC」の利用開始#

コントロールパネルの「コンピューティング・コンテナ」メニューより、「Fujitsu クラウドサービス HPC」を選択します。「Fujitsu クラウドサービス HPC の利用を開始する]を選択し、利用開始に必要なHPCバジェットやログインノード設定等のパラメータを選択します。

利用開始手順の詳細につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

利用開始手順の完了後、ご契約者様のログインノードが作成されます。ログインノードが作成された時点から課金が発生します。

HPCバジェット(超過料金)抑止の設定

HPCバジェットプランの選択画面において、HPCバジェット(超過料金)抑止を有効とすることで、HPCバジェット(超過料金)の自動課金を抑止できます。HPCバジェット(超過料金)抑止が有効の場合、選択したHPCバジェットプランを超過した時点で実行中および実行待ちのジョブはキャンセルされ、以降のコンピューティングリソースの利用はできなくなります。HPCバジェット(超過料金)抑止が無効の場合は、選択したHPCバジェットプランを超過した時点でHPCバジェット(超過料金)が自動課金されます。

ログインノードの作成時間

ログインノードの作成が完了するまで1時間程度要します。ログインノードのステータスが「正常」となった後に次の手順を実施してください。

障害・メンテナンス・お知らせの確認

サービス利用開始の前に、メンテナンス予定等を確認することをご推奨します。 コントロールパネルにログイン後、左上のプルダウンメニューより、「構築・運用・管理」にカーソルを合わせ、「サービスアクティビティ」を選択します。 サービスアクティビティの画面に遷移後、「イベントカレンダー」および「イベントリスト」で近日中に予定されているメンテナンス情報などをご確認ください。 「関係のある障害・メンテナンス・お知らせのみ」を選択すると、作成したリソースに関連する情報に絞って確認することができます。 サービスアクティビティの機能に関する詳細は、クラウドヘルプ(サービスアクティビティ)をご参照ください。

4. マルチアカウントの作成#

ログインノードが作成された後、ログインに使用するマルチアカウントを作成します。ユーザーはこのマルチアカウントを使用してログインノードへSSH接続するため、必要なユーザー数分のマルチアカウントを作成してください。マルチアカウントを利用するためには、IDとパスワードを利用するご契約者様(以降、管理者)とマルチアカウントを割り当てられたユーザー側での作業が必要となります。

4.1 [管理者] マルチアカウントの作成#

コントロールパネルの「アカウントメニュー」「アカウント管理」から「アカウント作成」を選択し、マルチアカウントを追加します。アカウント名とパスワードは管理者が決定し、ユーザーに安全な手段で通知してください。メモにはユーザーを区別可能な任意の情報を入力し、権限運用者権限を選択してください。

マルチアカウント作成手順の詳細につきましては、コントロールパネルヘルプ-共通をご参照ください。

本手順により、ユーザーがコントロールパネルにログイン可能なマルチアカウントが作成されます。アカウント管理の詳細マルチアカウント用のログインURLが表示されるので、上記のアカウント名とパスワードに加えて、マルチアカウント用のログインURLをユーザーに安全な手段で通知してください。

マルチアカウント名に関する注意事項

マルチアカウント名は本サービス内で一意である必要があります。他のご契約者が既に使用されているマルチアカウント名はご使用できません。作成されたマルチアカウント名は他のご契約者からも参照可能であるため、個人名や組織名等の情報をマルチアカウント名に含めないようご注意ください。

例)不適切なマルチアカウント名
 X fuji-taro : 個人名がアカウントに含まれている
 X fujitsu-user : 組織名がアカウントに含まれている

例)推奨するマルチアカウント名
 〇 hpcuser01 , clouduser01 など、一般名詞や数字で構成されるアカウント名

4.2 [管理者] ログインノードへのマルチアカウント登録#

作成したマルチアカウントをログインノードに登録します。「ログインノード」メニューの「選択したログインノードの操作」より、「アカウント追加」を選択し、アカウントを追加します。マルチアカウント名にはログインノードを利用するユーザーのマルチアカウントを選択します。メールアドレスにはユーザーのメールアドレスを入力し、SSHキー名およびパスフレーズには任意の値を入力してください。SSHキー名およびパスフレーズについては、次項の手順でユーザー自身により変更するため、一時的な値となります。本手順でマルチアカウント登録時にダウンロードされる秘密鍵は使用しません。

マルチアカウント登録手順の詳細につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

4.3 [ユーザー] SSHキーのパスフレーズ変更と秘密鍵のダウンロード#

管理者より通知されたマルチアカウント用のログインURLにアクセスし、アカウント名とパスワードを使用してコントロールパネルにログインします。「ログインノード」メニューの「選択したログインノードの操作」より、「アカウント設定変更」を選択し、アカウント設定を変更します。メールアドレス については、管理者が入力したメールアドレスが設定されていますので、必要に応じてメールアドレスを変更してください。SSHキー名およびパスフレーズについては、ユーザーが指定する任意の値を設定してください。「変更する」を選択すると、ログインノードのログインに使用する秘密鍵が自動的にダウンロードされます。

アカウント設定手順の詳細につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

秘密鍵とパスフレーズに関する注意事項

秘密鍵とパスフレーズは他者に漏洩しないように管理してください。

5. HPCファイアウォールグループの設定#

管理者がログインノード用に適用するHPCファイアウォールグループの設定を変更します。初期状態では全てのInBound通信が遮断されており、全てのOutBound通信は許可されています。ログインノードにアクセス可能なポート番号は22/tcp (SSH)のみです。ユーザーがログインノードにSSH接続する際の接続元IPを確認し、INルールにアクセス許可ルールを追加してください。許可されたIPからのみ、ログインノードにSSH接続可能です。

HPCファイアウォールグループの設定手順の詳細につきましては、コントロールパネルヘルプをご参照ください。

INルールに関する注意事項

INルールで許可された接続元IPからログインノードに接続できるため、接続元IPの範囲は必要最低限の信頼できるIPを設定してください。

OUTルールに関する留意事項

OUTルールは変更できません。本サービスではログインノードからのOutBound通信は常に全許可となります。

6. ログインノードへのログイン#

ユーザーはコントロールパネルから取得した秘密鍵を利用し、ログインノードにSSH接続できます。ログインノードのIPは、コントロールパネルの「ログインノード」メニューのグローバルIPアドレスから確認してください。TeraTerm等の任意のターミナルソフトを使用し、接続先としてログインノードのIPアドレス、アカウント名にマルチカウント名、認証方法として取得した秘密鍵を指定し、ユーザーが設定したパスフレーズを入力することでログインノードにログインできます。

ターミナル毎の設定方法は、3.2. ログインノードへの接続をご参照ください。

ログイン後はすぐにジョブ実行が可能です。ジョブ実行方法の詳細につきましては、4. ジョブ実行をご参照ください。