ネットワーク
対象リージョン:東日本第3/西日本第3
ベアメタルサーバやストレージ(共有ストレージ、ブロックストレージ(iSCSI))を接続するネットワークを構築します。
ネットワークの作成
ベアメタルサーバやストレージ(共有ストレージ、ブロックストレージ(iSCSI))の作成前に、接続先となるネットワークを構築してください。
以下のリソースは、仮想サーバのネットワークサービスと共通の方法で作成します。
- ネットワーク
- サブネット
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セキュリティグループ
仮想サーバとベアメタルサーバではセキュリティグループに設定する項目が異なるため、セキュリティグループを分けてください。
また、デフォルトセキュリティグループは仮想サーバ用であるため、使用しないでください。
注: ベアメタルサーバの送受信において、ベアメタルサーバや対向先の仮想サーバのインターフェースのMTU値を超えるパケットサイズ(ジャンボパケット)の通信が正常にできないケースがあります。該当条件で通信断や遅延が発生した場合、MTU値を可能な限り大きな値を設定する、通信のパケットサイズを小さくするなどの必要な調整、またはベアメタルサーバのセキュリティグループの利用を控えることで解消される可能性があります。
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ポート
ベアメタルサーバやストレージの作成時に指定するポート(親ポート)を作成してください。
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ポート(親ポート)
本サービスでは物理ポートに紐付くポートを指します。
注:-
1台のベアメタルサーバには、複数の物理ポートが搭載されています。ベアメタルサーバ作成(申請)前に使用する物理ポートの数だけポート(親ポート)の作成が必要です。
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ベアメタルサーバの作成後にポート(親ポート)の追加や、別ポートへの変更はできません。ポート(親ポート)の追加や変更にはベアメタルサーバの再作成(解約後に再申請)が必要です。
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ポート(サブポート)
本サービスではVLAN接続用のポートを指します。
ポート(サブポート)はベアメタルサーバ作成後でも追加できます。
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トランク
VLAN(Virtual LAN)を利用して1つの物理ポートに複数の仮想ネットワークを接続する場合、ポート(親ポート)とポート(サブポート)でトランクを作成する必要があります。
トランクは、ポート(親ポート)を指定することで作成できます。このトランクにポート(サブポート)をアタッチします。
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トランクを作成した時点でのステータスは「DOWN」です。
接続しているポート(親ポート・サブポート)が正常であれば、トランクのステータスは「ACTIVE」になります。
- トランクのサブポートを削除すると、ほかのサブポートが正常であってもトランクのステータスが「DOWN」になることがあります。この場合、すでに接続されているサブポートの1つを一旦削除し、再度追加することでトランクのステータスが「ACTIVE」になります。
ヒント: ベアメタルサーバ作成時に指定したポートは untagとなるため、1つの物理ポートに複数の仮想ネットワークを接続しない場合はVLANの設定は不要です。 -
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- 仮想ルータ
以下のリソースは、NFVタイプを利用してください。
ベアメタルサーバをインターネットに接続する手順については、「ベアメタルサーバのインターネット接続手順」を参照してください。
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ベアメタルサーバをインターネットに接続する場合、以下の2つを分けてください。
- 仮想サーバが接続しているネットワーク・仮想ルータ
- ベアメタルサーバが接続しているネットワーク・仮想ルータ
これらが混在した環境では、どちらか一方がインターネットに接続できない可能性があります。ただし、どちらか一方だけがインターネットに接続する場合は混在した環境でも問題ありません。
- ベアメタルサーバ上の仮想サーバでは、サブネットのDHCPを利用できません。お客様にてDHCPサーバを用意してください。
- 仮想ルータにデフォルトルート(0.0.0.0/0)が設定されている場合、その仮想ルータ配下の仮想サーバは、FJcloud-O以外のネットワークに接続できません。
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外部ネットワークが接続されている仮想ルータにスタティックルートを設定する場合、プライベートアドレスだけ設定できます。
代表的な例の設定可否を示します。
表 1. 代表的な例の設定可否 IPアドレス 設定可否 0.0.0.0/0 × 100.64.0.0/16 × 100.64.0.0/24 × 100.64.0.0/32 × 133.162.0.0/16 × 10.0.0.0/8 ◯ 172.16.0.0/16 ◯ 172.16.0.0/24 ◯ 192.168.0.0/24 ◯ 192.168.0.0/32 ◯