ネットワーク

対象リージョン:東日本第3/西日本第3

ベアメタルサーバやストレージ(共有ストレージ、ブロックストレージ(iSCSI))を接続するネットワークを構築します。

ネットワークの作成

ベアメタルサーバやストレージ(共有ストレージ、ブロックストレージ(iSCSI))の作成前に、接続先となるネットワークを構築してください。

以下のリソースは、仮想サーバのネットワークサービスと共通の方法で作成します。

  1. ネットワーク
  2. サブネット
  3. セキュリティグループ

    仮想サーバとベアメタルサーバではセキュリティグループに設定する項目が異なるため、セキュリティグループを分けてください。

    また、デフォルトセキュリティグループは仮想サーバ用であるため、使用しないでください。

    注: ベアメタルサーバの送受信において、ベアメタルサーバや対向先の仮想サーバのインターフェースのMTU値を超えるパケットサイズ(ジャンボパケット)の通信が正常にできないケースがあります。

    該当条件で通信断や遅延が発生した場合、MTU値を可能な限り大きな値を設定する、通信のパケットサイズを小さくするなどの必要な調整、またはベアメタルサーバのセキュリティグループの利用を控えることで解消される可能性があります。

  4. ポート

    ベアメタルサーバやストレージの作成時に指定するポート(親ポート)を作成してください。

    • ポート(親ポート)

      本サービスでは物理ポートに紐付くポートを指します。

      注:
      • 1台のベアメタルサーバには、複数の物理ポートが搭載されています。ベアメタルサーバ作成(申請)前に使用する物理ポートの数だけポート(親ポート)の作成が必要です。

      • ベアメタルサーバの作成後にポート(親ポート)の追加や、別ポートへの変更はできません。ポート(親ポート)の追加や変更にはベアメタルサーバの再作成(解約後に再申請)が必要です。

    • ポート(サブポート)

      本サービスではVLAN接続用のポートを指します。

      ポート(サブポート)はベアメタルサーバ作成後でも追加できます。

    • トランク

      VLAN(Virtual LAN)を利用して1つの物理ポートに複数の仮想ネットワークを接続する場合、ポート(親ポート)とポート(サブポート)でトランクを作成する必要があります。

      トランクは、ポート(親ポート)を指定することで作成できます。このトランクにポート(サブポート)をアタッチします。

      • トランクを作成した時点でのステータスは「DOWN」です。

        接続しているポート(親ポート・サブポート)が正常であれば、トランクのステータスは「ACTIVE」になります。

      • トランクのサブポートを削除すると、ほかのサブポートが正常であってもトランクのステータスが「DOWN」になることがあります。この場合、すでに接続されているサブポートの1つを一旦削除し、再度追加することでトランクのステータスが「ACTIVE」になります。
      ヒント: ベアメタルサーバ作成時に指定したポートは untagとなるため、1つの物理ポートに複数の仮想ネットワークを接続しない場合はVLANの設定は不要です。
  5. 仮想ルータ

以下のリソースは、NFVタイプを利用してください

ベアメタルサーバをインターネットに接続する手順については、「ベアメタルサーバのインターネット接続手順」を参照してください。

注:
  • ベアメタルサーバをインターネットに接続する場合、以下の2つを分けてください。

    • 仮想サーバが接続しているネットワーク・仮想ルータ
    • ベアメタルサーバが接続しているネットワーク・仮想ルータ

    これらが混在した環境では、どちらか一方がインターネットに接続できない可能性があります。ただし、どちらか一方だけがインターネットに接続する場合は混在した環境でも問題ありません。

  • ベアメタルサーバ上の仮想サーバでは、サブネットのDHCPを利用できません。お客様にてDHCPサーバを用意してください。
  • 仮想ルータにデフォルトルート(0.0.0.0/0)が設定されている場合、その仮想ルータ配下の仮想サーバは、FJcloud-O以外のネットワークに接続できません。
  • 外部ネットワークが接続されている仮想ルータにスタティックルートを設定する場合、プライベートアドレスだけ設定できます。

    代表的な例の設定可否を示します。

    表 1. 代表的な例の設定可否
    IPアドレス 設定可否
    0.0.0.0/0 ×
    100.64.0.0/16 ×
    100.64.0.0/24 ×
    100.64.0.0/32 ×
    133.162.0.0/16 ×
    10.0.0.0/8
    172.16.0.0/16
    172.16.0.0/24
    192.168.0.0/24
    192.168.0.0/32